経済学を味わう
"講義は東大生に向けたものだったが、その内容は経済学のトップランナーが、はじめて経済学に触れる学生の関心を惹くように考えたものであり、手前味噌だが非常におもしろいものであったと思っている"2020年発刊の本書は、経済学がどのような問題の解決に取り組んでいるかわかる良書。
個人的にはメタバース芸大RESTの参考書として手にとりました。
さて、そんな本書は『学生に早い段階で経済学がどのような学問かを知ってもらい、経済学を学ぶことを学生の選択肢の1つとして認識してもらうこと』を目的に、各分野のフロンティアで活躍する東大の経済学者たちに自身の専門分野について紹介してもらうオムニバス講義『現代経済理論』の好評をきっかけに誕生した一冊で、ゲーム理論と制度設計、公共経済学、マクロ経済学、ミクロ経済学、計量経済学、国際経済学、都市経済学、産業組織論、開発経済学、経済史、財務会計と情報の経済学、金融工学と12のテーマで、各経済学の大雑把な現在の姿、おもしろさをギュッと凝縮した誌面講義となっているのですが。
かって経済学を学ぶ学生であった自分としては懐かしくもアップデートされて、今はこんなことを学んでいるのか。と興味深く。
また世界の時価総額トップを席巻するIT企業で『データから因果関係を見出す技術をもっている』『市場とインセンティブを設計できる』と多くの経済学者たちが雇われ、活躍しているのを知って驚きました。
広く経済学を知りたい、また学びたい方の補助線としてオススメ。