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スノウボールアース(1)

"A.D.2025 一体目の銀河怪獣、襲来。地球生命を絶滅せんと次々に迫り来る怪獣に対し、人類は、対怪獣戦線『EーRDE』を設立。ロボ・スノウマンに乗り込み、救世主になったのは年端も行かぬ少年だった。"2021年発刊の本書は読切作品をベースにした巨大ロボット・宇宙怪獣・コミュニケーションを描くSF冒険譚。

個人的に"エヴァンゲリオン"庵野秀明の帯に惹かれて、あとロボット物、SFが好きなので手にとってみました。

さて、そんな本書はガイナックスの『トップをねらえ!』をどこか彷彿させる銀河怪獣本隊2万頭vs人類の切り札、全方位無限レーザーを搭載した戦艦エルデ号。それを守る"救世主"の少年、鉄男が乗る巨大ロボ"スノウマン"(に積載されたAIにして唯一の"友達"ユキオ)の【胸熱の最終決戦シーン】から始まり、その後、まさかの展開により10年ぶりに地球に帰還することになった鉄男の前には、全土が完全に【雪と氷で覆われた姿の凍結地球(スノウボールアース)】と、倒したはずの怪獣たちの姿が!。。と物語本編が始まるのですが。

まず、巨大ロボット物好きとしては『最終形態』ガンバスター?ガンダムNT?いやアイアンマン?もとい『スノウマン』が、地球帰還後の本編からはサクラ大戦の霊子甲冑や天元突破グレンラガンのガンメンみたいな形態に『サイズダウンして復活』主に【接近戦で活躍する】のが良かった。やはり『パシフィック・リム』じゃないですが。【巨大怪獣とくれば肉弾戦でしょう!】(わかる人だけわかれば話)

またSF好きとしては、1992年にカリフォルニア工科大学のジョセフ・カーシュヴィンク教授がアイデアとして専門誌に発表した仮説にして、当初は「ありえない」と考えられてきたが今は【実際らしいと主流になりつつある考え方】タイトルにもなっている【スノーボールアース】説が物語全体にどう絡んでくるか。が気になります。

どストレートに巨大ロボ、宇宙怪獣、コミュニケーションを描いた良作を探す人へ。AIとのバディ物が好きな方にもオススメ。

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