ふつうの軽音部 1
"初心者だからまだ全然ギター弾けないし 一緒にバンド組む友達もいないしでなかなか前途多難だけど....アンプにつなげて でかい音でギターを鳴らしてみると なんだか無性にワクワクしたのだった"2024年発刊の本書は"次にくるマンガ大賞2024"WEB漫画部門1位、大阪市舞台の等身大青春ドラマ、第一弾。
個人的には運営するフリーペーパー専門店のある大阪市が舞台、そして何とも楽しそうな表紙に惹かれて手にとりました。
さて、そんな本書は渋めの邦ロックが好き、長髪の黒髪に四白眼が特徴。大阪市在住の女子高校生、自他ともに認める『陰キャ』の鳩野ちひろ(はとの ちひろ)が『パリピ』多そうな?軽音部に入部、見た目華やかな「一軍女子」内田 桃(うちだ もも)、見た目はおっとり系だが、裏で暗躍する幸山 厘(こうやま りん)などと出会って、次第に成長していくのですが。
ガールズバンドがテーマの作品が群雄割拠する中、大阪市天王寺区谷町九丁目にある『谷九高等学校』や長居公園をモデルにした『永井公園』が舞台になっている本作。あたり一帯に縁があった私には親近感がより感じられ、また、タイトル通りに『ふつうの軽音部』の日常系物語として面白かった。
また、シリーズ第一弾となる本書では、のちに絡んできそうな登場人物たちの紹介、そして主人公の誰もいないステージで熱唱するシーンなどが描写されていますが。『ふつうの軽音部』活動は果たしてどんな結末を迎えるのか。続きが楽しみです。
爽やか青春ドラマが好きな方、また軽音部、バンドやってた全ての方にオススメ。