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メタバース×ART車座会議~メタバースで芸術表現は「可能か?」を考える3日間
芸術の秋!明日から3夜連続。来るべき近未来に向けて!メタバースで芸術表現は可能か。素晴らしいゲストを交えながら対話する時間を持ちます。
「企画背景」
2022年「過度な期待のピーク期」を超え、また数々のプラットフォームが乱立するなどの試行段階の混乱を経て、メタバース自体は着実に私たちの「日常生活の選択肢の一つ」として定着しつつあると実感しています。具体的には「コミュニケーションの拡張(HMD、アバター文化)」そして「居場所の拡張(ワールドクリエイト)」が今はまだ五感のうち「視覚や聴覚だけの制約された3D空間」であったとしても、現実社会と接続した上で「私たちの社会性をアシストし、お互いを理解する機会」となっていると思っています。
一方で、そうした背景を踏まえた上で、運営側から提供された「サービス、アナウンスを活用し」または「一定の距離をおいて」何が可能なのか?の「思考・試行活動(表現行為)」や「コミュニケーション」は、技術面(メタバースではこんな事が再現できる)や視覚的な美しさ(カメラ映えするワールド)に比較すると「あまりに語られていない」ように私には思えます。
この企画では、そうした問題意識から、メタバースに広く芸術活動の可能性を感じている方をお招きし「リアルとの往復」「アバター文化」「居場所の拡張」の3つをテーマに芸術表現は「可能か?」について、対話を通じて3日間探っていきたいと考えています。
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「テーマ、ゲスト」
・11月7日「リアルの再現、拡張」
現実社会の活動をメタバースで再現、拡張しようとする。いわば「主体的なデジタルツイン(現実世界をメタバースで再現する)」行為は、物理的ではない「個体情報の移動」として現実社会の活動における移動制約、バリアフリー問題解決等「どのような可能性を提示しているのか」自由に対話していきます。
・スナ(メタバース芸大REST発起人他)
・土屋るみ(椿の会テーブルスタイル茶道代表)
11月8日「アバター文化」
メタバースにおける「アバターという新たな身体、纏うファッション」は現実社会の「見た目が9割」(顔つき、服装、姿勢、匂い、相手との距離やその場の空気といった非言語情報)といった制約から私たちを解き放ち「如何にコミュニケーションや承認問題における可能性を提示しているか」自由に対話していきます。
・魔女ヒナミィ(V Roid衣装ブランド「アルチーナ・キルケ」舞台衣装「VK ILL」作者他)
・由良瓏砂(創作人形工房「アトリエ・アスフォデル」他)
・堂島「ドージマ」(ギャラリーカフェ「アルト」店長他)
11月9日「居場所の拡張」
メタバースの「創造的な3D空間、ワールド」は現実社会や2Dオンライ会議ソフト「ZOOM」等での「相手との向き合い(上下関係、途中離席不可)」や「発言」から私たちを解き放ち、テキストチャット等による非言語、言葉を使わない居場所として「如何にノンバーバルコミュニケーションの可能性を提示しているか」自由に対話していきます。
・ねこった(バーチャルクリエイターキャット)
・AKILUX「アキラックス」(「VR妖精郷」(Vivid Radiant Fairy Township)シリーズ制作者)
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「おわりに」
2024年現在のメタバースは技術的にも環境的にも別世界として自立しているわけでもユートピアでもなく、現実社会に接続した上での「新たな可能性」を萌芽的に提示している段階だと感じています。しかし、来るべき近未来に向けて。その可能性を今からボトムアップ的に語り合い、考え、共有していく時間はメタバースはもちろん、私たちの現実社会も「相互に豊かにする」きっかけになると考えます。この車座会議もその一つになれば、企画者として幸いです。