毛皮を着たヴィーナス
"私はふいに甘い恍惚感に襲われた。『女の、それも美しい女の奴隷になること、私が好きなのは、私が恋いこがれているのはそのことなのです!』1871年発刊の本書は著者の人生とも虚実いり乱れるマゾヒズムの由来となった長編小説。
個人的には既に周知の様に、単純な対立概念ではないものの、どちらかと言えばサディズムよりはマゾヒズム傾向を自覚していることから関心をもって手にとりました。
さて、そんな本書は一応は『性愛小説』に位置付けられるのでしょうか。でも、人によっては大切かもし