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昔話に学ぶ《め》

ねずみ経

という可愛いお話があるのだよ

内容は以下…


昔むかし

ある所に、

とても信心深いおばあさんが住んでいました。

でも

おばあさんは、

字が読めないので、

お経は知りませんでした。

ある日の夕方のことです。

旅人が

おばあさんの所へ尋ねて来ました。

「ごめん下さい。泊めてもらえますか。

 もう暗くて足元がわかりません。」

旅人は、入り口で言いました。

「お経を教えてくれたら、泊めてもいいよ。」

「了解。」

とは、言ったものの、

本当は旅人もお経は全く知りませんでした。

床に入る前に、

おばあさんにお経を教えなければなりません。

すると、ネズミが天井の穴から出てきて、

あちこち動き回っているのが見えました。

「アチコチウゴキマワル。」

旅人は教えました。

ネズミが穴に入ると、

また出て来ました。

「マタアチコチウゴキマワル。」

ネズミが穴の中を覗き込むと、

別のネズミが出てきました。

二匹が中を覗きました。

「ニヒキガアナヲノゾク。」

二匹のネズミは何かを話しているようです。

「ナニカヲハナシテイル。」

旅人はお経を終えました。

おばあさんは、

それからは朝に晩に、

毎日お経を読んで幸せでした。

「アチコチウゴキマワル。

 マタアチコチウゴキマワル。

 ニヒキガアナヲノゾク。

 ナニカヲハナシテイル。」

ある日のことです。

泥棒が二人、

おばあさんの家に忍び込もうとしていました。

一人が入ろうとしていた時、

おばあさんが言いました。

「アチコチウゴキマワル。」

泥棒は驚いて

ちょっと後ずさりしました。

そして再び入ろうとしました。

するとおばあさんが言いました。

「マタアチコチウゴキマワル。」

泥棒は仲間を呼ぶと、

入り口の穴から部屋の中を覗き込みました。

「ニヒキガアナヲノゾク。」

「あの婆、何でも分かっているようだ。

 この家に入るのはよそう。」

泥棒が言いました。

「俺もそう思う。別の家に行こう。」

「ナニカヲハナシテイル。」

泥棒は慌てて、

おばあさんの家から逃げました。

おしまい…


これはこれは可愛いお話

そして平和なお話

何も起こらず

誰も傷つかず

なんともまぁ素敵で粋なお話

俯瞰で見るから面白い話

前もあったね

ふるやのもり

スイミーなんかもそうなのかな

視点って色々ある

主観や客観っていう視点もあるけど

それ以外にも見方は色々

ねずみ経は

その中でも異質

主役が分かってないまま物語が進み

いつの間にか結果が出てる

俯瞰で見るから面白い話の中では

極みの話なのではないかなと思う

でも

この話

物凄く真理だなぁと思うのです

何気なく話した話でも

誰かを動かすことがあるかもしれない

何気なく行動したことでも

誰かに影響することがあるかもしれない

全体で見てないだけで

ヒトは

誰しも違って

それぞれに生きている

何かしらの物事は

常に起こっている

それが事件かどうか

その価値観も人それぞれ

課題や問題も認識次第で

捉え方も変わってくる

以前こんなnoteも書いてたね

立場変われば

見え方が変わるみたいな話もしてたね

見え方変わったとしても

何かしらの事象は起こっているし

物事は動いているのよ

それをどう判断するのか

どう行動するのか

それで結果は大きく変わってくる

あともう一つ

誰が関わるのかでも

割と大きく変わってくるなぁと

最近つくづく思うのだよ

僕が関わっている人たちは

別の人が関わっていたら

もっと成長していたのかもしれない

感謝カンゲキ雨嵐かもしれない

色んな可能性を引き出していたかもしれない

そう思うと

誰かに影響している一人としては

自分を奮起し

日々勉強、日々精進

常々成長し続ける自分でないと

他人様にご迷惑だなと思うのです。

さ。頑張ろ頑張ろ。

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だいすけ
サポートがなんなのかすら理解できていませんが、少しでも誰かのためになる記事を綴り続けられるよう、今後ともコツコツと頑張ります!