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ロンドンが呼んでいる② ~プレミアリーグ観戦、したりして~

8/24 Premier League Day⚽️



ロンドンは雨。しかし傘が

滞在2日目。15時からプレミアリーグ観戦が控えていた。
そして、この日は雨。イギリスはこうでなくっちゃ。と思い持参した折りたたみ傘を取ろうと思ったら…ないではないか!

ここまで気づかなかった自分の間抜けさに驚きつつ、
傘を調達しなくてはならなくなってしまう。

雨ざらしのところはなるべく急いで歩きつつ、電車で無印良品へ。
イギリスには無印とユニクロがたくさんあるので大変助かる。
速攻で折り畳み傘を調達し、なんとか難を逃れる。

無印LOVE

ロンドンはスリが多いと聞く。
盗まれたのか、無くしたのか、それは神のみぞ知る事実になってしまったが、みなさんも海外旅行の際はお気をつけて。

ノッティングヒル・メアリルボーンへ

サッカーまで少し時間があったので、おしゃれで高級だと言われている、
ノッティング・ヒル、メアリルボーン周辺へ。うーん、いまひとつ響かず。

DAUNT BOOKS

観光客に有名なDAUNT BOOKSという本屋に行った。
正直出立が美しいことが売りで、選書や内容の工夫がされているのかというとそうではないような気もしてしまった。しかし歴史を感じる出たちではあった。

続いて向かったのは、ポートベッロ・ロード・マーケット。
いわゆる蚤の市だ。とにかく人、人。そして雨。
途中で中古カメラを扱う商店があり、少し立ち止まったが人が多過ぎて嫌気がさして歩き出してしまった。総じてこちらも、あまり響くものはなく。

至るところにウォールペイントがあり、比較的ダウンタウン的な空気感を持った街だった。意外と時間がないことに気づき、次なる目的地へ移動。

クリスタルパレスvsウエストハム

今回の旅の大きなトピックの一つ。それはプレミアリーグ観戦。
今回は、鎌田大地が所属するクリスタル・パレスFCのゲームを見た。

パレスは昨シーズン監督が交代してから鰻登りに調子をあげ、今シーズンもリーグを引っ掻き回すクラブのひとつになりそうだ。対戦相手のウエストハムFCも今季大量補強を行い、各国の代表クラスを揃えたダークホース的クラブだ。こういうきちっとハイレベルかつハングリーで、どっちに転ぶかわからない試合は見るのが一番面白い。

クリスタル・パレスはロンドン郊外にある。中心地から電車で1時間くらい。
最寄り駅に近づくにつれて多くなるローカルファンの多さにビビる。
(結局スタジアムに入ると、日本人もちらほらいた。)

開始前、入場待ちの列にて

高いお金をはたいて買ったチケットだったので、ラウンジのようなところに入ることができた。中にはローカルファンが大量にたむろして、ビールを飲んで今日の展開や他会場の結果を話している。これがイギリスの休日なのだと思った。子供も労働者も老人も、年齢層・階級・人種関係なく入り乱れていて、そこにはひとつの大きなフットボールという共通目的がある。
文化というものを肌で感じた瞬間だった。

ちっこいラウンジにはローカルファンがすし詰め状態
現地のビール、パレスエール

当然ながらサッカー専用スタジアムのため、サポーターと選手の距離感があまりに近い。チャントの響き方も全然違う。ものすごく素敵な空間だった。
ビールとパイを持ちながら、隣のローカルファンを真似てブーイングしたり立ち上がったり、楽しい時間だった。

試合後のスタジアム。負けるとみんな帰るの早い

鎌田は60分くらいから途中出場。派手なプレイはなかったがかなり気の利いた立ち回りをして、ペースをパレス側に引き寄せていた。

試合が終わり、17時。
まだひと動きできる時間だったので中心地へ戻る。

そして必ず行こうと決めていた、Postcard teaという紅茶専門店へ向かう。
こちらはメイフェアとメアリルボーンという、おしゃれ区域を隔てる通りを少し脇に入ったところにある。一期一会だし、と思い店員に話しかけてみた。紅茶を愛している友達にプレゼントしたいんだ、とカタコト英語で伝えると、めちゃくちゃおすすめしてくれた。会話はあまり成り立たなかったけど、多分それにも気づいて一方的に喋ってくれたんだと思う。イケメン店員、ありがとう。

お会計をした時にも綺麗な女性が話しかけてくれた。
「あいつ、紅茶オタクなのよ。すごい喋るでしょ」みたいなことを言っていた気がする。でも詳細が聞き取れなくて笑うしかなかった。これは素直に悔しかった。なんらかの文化を愛する人は優しく雄弁な人が多い。
しかし、その土台にあるのは当たり前に言葉だ。そんなことを思った。

そしてその後、ソーホー地区をぶらり。
お土産などの目星をつける。ソーホーはLGBTQの発信地でもあるようで、
多様性のある原宿・渋谷、といったような様相だった。滞在先のパディントンやメアリルボーンなどとは全く違い、イギリスのカオスな側面が詰まった場所だった。唯一、カーナビーストリートという一区画があったが、ここはとても良かった。ファッションの発信地とでも言いたげな感じで、カオス空
間の中に突如現れたハイソユートピア、みたいな感じだった。

カーナビーストリート

パディントンに戻り、本日はパブでハンバーガーとビールを一杯。
満足したのでホテルへ戻り、この日も22時過ぎには就寝した。

なんて居心地がいいのだ

サッカー。人種、階級、関係ない。みんなにとっての共通言語のようだった。僕はJリーグには詳しくはないのだが、日本のようなスポーツを見にきている、応援しにきている、というよりはスタジアムというコミュニティー、街というひとつのコミュニティーの中で週末を過ごしている人々、それをフットボールがつないでいる、というような雰囲気だった。

パブ。日本でいう居酒屋のような位置付けなのだろう。
しかし、建物の歴史的な佇まいなのか、自分でビールや食べ物を買いに行って自席で飲む、というスタイルだからなのだろうか、より自由で放置されている感覚がありつつも、日本より文化的な場所に思えた。安かろう早かろう、だったり、威勢のいい大声で親密な接客をするわけでもない。でも、(だから)居心地がいい。

イギリスの歴史と文化が育ててきた、
洒脱さと自由と多様性がとても心地よく感じられた。

さてさて、明日はひとりで音楽フェスに参戦する。

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