
本とカフェと秋の静寂で包まれた東京と
「もっと、丁寧に生きたいなぁ」と心には誓いながらも、なんだかやっぱり、忙しない。音なのか、周りの空気なのか、声なのか。
とても澄み切った秋の空は、喧噪の世界で生きるメコンデルタの人々にとっては「羨ましい」らしく、やっぱり日本はキレイで最新だよね、行ってみたい、なんて言われる。私は、1年中サンダルで過ごせる熱帯気候に魅力を感じているのに。
ホテルの部屋に、大量の本たちを持ち込み、ミニ図書館状態というのに、導かれて行く先もまた本があるカフェという、どうりで何も読み進められないわけだと勝手に自分を納得させるも、やはり何かを読み始めなければ変わらない。
「ここに来る為に、駅を降りた」そんな風に言えるカフェは、どれくらいあるのだろう。久しぶりに、木々と本棚に囲まれる空間は、やっぱり、こんな雰囲気の場所に住みたいなぁと思いながら、でも実はもう見つかっているんだと自分に気づかせる。
木々がメインで、本が背景、というこの景色がまた素敵。
少し酸味がきいたブラックコーヒーとマフィンを。
@Route Books
そしてまた、別の場所へ移動する。緑の木々が好きなんだと言いながら、あれ、でも自分、こういう鉄筋が剥き出しになった建築も好きだよね、と思い出す。
この本を読んで、「仕事」という言葉が好きになった。
@BIRD BATH & KIOSK
例えば新しい街におりたって、良さそうなカフェが近くに2軒あったとして、でもどちらもドアを開けてみないと中の様子がわからないとき、もう直感というか、外においてあるメニューの情報だけで、決めてしまう。
でも、結構、これで当たる。
お店の中は多くの作品で溢れる。白と緑と黄の組み合わせ、良いかもしれない。
@GALLERY & CAFE CAMELISH
あの頃、確かに「秋」だったはずの季節は、いつしか冬を迎えているのだろう。冬の情景が、似合わない私にとっては、南国へ戻り、あの頃、と言える立場になっただけ、とても有難い。それでも、またきっと、戻るんだと思う。このカフェのある世界へ。
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