Stayhomeでも旅の躍動を。47都道府県で宿泊したい「木」のホステル・ゲストハウス47選!<2020年度版>
仕事でもプライベートでも、世界中のホステルやゲストハウスを訪れるのが大好きだ。その街の入り口であり、街と人、人々を繋げてくれる。それぞれの宿には、オーナーさんのこだわりがあって、ストーリーがあって、デザインに込められた想いがあって、街歩きが好きになった。
好きすぎて、社内初のホステル・ゲストハウス専用のワークショップや座談会を企画、運営させて頂いたこともある。自身の担当エリアを越えてホステル・ゲストハウスのオーナーさんたちを繋げて、横の繋がりをつくれたら、もっと素敵な世界が広がる気がした。
ベトナムの観光局での広報のお仕事でも、仕事や休日にホームステイやゲストハウスを50軒以上訪れた。拙いベトナム語を話す初対面の日本人を現地のオーナーさんたちは快く受け入れてくれた。
そして日本に一時帰国。今まで数多くの世界中の旅人を迎え入れてきた宿が休業、閉館、稼働率10%以下の現状を見た。宿を営む友人たちは葛藤を抱えながら、生きている。
自分が今、できることは何なんだろう。
大好きな人々の大好きな空間が、
この先もずっとそこにあり続けますように。
微力だけれども、何かできることはと考えていたときに、以下のnoteを見つけた。アイデアをもらった。そうか、47都道府県の「行ってみたい」ホステル・ゲストハウスを47選紹介して、将来どこかの誰かが旅に出る動機づけにできるのかもしれない。何よりも「面白そう」だと直感で思った。そして、宿のオーナーさんたちには、「ここにも、あなたの宿に行くことを楽しみにしている人がいますよ、だから絶対生き延びてください」の声を届けられたら。
少しでも「旅」の気分を味わえたり、誰かのGoogle Mapの「行きたい場所リスト」に加えてもらったり、お金以上の価値を生み出せたり、行動や感情が変化するきっかけになったり、「生きる」活力になれば。旅した気分になった後は、是非、文末で紹介しているクラウドファンディング、未来宿泊券まとめも是非ご覧ください。
47都道府県で宿泊したい「木」のホステル・ゲストハウス47選
47都道府県47の宿を選ぶ、わたしの「行きたい」基準
・オーナーさんの「人をつなげる」こだわりが見られること
・木が身近にあること
・暖かみがあること
・センスが良いこと
・プライベート空間と共有エリアが絶妙なこと
北海道:Untapped Hostel
北海道はゲストハウス・ホステルの数も多く、他にも数軒とても迷ったが、Untapped Hostelはドミトリー部分の個室感と広い空間が素敵。
青森県:ランプの宿 青荷温泉
携帯電話の電波が届かない山間に位置する宿。ネット依存から離れられなくなってしまった現代の人々の桃源郷。
岩手県:café&GuestHouse kaziya
「行きたい」というより「会いたい」と思ったゲストハウス。
秋田県:ホステル&バー Camosiba
宿のあったかい雰囲気、夜のバー、朝食が好評で、この空間に溶け込みたい。
山形県:GLAMPiC ゲストハウス
愛犬が看板犬の全部で4ベッドのドミトリールーム。ペット連れも可能で、貸し切りしてロッジ使いもできる。細かい部分がオシャレ。朝食も好評。
福島県:YUMORI ONSEN HOSTEL
和室、ツイン、ドミトリーと欲しい客室タイプが全部揃っていて、共有エリアの本棚と温泉つき。最高のバリエーション。
宮城県:Active Life -YADO-
SUPやカヌー等の自然体験プログラムを提供され、狩猟やアウトドアアクティビティを生活に取り入れた環境優先型の暮らしの提案を目指している宿。
茨城県:Guesthouse-Lahar
個室利用はお風呂場つきで、温泉がでるらしい。ゆっくり連泊がしたい場所。
栃木県:ゲストハウス Tora
オーナーさんの評判がすごく良いのと、この朝食を見たら、もう行きたくなる。
群馬県:宿坊 観音院 Temple Hotel Kannonin
宿坊だけれど内装はモダンで、お部屋からも中庭が望める贅沢さ。
埼玉県:ここ和 小さなゲストハウス&カフェ
ご夫婦で運営されていて、1階はどなたでも利用可能なココア専門カフェで、2階がゲストハウス。入口の吹き抜け空間が素敵。川越の空き家街巡りやワークショップも開催されたそう。
東京都:hanare
ここはまち全体を満喫できるように配慮された宿。そのデザインがとても素敵で、一度は泊まってみたい。
千葉県:おもてなしラボ
泊まれる公民館的な宿で、子連れで集まれるスペースやキッチン、本棚、カフェも備える場所。
神奈川県:囲炉裏ゲストハウス 天幕 -Tenmaku-
囲炉裏を囲む空間が素敵!鎌倉や箱根はホステル・ゲストハウス激戦区。とても磨かれた個性豊かな宿が多い。
新潟県:醸す森
夕食のフレンチと朝食の地元の料理が人気の宿。
長野県:ゲストハウスLAMP野尻湖
宿併設のアウトドア拠点で本格的なフィンランド・サウナもある。長野県は木造×スポーツアクティビティの宿が多い。
山梨県:HOSTEL SARUYA
古民家で水回りはモダンデザインという落ち着く空間。木々と白の基調と緑が最高!
静岡県:ホステルノット
静岡県は伊豆や熱海、修善寺などもともと木造建築が多いのか、空き家リノベが多いのか、やたらセンスが良い、木造の暖かみがある宿が多い。
愛知県:ゲストハウスMADO
岐阜県:cup of tea
名前も可愛くて良いけれど、なんてったってオシャレなホステルと庭園の組み合わせが素敵。ドミトリールームもオシャレ。
富山県:BED AND CRAFT TATEGU-YA
一日一組限定の貸し切り宿。きっと、ここに泊まったら、お気に入りの椅子を見つけて、ひたすら読書する。
石川県:sararaso
「川沿いを朝ジョギング」や「美味しい朝食」といった宿泊地での過ごし方をイメージしやすい紹介で、行ってみたくなった。
福井県:カフェ&ゲストハウスナマケモノ
この立派な建物と内装の暖かみが最高。個室もドミトリーもある。
滋賀県:Inase Otsu Machiya Bed and Breakfast
入った瞬間の解放感のある吹き抜け空間と庭園。これだけで心躍る。
京都府:ピースホステル三条
京都は町家やゲストハウスの宝庫!苦渋の選択で、こちらを。木とテラスが素敵。
奈良県:奈良ゲストハウス神奈寐-Nara Guesthouse Kamunabi-
木々とキッチンのタイルの雰囲気が素敵。リノベーションやデザインの刺激を受ける。
三重県:伊勢のゲストハウス 風見荘
珍しい木造12角形の構造が非常に面白いのと暖かみが最高。
和歌山県:ザ キュー
熊野古道や高野山周辺に多い宿の中でも細かいところがセンスあって光っていた宿。
大阪府:ホステルみつわ屋 大阪
この黒板風の観光地情報とToday's Staffの似顔絵がすごく暖かみがあって良い。
兵庫県:神戸ゲストハウス萬家
木を生かせば、ドミトリールームってこんなに温かくなるのか!と閃きをもらった宿のデザイン。
鳥取県:ベース はやぶさ
ライダーたちの通過拠点ともなっている宿で、夜はオープンスペースのテラスと庭で焚火を囲んでいる様子も。読書スペースやバーも最高。
島根県:隠岐の島ゲストハウス KUSUBURUHOUSE
「わー、島の宿だ!」と心の中で叫ぶほど、この長いダイニングテーブル、バーカウンター、入口のランプ等、全て魅力的。
広島県:ゲストハウスセトウチノット
全体的にシックな外観、内装、家具の配置。隣のお店や道路ともマッチしていて、異国情緒あふれる。
岡山県:とりいくぐる
古本屋や古民家が大好きな私からすると、もうこの空間はベスト。木の椅子は長居できないかもしれないけれど、ここでご近所マップでも見て旅の計画がしたい。
山口県:萩ゲストハウスRuco
何度もオーナーさんに「行く行く」詐欺をしている場所。解放感、デザイン、オーナーさんの人柄が宿を「目的地」にしてくれる。
香川県:TEN to SEN ゲストハウス高松
以前、突然訪れたことがあって、それでも温かく迎え入れてくれたオーナーさんがいる宿。本のチョイスもセンスがあって、木々溢れる手づくり宿にいつか泊まりたい。
徳島県:壱 THE HOSTEL
このシック&ウッディに一目惚れ。ドミトリールームもスペース広くて使いやすそう。
高知県:かつおゲストハウス
木の使い方、デザインが全体に丸みを帯びていて、機能性があるのに可愛い。この両立がオシャレ。
愛媛県:IKIDANE CYCLIST HOSTEL & CAFE SHIMANAMI
さすがしまなみ海道!サイクリストご用達の素敵な宿。サイクリストじゃなくても長居したい空間。
福岡県:福岡ゲストハウスハイブ
この空間はオーナーさんたちのセンスとしか言いようがない。すべて不揃いでいてマッチしている。
佐賀県:ゲストハウス まる
この長屋風の奥行!自然と一体化している古民家。内装は和モダンで、ソファーが良い感じ。
長崎県:ゲストハウスLAMP壱岐
壱岐島にある古民家を改装したLAMPの宿。ここは街の景色を含めて、是非とも海外の友人達もつれていきたい空間。
大分県:こかげ
この超レトロな古民家は、また新たなインスピレーションを与えてくれる。
熊本県:onsen guesthouse TOJIYA
ここも一目見たときから桃源郷。インテリアのセンスが素敵で、落ち着く空間が広がっている。そして何よりも温泉つき。
宮崎県:fan! -ABURATSU- Sports Bar & HOSTEL
当時の学生さんたちがつくった商店街にあるゲストハウス。自然と会話がうまれる空間が広がっていて、センスが良い。
鹿児島県:イワシビル ホステル
シンプルでいて暖かみもあるホステル。1階にある鹿児島県産の商品が中心に置かれたセレクトショップで旅中に旅の気分。
沖縄県:あかちちゲストハウス
もはや沖縄は各島で分けたほうが良いんじゃないかというくらい、魅力的なゲストハウス・ホステルが多すぎる。カラフルな、栄養価の高い朝食の写真に一目惚れ。
番外編:素敵な写真の活用方法
多くの宿の掲載写真を見ていて、「この紹介の仕方、わかりやすい!」「宿の魅力が伝わりやすい!」と思ったものをご紹介。結構、オーナーさんたちは客室を販売することに専念していると忘れがちなゲスト目線で改めて見てみるのも良いかもしれません。
Backpackers Hostel TSUBAMENOYADO@静岡県
照明の明るさを調整できるって、結構ドミトリー内で有難いことで、それを紹介しているのがわかりやすい。
手書きの地図をスキャンして写真欄に。なるほど。横向きだと尚更グッド!
365BASE アウトドアホステル@静岡県
普通に「住みたい」と思った必要なものが全て揃った空間。もともとシェアハウスだった場所をホステルへリノベ。簡易キッチンもあり。あとは、椅子の座り心地によるかも。
全体の雰囲気を伝えるには、複数の写真を一枚に集約するのも良い。
ホステル ノット@静岡県
宿泊施設の水回り、ベッド、部屋の雰囲気、共用エリア、施設全体の写真以外にも、周辺の観光案内も掲載されていると行きたくなる。
BED AND CRAFT TATEGU-YA @富山県
「周辺の観光地」として紹介されていた神秘的な写真。宿だけの写真が掲載されているよりも、周辺の観光地も紹介してくれていると、「街にとけこむ」宿として、より親近感がわく。
スミツグハウス西@熊本県
手づくりの地図を写真に撮って掲載するのも素敵。地図って、デザインによっては結構「お土産」になる気がする。
ピクトグラムがわかりやすい。WiFiや駐車場の有無はもちろん管理画面でも設定できるけれど、ビジュアルで伝えるとより明確。
ゲストハウス パンピング サーフ@宮崎県
一目で、素敵な家族の空間だなと感じる。オーナーの紹介文と写真は親しみを持ちやすい。カナダの方も、ここでボランティア活動がしたいとメッセージを送っていた。
日本全国のクラウドファンディングまとめ(随時更新)
北海道ゲストハウス合同情報発信プロジェクト(4月30日まで募集)
https://camp-fire.jp/projects/view/246318?list=channel_covid-19-support
北海道「旅人といっしょに発信するWEBメディアを!」(募集終了)
https://camp-fire.jp/projects/241846/backers#menu
新潟県「nari」(5月18日まで募集)
https://camp-fire.jp/projects/view/252269?list=channel_covid-19-support
金沢県「KANAME INN」訪日外国人へ宿の無料提供(6月11日まで募集)
https://camp-fire.jp/projects/view/248886?list=channel_covid-19-support
京都簡易宿所連盟(5月22日まで募集)
https://camp-fire.jp/projects/view/262596
未来宿泊券
今回は「行ってみたい」ホステル・ゲストハウスがテーマだったので、既に訪れた100軒以上のお気に入りは泣く泣く除外しましたが、NIPPONIAや東京蔵前Nui. Hostel & Bar Lounge等、旅人なら誰でも一度は聞いたことがある宿は、現在D2CプラットフォームChillnnで「未来宿泊券」を販売されているので是非ご覧ください。(ちなみにこの株式会社Chillnn自体も、Hotel Sheブランドを展開する関連会社です)
さいごに
「47都道府県の宿を47か所選んだらわくわくするかも」なんて直観で思ってから、せっかく選ぶんだったら、何かテーマを決めよう、宿の未来に繋がるような情報も載せよう、旅した気分になってもらおう・・・等、いろいろ考えが巡り、たどり着いた今の感想は「日本には様々なかたちの旅のスタイルがあって躍動感が半端ない」というもの。長野県のサウナつきゲストハウス、鳥取県のライダー御用達の古民家風読書スペース、石川県の川沿いにある朝のジョギングに最高のホステル、群馬県の築100年を越える古民家の暖炉での語らい、徳島県のファクトリー(工場)ステイ・・・。絶対に、残したいその空間。同時に、私たちは、続けるために、変わり続けなければならない。理想論だけ述べていても、現実は何も変わらない。価値があるこの空間を、着実に、超現実主義的に、「守り」と「攻め」を行っていく。
いま私にできること。ひたすら、書くこと。現状を伝えること。宿を運営する人々と、帆走すること。大好きな人々の大好きな空間が、この先もずっとそこにあり続けますように。
・HOTEL & CAFE NUPKA 北海道
・SMALL TOWN HOSTEL Hakodate 北海道
・mainn 岩手
・hanare 東京
・シーナと一平 東京
・真鶴出版 神奈川
・ゲストハウスマルヤ 静岡
・HOUSEHOLD 富山
・BED AND CRAFT 富山
・喫茶、食堂、民宿。なごのや 愛知
・紀寺の家 奈良
・大阪ゲストハウス緑家 大阪
・Sana Inn Town 和歌山
・AREA INN FUSHIMICHO 福山
・SIMA inn 広島
・仏生山まちぐるみ旅館 香川
・門司港ゲストハウスポルト 福岡
・Hostel and Dining "Tanga Table" 福岡
・ユクサおやすみ海の学校 鹿児島
・FUJIYA HOSTEL 鹿児島