【Day35】ベトナム63省バイク旅(Hà Giang省編)少数民族の方々へ英語を教え、西洋人にベトナム語を教える
朝。また曇り空で、天気予報によると昼頃まで雨。朝食を食べていると、案の定大雨が降り出した。山道を雨の日にバイクで通り抜けることほど、危険で苦痛なことはない。そして、服が乾かない。Măng Đen省にいたときを思い出す。雨だったら、延泊する。
同じ場所に泊まっていたイタリア出身の子が、「今日出発する」というので、「やめといたほうがいいよー。雨の日の山道。」と言ったけれど、「まぁ、自分で行けそうだと思ったら行ったらいいし、自信無かったら止めたらいいし。It's all up to you.」と付け加えた。
西洋人(・・・と区切るのもなんだけれど)は、よくハザン省のハザン・ループをバイクで行きたくて、ここで初めてバイクに乗る人とか、スクーターで、しかもカップルだと彼女を後ろに乗せていくとか、危険なことをする人々がいて、みんな、ようやるなーと思う。110ccで、荷物と人を後ろに乗せて山道を雨の日に運転するとか。しかも異国で言語も話さずに
朝食を食べながら本を読んでいると、宿のオーナー(といっても、すでに友人みたいになったけれど)に「今日雨だけど、マミは何するの?」と聞かれて、「雨が止むのを待っている(笑)」と言うと、「午前中に、ハザン省周辺に住む少数民族の方々に、英語を教える予定なんだけれど、1時間だけ参加してくれない?」とのこと。
すでに、今日のトピックが決まっていて、「色」を教えるということだったので、簡単そうで参加することに。ハザン・ループのガイドになる為には、英語が必須なのだ。
その後、イタリアの子がまだ宿にいて「明日行くことにした」とのことで、「私は今からカフェに行くけど来る?」と誘い、一緒にカフェに行くことに。
Hà Giangの街は小さくて、ほとんどの観光客にとって2日もいたら飽きるかもしれないけれど、私にとっては正直人々と適切な距離感で話せて、ベトナム語やタミル語、ヒンディー語や、MOOCの勉強ができる環境であれば、どこでも良いかな。あと、空気がキレイで、街周辺は気候がまだ暖かいから、いつまでもいれる気がする。
Bar Spoon Coffee
この椅子が可愛い!クッションが、北部のカフェだ!ここに座って、それぞれ思い思いの時間を過ごす。イタリアの子が、ベトナム語を学びたいというので、いくつか挨拶や注文の表現を教えた。それ以前に、この方はノートに単語を書いて覚えていた。正直、ベトナムや東南アジアを旅している外国人って、英語が話せれば良い、(むしろ、なんで英語を話さないのかという上から目線)と思っているから、初めてベトナム語を学ぼうとしている人を見て、少し感動した(笑)!
このイタリアの子は、さらに哲学よりも政治学、経済学、起業や政府の話が好みと見たので、NATO(北大西洋条約機構)や共産党主義について語る。コーヒーの注文の仕方を教えて、実際にベトナム語で注文していた。
目の前の道は、ベトナムあるあるで、工事中だけれど。
午後3時というめっちゃ中途半端な時間にも関わらず、美味しいブンチャーを用意してくれたお店。目の前でトウモロコシも焼いていて、イタリアの子は美味しそうに食べていた。
ということで、そんな、何気ない1日。私自身、教える、という行為を通して、学んでいる気がする。何を学んでいるかといえば、また新たな言語を学ぼうとするモチベーション。終わったあと、またヒンディー語とタミル語の時間をつくって、ひたすら勉強の日。