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Recommendations for shaping the future of low back pain prevention research 腰痛予防調査の推奨される未来の形態

今回もspine care(三木貴弘さん)のアカウントで紹介していた論文です。腰痛予防の論文は多くなく、再発の定義なども明確ではありませんでした。このような状況では腰痛の予防医学は進歩しません。そんな現状から将来、腰痛予防の研究を進めていく上で必要なものがこの論文に詰まっています。

初めに

予防は医療の基本的な概念だが、予防についての研究などには関心が向いておらず、発症している腰痛に対して焦点を当てた臨床的ケアや研究が多い。
例えば、最近のレビューでは腰痛(LBP)予防に関する40件の試験が行われたが、LBP の治療法を評価する臨床試験は数千件存在する。
LBP予防の問題については、臨床研究のガイドラインではほとんど言及されていないことから臨床家にとってあまり参考にならない。
現在、LBPは典型的なエピソード性疾患であり、多くの人が回復からの頻繁な再発や継続的な小さい痛みの再燃という症状の軌跡を持ちます。
したがって、再発・再燃は負担となる。
このようなことから、私たちは二次、三次予防に焦点を当てることには絶大な効果の根拠と証拠があると考えています。

二次および三次予防に焦点を当てるべきである。

初めてのLBPエピソードの予防(一次予防)は国民レベルでの難しい研究であり、負担軽減のアプローチは非効率的です。初回のLBPの発生率は比較的低いため、一次予防の研究には非常に大きなサンプルサイズが必要であり、初回のLBPの発症率が高い子供や青年に焦点を当てています。この集団レベルでは、一時予防が意図せず、LBPの過剰治療の可能性を作ってしまうなどの負の影響がないか探ることができる一方で、回復した人の再発防止(二次予防)と再燃するようなLBP(三次予防)は、負担軽減がより効率的なアプローチとして最適です。再発は非常に一般的なもので、70%の人が12ヶ月以内に少なくとも1回の再発があり、40%が活動の制限を受けたり、ケアを求めることを経験する。このように、二次予防の介入は幅広く、適度な効果をもたらす利点がある。

二次および三次予防の付加的な利点は、再発や再燃を頻繁に経験することは
LBPを経験したことが無い人に比べて、これから起こる再発・再燃に対して、意欲的になることです。
再燃についての研究は十分に行われておらず、そのためには今後のLBP予防のための優先事項であると理解されている。
再発・再燃の頻度と重症度を減らすことや休養やケアを求めることなしに自己管理できるスキルを身につけることのできる介入を調査する必要があります。

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