カヌ・レヴァージン
カヌレを食べたことがない。
カヌレの存在が気になって三年は経つ。じゃあさっさと食べなさいよって話なんだけど、ここまで気になっている存在を初めて口にするのだからどうせならめちゃくちゃ美味しいカヌレを食べたい。
ちなみにここまでこじらせるまでに何度か近場のカヌレを試みたことはあった。
甘いものが好きなマイスウィートハニーに「カヌレ買いに行かない?」と誘った。しかしカロリーおばけな彼には物足りない提案だったようで「いやだいやだ!生クリームたっぷりのパッフェがたびたいよう!」とオギャり断られた。
また別の日に女友達に「カヌレ食べたことないから食べに行かない?」と誘うと「いいよ!」と返事が来たので集合したら、会った瞬間彼女はストロングゼロキメていてそのまま昼から酒を飲みに行きカヌレは食べられなかった。
そしてカヌレを食べたことのあるという人たちは口を揃えて「思ってるほど大したものじゃないよ」言う。
だがそれは君たちが本当に美味しいカヌレを食べていないからじゃないか説!!
実際私はマドレーヌやマカロンも、美味しい!と感じるものと砂糖とパーム油の味しか感じないものがある。何の差かはわからないけど。
なのでカヌレも恐らく、ちゃんとした美味しいものがあるんじゃないかと信じている。しかもカヌレってなんか可愛くない?派手さはないのにカントリーな安定感とやんちゃな少女が歳を重ねて優しいマッマになった時に出せる雰囲気っていうか。
カヌレをウィキぺディったら沸騰した牛乳に、ラム酒、バター、砂糖、薄力粉、卵、バニラを加えたものを型に入れて焼いたものと書いてあった。
もうこれ不味い訳ないじゃんね美味しいものしか入ってないもの。
そんなこと空想しているだけで年々カヌレへのハードルだけ上がってる。本当に処女じゃん。このままいくとカヌレ食べた時泣くんじゃないか私。
絶頂!!!!