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「ぜんぶ運命だったんかい」を読み終えて、僕はフェミニストになりました。

おじさん社会と女子の一生
亜紀書房 価格1,540円(税込)
を読んだ感想です。


妻が素晴らしいというので読んでみました。

読む前は
「自分が理解出来ていない女性の苦労がわかるだろう」
程度の期待しか抱いていませんでした。

実際に読んでみると、期待を大きく超える本でした。



日本にある父権制、女性蔑視。
それが女性をずっと苦しめてきました。
さらにそれは男性自身をも苦しめてきました。


僕は28年間、男性として男性社会を見てきました。
中学生以降、周りでは女性を酷く扱う会話が驚くほど多かったです。
僕自身は強い女性が多い環境で育ったため、
そういった会話にとても違和感を感じ、苦手でした。




この本を読んで、
なぜそのような「女性を酷く扱う会話をする男性」が多いのかわかった気がします。
父権制、女性蔑視が色濃く残るこの日本で、男性は男性自身をも追い詰めていたのだと思います。


女性はどんな苦労をしているのか。
どんな女性蔑視が残っているのか。
日本の男性はなぜ追い詰められているのか。

この本を読めばわかると思います。



さらにこの本は、
フェミニズムを通して社会問題にもフォーカスをしています。

「安全だけれどなにかが違う?これでいいのだろうか?」

という日本が抱える根本的な問題を認識できる本でもあると思います。



そして、
読みやすいです。
難しくないです。
押し付けがましくないです。
リアルです。



著者は「F国」へのインターンを通して日本の「常識」から逃れることができました。

誰しもが周りの環境により、
様々な
「常識」「あたりまえ」
を形成していきます。
そして形成した後は、
それを認識することが困難になり、
それが正しいのか判断することは更に困難を極めます。



この本は、
日本に暮らす私たちが持つ「常識」がなんなのか、
そしてそれは「正しい」のか。
きっと考えさせてくれる本だと思います。



「男女平等な社会の実現」

それは
女性、男性どちらもが幸せになるための

「必要条件」

だと確信しています。



あと、最後に。

僕は
男性こそ声を上げるべきでは?
と思いました。



クラスでいじめられている子がいたら、
周りの誰かが声を上げるべきではないでしょうか。

今女性は被害を受けている側です。
それでも必死に声を上げている方々がいます。

ですが、
それだけでは「いじめられている側」と「いじめている側」の対立が生まれてしまいます。


必要なのは当事者以外の介入ではないでしょうか。

男性の中でも、
「男女平等にするべき」
「女性をリスペクトしている」
と考える人がいることを知っています。
素晴らしい男性がたくさんいることを知っています。
ですが声を上げなければ、
いじめを見ている傍観者です。

一緒に声を上げましょう。

僕は男性だけれど
「フェミニストです」
と言っていこうと思います。


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