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教職大学院進学のススメ

そろそろ大学院入試の時期かと思います。

「大学院=敷居が高い」とお感じになるかと思います。
また、学校で子供達と向き合うこと=学びと思っているかと思います。

実際、私自身も出身大学は非教員養成系学部出身で、
小学校免許は通信教育で取得しました。

もちろん、現場での学びは貴重だし、それで成長したのも確かです。
しかし、ある一定の時期になったのであればぜひ教職大学院に進むことをお勧めします。

今回から3回ほど、大学院進学を考えている方に向けて発信していきます。

なぜ私は大学院進学を目指そうとしたのか

前述の通り、私は非教員養成系学部出身で、
教職課程で中学校・高等学校社会科1種免許を取得しました。

しかし、当時は茨城県では中学校の社会科の募集がなく、
(これは茨城県は小中間の異動があるからです)
そのため私のような人間は通信教育で小学校の免許を取って、小学校で受験し、その後中学校に異動を希望する・・そんな流れでした。

最初は何年か小学校にいて、中学校に異動したいと思っていました。
しかし、小学校教師の仕事が楽しくなりました。

しかし、通信教育でしか小学校教師の学びをしていなかった私は、
教員養成系学部出身の人と比べて、当時は劣等感を感じていました。
また、現場での学びは貴重でしたが、どこかの時期で体系的に教育学を学びたいと思っていました。

そんな矢先、
教師9年目の時に行政異動で、埋蔵文化財業務に異動しました。

というと、私の専門性を活かすための異動と思われますが、
私は史学科出身でも文献史学で、
考古学に関しては、大学の講義で考古学概論を取得しただけです。

まるでスキーの初心者が、いきなり上級者コースに連れて行かれたような状況で3年間がむしゃらに考古学を学びました。

そんな環境の中、
考古学に通じた先輩と一緒に仕事をする中で、
初めて「プロ意識」を感じました。

ちょうどこの時期、
NHKで「プロフェッショナル〜仕事の流儀〜」が放送され始め、
「自分も教師としてプロになりたい!」と思うようになり、
以前から考えていた、
「教育学を体系的に学びたい」
「これまで現場で学んで得てきたことを一旦棚卸ししたい」
という思いが強くなった時、
専門職大学院の一つとして、教職大学院が設置される
というタイミングも重なり、
大学院で学びたい!
と思うようになりました。

大学院というと、学部を卒業した学生がそのまま進学すると思われがちですが、専門職大学院・・現在は教職大学院だけでなく、ビジネス、会計、公共政策、法科など現職での経験からより問題を焦点化し、より課題解決のためのスキルが身につくと考えます。

大学院で学ぶ方法としては2通りある

では、現職で大学院に進学するには2通りあります。
一つは現職派遣です。
これは給料が支給されながら大学院で学べるというものです。

そのためには、各自治体で大学院選考の試験を受け、
合格すれば、各大学院の試験を受け、
ほぼパスします。

ただし、受験できる大学院は各自治体で指定された大学院に限定されます。(地元の国公私立大学や、上越、兵庫、鳴門教育大学など)

もう一方は、大学院修学休職制度で進学することです。
この場合は、その名の通り、休職をしながら大学院で学ぶということです。
先程の現職派遣とは違って、休職扱いなので給料は支給されません。
給与については復職後調整されます。

ただ在学中は、任命権者によって学業に支障がない場合アルバイトも可能ですし、独立行政法人日本学生支援機構からの奨学金や、共済組合からの貸付等も可能です。

共済組合の資格は維持しますが、支払わなければなりません。

大学院の選択肢は増えます。
しかし専修免許を取得することが目的なので(そのため1種免許をもっていることが前提)教育学に関する大学院以外には進学できません。

私は前者で進学することができました。
私が在籍している茨城県では当時受験可能だったのは、
茨城大、筑波大、上越教育大学、兵庫教育大学、鳴門教育大学でした。

茨城大、筑波大に入学した場合、
1年目はフリーで、2年目は週に1回「出張扱い」で投稿することになります。

絶対に、業務をしながら論文を書くのは酷だろうと。
また当時兵庫教育大学大学院で日本初の教職大学院が設置されたこと。
私自身、茨城から外に出たことがなかった。(初任の赴任校は限りなく千葉県という地域だったけど)
こともあり、東北に近い茨城県民、関西に行く!
ということで兵庫教育大学に進学しました。

兵庫教育大学は学生宿舎が充実しており、
単身者だけでなく、家族連れ向けの世帯等もあり、
家族で入居することが可能だったのもありがたかったです。

文章が長くなったので、次回は大学院での意義やメリットについてお伝えします。

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