
あなたは子供をどう育てたいのか?
この問いに対してあなたは即答できますか。
これが即答できなければぜひ今から考えてください。
中学校や高校の先生ならば、自分の専門の教科を好きになってくれるというのもあるでしょう。
教科に興味をもつ。これも大切ですが、
あなたの教科に興味をもち、教科が未来にどう生かされるのか?
つまり、子供たちが具体的にどんな生き方をしてくれたら未来を切り拓けるのか。
私は、自分の指導を通じて子供たちがどんな人間に育てることができるのか?
この自分のミッションのことを「教師哲学」と言います。
もちろん、教育基本法や学校教育法、学習指導要領、
あなたが勤務する自治体や学校にも教育目標があるわけで、
それは遵守するうえで、
あなたならでは、あなただからできること
教師哲学を描いて、実践してほしいです。
1 教師哲学をつくるには
では、具体的に教師哲学をつくるにはどうすればいいのでしょうか。
それはあなたのライフヒストリーにヒントがあります。
では具体的にどのようにライフヒストリーを振り返るか。
私は、
①身に付けた知識・スキル、できたこと
②人生の大きな出来事
③大切にしてきたこと・モノ
④出会い
です。
「①身に付けた知識・スキル、できたこと」については、教師の場合、
専門教科であったり、教員免許取得が真っ先に浮かぶことでしょう。
しかし、「できたこと」。
小さい頃一人で自転車に乗れるようになったことや、
部活動で成果を出でたことも含まれます。
②「人生の大きな出来事」とは、入学、卒業、就職という自分自身のライフイベントだけでなく、部活動での優勝や合唱コンクールなどみんなで勝ち得たこと。
また、自然災害など不可抗力も含まれます。
③「大切にしてきたこと、モノ」は、
長年使ってきたグローブや楽器など「モノ」だけでなく、
「小学校から高校まで一緒だった友達」など価値観も含まれます。
④「出会い」とは友人、恩師、恋人だけでなく、
書籍や映画などたまたま目にしたことで人生が大きく変わったというものもあります。
これら4つの視座からこれまでの自分を振り返ることによって、
共通するものが浮かんできます。
2 プラス「指導軸」をもとう!
教師哲学が「ミッション」であれば、
ミッション達成のために具体的な手だて、
つまり「指導軸」をもつことです。
「指導軸」とはあなたが得意とする指導方法です。
野球のピッチャーで例えれば、
ピッチャーは相手バッターを抑えることが「ミッション」となります。
バッターを抑えるためには、それぞれのピッチャーは
自分の特性に応じた投げ方や球種がありますよね。
速球で抑えるのか、制球で抑えるのか、シュートやフォークボールなど決め球の変化球がるのか。
これと同じことが「指導軸」です。
対話重視など古くから指導の一環であるものや、ICT活用、自由進度学習、協働学習などありますので、あなたのミッションに合う指導軸を見つけるために、先ず実践してみてください。
3 ちなみに私の「教師哲学」&「指導軸」は
私の「教師哲学」は、「愛され上手な人になる」ということです。
以前は、「学ぶ大切さを知ってもらう」とか「自律できる日本人の根っこを育てる」ということがありました。
しかし、何度がモデルチェンジをして現在は「愛され上手な人になる」となりました。
「愛され上手な人になる」には当然能動的な態度が必要で、それは「自律」も含まれます。
また、「自律」には自分の頭で考えて、行動するために他者とのコミュニケーションも必要となります。
私が目指す学力とは、「学(ぶ)力=幸せになる術を一つでも多く獲得する力」も含まれます。
そのためにコミュニケーションスキル、思考スキル、心と身体のコラボが含まれます。

そして指導軸は「チームビルディング」です。
これはタブレットで動画や生成AIではできない、学校でしかできない学び方です。
「教師哲学」&「指導軸」については、
キャリアを通じて何度もモデルチェンジしてかまいません。
これがあるかないかで、あなたの教師人生が変わってきますよ。