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NAOMI基板The House Of The Dead2メモ

子供のころ近所のゲーセンで異彩を放っていたゾンビシューティングゲームですがさすがに最近は店から姿を消しました。まともにプレイしていると指が捥げるんじゃないかという頻度で攻撃されるので100円クリアはほぼ無理ですね。大人になっても悔しさが残っていたので実機買いました。とりあえず仕様にフォーカスして分かったことを簡潔に書きます。

【追記】BIOS ROMのバリエーション、CRC情報
EPR-21329.IC27 JAPAN BIOS
CRC:d99e5b9b
SHA1:453ffb41b6197cac6d12e7814bb1d7281ccf1659

EPR-21330.IC27 USA BIOS
CRC:9e3bfa1b
SHA1:b539d38c767b0551b8e7956c1ff795de8bbe2fbc

EPR-21331.IC27 EU BIOS
CRC:065f8500
SHA1:49a3881e8d76f952ef5e887200d77b4a415d47fe

EPR-21332.IC27 KOR BIOS
CRC:bd6ce0ec
SHA1:3d1ce5cb6978afe57967d8b53bc969259dd64749

専用基板扱い

・NAOMI基板ではあるが専用機扱い。BIOSバージョンも違う。電源もMODEL3のものを流用するため実質的にMODEL3.5的な配線。

・血の色は緑で固定。設定不可。被弾時の吐血と部位破損は海外ROMと比べて軽減されている。ROMデータ自体は共通のハズなため、BIOSの地域情報をもとにプログラムされているようだ。JPN BIOSはEPR-21329。これをUSAのEPR-21330にすると設定画面から血の色を赤に変更可能。血の量が増え血飛沫エフェクトも追加される。またプレイヤーダメージのエフェクトも赤くなる(EXP BIOSは緑色固定ではあるが血の量と血飛沫はUSAと同じ)。
一部掲示板によれば筐体の設計不良により微弱なリーク電流がでているらしく、日本ROMにUSA BIOSを交換しても設定が保持されず電源を抜いてしまうと一旦初期値の緑色に戻るらしい。

ゲーム基板側のBIOS?がEPR-21385であれば日本版だ

・GD-ROM版のリリースは無し。ゲームROMはIC1-20のTSOP44の64Mb ROM。


裏面。NAOMI最初期タイプ

・一般的なNAOMIカートリッジの形状ではなくMODEL3類似のためほかのROMに交換不可。

・ステージ2の冒頭、ゾンビが車の上に乗っかり暴走するシーンで路肩に炎上していた廃車2台がドリームキャスト版では省略されている。(炎が消えている)

・ステージ5のマジシャンが登場するシーン、ビルのガラスが吹っ飛ぶ際に割れたガラスが落ちる音がドリームキャスト版だと省略されている

・サウンドチップがドリームキャストよりも強化されているので同時再生音数が多い?BGMが奥行きのある重いデータに差し変わっている。筐体のサブウーハー等に最適化されたマスタリング版を使っているだけかもしれないが。

・初代ハウスオブザデッドと違い、CRTディスプレイの周辺に多数のLEDセンサーを埋め込み座標を計算する方式に変わったため筐体ごと流用しないと稼働は困難。toyoshim様がMP07-IONA-USというUSB変換基板を自作、販売されていますので、それを別途購入しXBOX Oneコントローラーで操作するか汎用USBライトガンを応用させることは可能。XBOXコンへのボタン配置や割り振りは別途Windows PC側で設定しFW書き込む必要ありますがブラウザベースで簡単に行えます。
コントローラーで操作する場合、純正ガン同様にクロスヘアー(銃の座標)は表示されませんがXBOXコンは画面中心に座標が常に戻ろうとする動きをするため慣れれば問題ありません。

・上記ゴア表現と血の表現制限から、NAOMI設定画面で地域の変更はできなくなった。初代は設定画面でJPN / USA / GLOBALに選択できたのでこれは不便。

【まとめ】
現状、ガンコン対応のWii家庭版を買ったほうが簡単で満足できると思います。ただしセガが当初設計していたゴア表現はUSA基板でのみ再現できるためそこにロマンを感じる人は今から実機をコレクションするのはアリです。
当初ドリームキャスト(+Windows)版では大幅に表現を自粛していたのがXBOX版、Wii版と徐々に緩和していったのもゲーセン文化が世間に理解され始め、もっとグラフィックがきれいで過激な洋ゲーも入ってきたことが影響しているでしょうね。

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