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痛くても黒歴史でも若気の至りでも楽しんでやり切ったもん勝ち【映画「青葉家のテーブル」】

自分がわかんねえ〜!
自分の夢がわかんねえ〜〜!!
自分の趣味もわかんねえ〜〜〜!!!
って永遠の悩みですよね。
悩んでるときはなんだか情けないような気がして悲しくなるのですが、
悩んでる、ってこと自体がまず素敵じゃない?って最近思います。
色んなことに挑戦して、なんか上手くいかなくて、それでもまた新しいことにチャレンジしてる人、私はめっちゃ素敵だなあ、おもろいなって感じます。
(今までずっとゲームとかファンタジーに想いを馳せすぎて、現実をたくましく生きる人達のことが見えていなかったという遅咲きです…。)

大好きなネットショップ、「北欧、暮らしの道具店」さんが作った映画「青葉家のテーブル」を観ました。

簡単なあらすじは、
シングルマザーの春子と息子のリク、春子の飲み友達と、その彼氏という珍しい構成で共同生活をしている青葉家に、
春子の旧友である知世の娘、優子が美術予備校の夏期講習に通うため住み込む、という一夏の青春を描いた物語です。
知世はオシャレな定食屋で有名人、その母に負い目を感じる優子、知世と大親友だったが絶縁した過去がある春子…など、色々な思いが絡まり合いながら、大人も子供も自分自身を見つめ直し、成長していきます。

この映画を観る前から「北欧、暮らしの道具店」のファンで、Podcastも聞いていたのですが、この映画には店長の佐藤さんの想いがすごく込められているな…というか、佐藤さんそのものなのか?と思わせるほど、想いの込もりに込もった、素敵な作品だなあと思いました。
(Podcastでよく仰られている店長の想いや葛藤が映画の中に散りばめられれていると感じました。Podcastもとても良いので是非聞いてみてください!)

最初にも書きましたが、色んなことに挑戦して、なんか上手くいかなくて、それでもまた新しいことにチャレンジしてる人、って、
もしかしたら、
「あなたって自分が分からない人なのね」とか
「地に足がついてない」とか色々人から言われたりするのかな…とお察しします…。
(私も色々面白そう、ってすぐ飛びついて見切り発車したりするタイプの人間です)
外野は黙ってなさいよ〜〜〜〜!!!
私は私の道を行くのであなたはずっとそこで挑戦する人に嫌味だけ言って立ち止まってなさ〜〜〜い!!!!
って感じなので(なぜIKKOさん風)誰が何と言おうとGOING MY WAYしましょう、他人の歩みを止めたがる人のために1秒たりとも止まったら時間がもったいないです。
挑戦をすること、失敗することは恥ずかしいことなわけがなくて、財産を溜めまくっているということだと思います。
だから、どんどん挑戦すべきだって、思います。

でも、その中でもしかしたらこんな悩みにぶち当たるかもしれません。
挑戦しても上手くいかないことが多すぎて、下書き保存ばっかり溜まっていく、と。
作中で優子も同じようなことを言って悩む、というシーンがありました。
そして評価してもらえなかった悔しさに立ち向かえず夏期講習を辞め、美術学校に進学するという目標に向かって頑張る友人、与田ちゃんに対し、ひどい言葉を投げかけてしまいます。

優子「思ったんだけど、画塾はなんか違うわ。受験のための美術って、楽しくないし。」
与田ちゃん「なにそれ」
優子「美大じゃなくても…まあ…」
与田ちゃん「…そうだね。バンドやったり、インターンやったり、逃げるとこいっぱいあっていいね。」
優子「逃げてないけど。」
与田ちゃん「評価されるの怖いからそうやって逃げてるんでしょ。しっくりこないんじゃないよ。理由つけて逃げてるだけじゃん。」

映画「青葉家のテーブル」

他人の評価って、どうしてこんなに気になるものなんでしょうか。
私は特に、中学受験、高校受験、大学受験と、(幼稚園受験とか、もっともっと受験を経験している人はいっぱいいると思うのですが)受験を重ねるたびに求められる水準が高くなって、内申を気にして子供時代は大人に評価されるような振る舞いをしていた子供だった自覚があります。
優子とは少し違いますが、何をしてもお母さんには敵わない、お母さんにがっかりした顔をされるかもしれない、と失敗を怖がる気持ちは共感しまくりで、私も一緒に胸が痛くなってしまいました。

しかし、当の知世も、大学時代に春子と一緒にラジオをやってみたり、ZINEみたいなことをやってみたり、
いわゆる「痛い過去」だったり「黒歴史」があるんですよね。
(うーん、痛いとか黒歴史とか思わないですけど…楽しいならそれでいいやんと思うのですが、すみません、私の語彙力なさすぎて、このワードになってしまいました)
春子からそんなことを聞いた優子は、
子供や世間には成功した今のかっこいい姿しか見せていませんが、知世はずっと、諦めず自分を表現して、発信し続けていた、ということに気づき、自分と知世の違いは、失敗を恐れて諦めるか、成功すると信じて突き進むか、という点にあったことに気が付きます。
そして優子は、自分がこの夏に取り組んだことをやり遂げる道を選び、「自分は何をしたいのか?」「自分の夢は何か?」「自分は何者になりたいのか?」という問題は、宿題にすることに決めました。
そして、知世は、自分の殻を剥ぎ、上手く話せなかった優子に自分の過去もオープンにして、優子ときちんとわかり合いたい、話したい、という一歩を踏み出すのです。

自分のやりたいこと、夢、わかんなくて、探し続ける、
私は改めて、本当に素敵なことだと思います。
この映画でもあったように、他人の評価を気にして失敗を恐れること、これが一番の遠回りだって、思います。
この世の中、痛いことして、黒歴史作って、若気を至って至って、それを楽しんだもん勝ちです!!
みなさん、人生、至りまくりましょー!!

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