Pizza 4P’s 新規出店国のコンセプトの作り方。その国の何に焦点をあてコミュニケーションをとっていくのか？
こんにちは。Pizza 4P’sです。
ベトナム、インド、カンボジア、日本、インドネシア（2024年末オープン）などグローバルで30数店舗を展開するピザレストラン。「Make the World Smile for Peace」というビジョンを掲げ、コンパッション溢れる世界の創造を目指して活動しています。
Pizza 4P’sでは、新しい国に出店をする際、その国に合わせたコンセプトを設定しています。今回は各国のコンセプトと、その作り方についてご紹介します。
なぜ国別でコンセプトをつくるのか？
ベトナムで確立したレストランのスタイルをそのまま他国で展開するというのでは、その国でやる意義が見いだせないというのが大きな理由です。「私たちがその国に貢献できることは何か？」を考え、話し合い、その国の特性や課題に合わせたコンセプトを設定しています。
どのようにしてコンセプトを作るのか？
Pizza 4P’s全体として目指す世界観 コンパッション溢れるOneness（ワンネス）な世界を創るという方向性は変わらないのですが、国ごとに異なる課題に向き合いながら、その国に貢献できる方法を考えます。そして、どこに焦点を当て、どうコミュニケーションを取っていくかを決めてコンセプトを作り上げています。
例えば、インドの場合は "diversity（多様性）" というコンセプトを設定。人と人との繋がりに焦点をあててコミュニケーションを取っていきます。
さまざまな課題がある中でも、Pizza 4P'sに来てくれるお客さんの層に伝えやすく、行動変容を促しやすいテーマを選ぶことを心がけています。
◆ 私たちの目指す“Oneness （ワンネス）”
私たちはみな、地球、大地から、大いなる恵みを受けとり ”いま、ここ” で、生きています。 それはつまり、私たち自身がこの地球の構成要素であり、すべては繋がっているということ。
繋がりを感じ、大いなる恵みを享受している ”いま、ここ”に気づいた時、心からの感謝の念が溢れ、”Compassion”(コンパッション) =共に生きるための思いやりの気持ちが生まれるはずです。
【カンボジア】 Zero waste ゼロウェイスト
カンボジアで焦点をあてたのは、ゴミ問題。カンボジアではごみ問題が深刻化しています。首都プノンペンでは、毎日約3,000トンもの廃棄物が排出されており、焼却設備やリサイクルインフラも不足しています。そのため埋立地がほぼ満杯状態です。
Pizza 4P'sではレストランとして“ゼロウェイスト”を追求し、それを発信していくことで、この問題に一役買えるのではないか、レストランの枠を超え、お客さんを巻き込み、ゴミ問題の啓蒙にも努めたいと考えこのコンセプトを設定しました。
【インド】"Oneness" in diversity 多様性
自然、宗教、言語、民族、社会集団など、一つの国に多様な要素が混在するインド。世界の中でも特に個々の異質性が強い同国で、人と人、社会、地域をつなげるような一体感を出すことは至難の業です。その中でもみんなが繋がっていて1つ なんだ、ということを伝えるため、"Oneness" in diversity 多様性というコンセプトを設定しました。
そんなインドを舞台に「Oneness（ワンネス）」を醸成することができたなら、それこそ「Make the World Smile for Peace」実現の大きな一歩となると考えています。
お店の中にある全てのものの生産者の方たちや、その背景にあるストーリー をお伝えすることで、Oneness（ワンネス）を提供。 コミュニケーションボードにメッセージを書いてもらったりすることで、繋がりを感じてもらえる工夫をしています。
【日本】"Oneness" Earth to People 地球から人々へ
先進国の中でも、圧倒的に幸福度が低い日本。本当は、日本はすでに素晴らしく、とても幸せな国のはず。一人でも多くの人たちが、そう自信を持って言えるようになるために、私たちはとても幸せだ、と心から思えるように、そのような体験をする「きっかけ作り」をしていきます。
生産者はもちろん、シェフやパティシエ、ミクソロジスト、コーヒーロースターから、デザイナーやミュージシャン、瞑想家など、すべてが繋がっていることが実感できる料理や空間、体験で、皆さまにOneness（ワンネス）を感じていただけるレストランを創っています。
現在はまだトライアル中ですが、生産者さんのところへ直接お客さんと足を運び、"Oneness（ワンネス）" を体験レベルで実感していただくツアー4P'sを提供していきたいと考えています。
【インドネシア】"Oneness" through Biodiversity 生物多様性
2024年12月オープン予定のインドネシア。人だけでなく生物も地球を構成する要素です。ブラジルに次ぎ、世界2位の生物多様性を持つインドネシア。世界の約20％に相当する野生動植物がインドネシアに生息すると言われています。
日本のパスポートには浮世絵が書いてありますが、インドネシアのパスポートには動物が書いてあるんです。それくらい国として大切だと思っている一方でCO2 排出量が問題になっていたりと、ここにPizza 4P’sとしてアプローチができないかと考え「"Oneness" through Biodiversity 生物多様性」というコンセプトを設定しました。
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Pizza 4P’s JAPAN: “ONENESS” EARTH TO PEOPLE