私はフェミニストである。
これはただの愚痴です。別に誰にもわかってもらえなくて良いんだけど、吐き出すところがなかったのでここに書かせてもらう。
フェミニストをネット上の生き物かなにかだと思ってる人があまりに多いのではないか。
鼠講や宗教など、何かについて否定的な意見を述べるときに、話している相手がその属性である想定はしないだろうか。するよね。
別にわかってて、相手を傷つける目的があってやっているならそういう戦い方なのだろうが、普通に話していて急にフェミニストをディスられることが多々ある。
そういう人には「私フェミニストですよ」と言ってしまう。少しの思い切りは必要だけど、その方が後々嫌な思いはしなくて済むし。
そうすると大抵、「そんなつもりじゃなかった」というのだ。ならどんなつもりなのだろうか?
ネット上の過激な物言いをする人のことを指しているのであって、あなたのことではないというのだ。それは私かもしれないのに。
そもそも「過激なフェミニスト」とはなんなのだろう。
先頭に立ってくれている人たちのことだろうか。あの人たちのリプ欄にいるゴミのような生き物の方がよっぽど過激に見えるのだけれど。それは無かった事にされているのか。
それともクソオスとか強い言葉を使う人のことさしてる?それ私だよ。
別にクソオス呼びを良いことだとは思っていない。それでもそう呼ばなきゃやってられないくらいの、いままでの悲しみと怒りと実害がある。
最初に手を出してきたのはあちら側なのに、なぜ言葉遣い程度を嗜められなくてはならないのか。なんであちら側を止めてはくれないのか。
フェミニストを簡単にディスる人たちは、そもそもフェミニズムをちゃんと勉強したこともないと思う。本の一冊も読みましたか?と聞いてやりたい。意地悪なので。
この日本でフェミニストでいないことの方が難しいと思う。
フェミニストという属性に拒否反応を覚える人でさえ、普通の思考をしていれば根本的にはフェミニストだと思う。
「女性にも男性と同じ権利を」
主張しているのは根本的にはただこれだけ。何もおかしなことは言ってない。
女性は男性と同じ権利をもたなくていいというのなら、あなたはフェミニストではないけれど、この主張に賛同できるのなら基本みんなフェミニストなのではないか。でなきゃ差別主義者だ。
女性の権利を認めれば男性だって生きやすくなるのになぜこうも頭が悪くなってしまうのか。
家事も育児も女だけの仕事じゃないんだよ、令和だぜ?
男性だって気軽に育休取れた方がよくない?
どんなに賢くてもジェンダーの話になるとバグってしまう人がいる。とても悲しく思う。
男女平等になって苦しむ人がいるとすれば、その構造にあぐらをかいていた奴だけだ。
「最近はセクハラになっちゃう」などとのたまうアホがいるが、急にダメになったわけではない。ずっとダメだったことがやっとダメなことだと認められるようになっただけだ。この根本がわかってない奴は時代に置いていけ。
男性には男性の苦しみがある!とも言われる。
それはそれで活動してくれよ。なんで抑圧されてる側がお前らのお世話までしなくちゃならないんだ。
このジェンダーバグりは、個人の責任だけではないと思う。
ずっとずっと刷り込まれてきたものがある。罪だと思う。
だからこそ自覚するのは難しい。
私も以前は名誉男性と呼ばれる属性にいた。
浮気を笑って許すのがいい女だと思っていたし、ナンパはモテの証だと信じていたし、女は男の後ろを一歩下がって付いていくものだし、何かあれば男を立てていたし、家庭的なのは女の必要最低限の条件だと思っていた。
クソ食らえだそんなもん。縄文時代か。
フェミニズムに出会って私は救われた。可愛くなくていい、馬鹿なフリしなくていい、私は私のままで愛される価値がある。
ずいぶん生きるのが楽になった。
男だからというそれだけで威張り散らす羽虫がたくさんいる。そんなものは無視してしまえ。
普通に生きているだけで、それ男にはしないよね?ってことをする奴が残念ながらたくさんいる。やっちまえ。
「女だから」の扱いが見えたときには容赦しなくていい。相手の機嫌は意地でもとるな。女だというだけで無料のコンパニオンになる必要は全くない。
自分の周りにはフェミニストなんていないし男女平等だよ!って人がいる。
それ多分言われてないだけだよ。一番最初に書いたけど、フェミニストは別にネット上の生き物じゃない。現実と地続きで存在しているどこかの誰かだ。そしてその人は、まずこういうタイプにカミングアウトはしない。
わかってくれない人に言う必要はないのだ。
逆に実はフェミニストで…となれば私も…となるのは結構あるのではないのだろうか。
私はこれからも仲良くしたい人には言ってしまうけど、そうじゃなきゃ「残念な奴」認定をしてさっさと距離を置く。これが普通の反応だと思う。
まだまだ自分の中のミソジニーは捨て切れていない。ふとしたときに出てしまうし、指摘されて初めて気がつくこともある。
変えていきたいと思う。
ここまで書いて自信がもてた。
私はきっとこれからも何を言われてもフェミニストだ。