まえがき
前回の記事ではチーズの種類について、網羅しておいたが、
チーズの種類というのは実にたくさんあり、話が尽きない。
日本でいうと漬物みたいなものだとは玉村豊男の談。
まぁ 続きを書いてみよう。
チーズの種類
まずはおさらいから
フランスのチーズは、その多様性と優れた品質で世界的に知られている。とりわけ、白カビ、青カビ、ハード、加熱用、山羊チーズなど、様々な分類のチーズが生み出されている。
白カビタイプの代表は、ノルマンディー地方発祥のカマンベールとブリー・ド・モーだ。カマンベールは、その起源が14世紀にさかのぼると伝えられ、ミルクの風味を活かしたマイルドでクリーミーな味わいが特徴。一方、ブリー・ド・モーは「チーズの王様」と呼ばれ、熟成により深いコクを醸し出す。伝説によると、カロリング朝のシャルルマーニュ大帝が特にこのブリーを愛したと言われている。
青カビチーズは、その代表格としてロックフォールが知られる。2000年以上の歴史を持つこの逸品は、世界三大ブルーチーズの一つに数えられる。ロックフォールの生産は、14世紀にはすでに始まっていたといわれ、ある伝説では、恋人を待つ牧夫が洞窟で忘れ物をしたチーズがカビに覆われて誕生したと語り継がれている。また、フォルム・ダンベールもマイルドな青カビチーズとして人気を博している。
一方、ハードタイプのチーズでは、コンテとカンタルが挙げられる。コンテは、フランス国内で最も生産量・消費量の多いチーズで、4ヶ月から24ヶ月以上の長期熟成により深い味わいが醸成される。その歴史は18世紀にまで遡り、当時のコンテ農民たちは、山間の小屋で一生懸命チーズ造りに打ち込んでいたと言われている。カンタルは、熟成期間の長さによって味が変化する特徴を持つ。
人気の加熱用チーズには、木箱に入れて焼くモン・ドールやラクレットがある。これらのチーズは、その溶けるような質感と風味から料理の幅を広げてくれる。モン・ドールは19世紀に誕生したとされ、当時の農民たちが寒い冬の夜を過ごすためにこのチーズを食したのが始まりだと伝えられている。
そして、シェーヴルはロワール渓谷地方で特に生産の盛んな山羊チーズだ。中には灰をまぶしたものもあり、ブドウの木の灰を使うことで酸味が和らげられている。この製法は、遊牧民の伝統的な技術を受け継ぐものだと考えられている。
さらに、フランスのチーズは製造方法から、手作りの農場チーズ(フェルミエ)、小規模生産者によるチーズ(アルティザナル)、地域生産者の協同出資(コーペラティブ)、工場生産(インデュストリエル)など、多様な分類がなされる。これらの違いは、チーズ造りの歴史や伝統、生産者の熱意が反映されたものと言えるだろう。
このように、フランスのチーズには、その土地の自然環境や人々の暮らしが息づく、まさに芸術品のような存在なのである。
あとがき
次回は、このチーズについて、
ひとつ取り上げてかけるようにしておこう。
苦しいのはお酒を断ってしまって久しく、ワインと合わせることができない
でも、AIはそれならジャスミン茶はどうですか?とのことだった
そもそもヴィーガンはチーズも食べないのだが・・・