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老人の日

まえがき

上記のnoteは、2020年の9月15日に書かれたものである。
話題が、森村誠一の小説、シンプソンズ、アドレフ・ケトレーと散っていて
よくわからないが、noteの末尾に、宿題があがっていて、
ケトレーの論文を読むことがあがっている。なので、今日はケトレーを詠んでみよう。

ケトレー

ケトレーがみつけた社会法則


ケトレーが唱えた社会物理学とはいったいどのようなものか
いろんなテーマを彼は追っていたので曖昧なところもあるが、
ケトレーは、人間の身長や体重などの身体的特徴、さらには犯罪率や結婚率などの社会現象が正規分布(ガウス分布)に従うことを発見した。

  1. 平均人の概念:
    社会には最大多数を占める、平均的属性を備えた「平均人」が存在し、これが社会の重心に相当すると主張した

  2. 社会現象の規則性:
    犯罪、出生、結婚、死亡などの人間に関する現象に関する様々なデータを検証し、これらが一定の規則性を持つことを見出した。

  3. 大数の法則の適用:
    個々の事例ではなく、集団全体を観察することで社会の法則を見出せるとした。

  4. 誤差法則の社会現象への適用:
    天体観測で用いられていた誤差法則を社会現象の研究に適用した。

  5. 社会法則の存在:
    人間集団は「平均人間」を中心に、肉体的にも道徳的にも知的にも一定の法則に従って分布すると考えた。

  6. 統計的規則性:
    社会現象に統計的な規則性があることを示し、これを社会物理学(統計学)の基礎とした。

統計学との違い

 社会物理学と統計学との違いが自分で曖昧になったのでここで整理する。

目的の違い:
社会物理学は、社会現象を自然科学的手法で解明しようとする試みで、
一方、統計学はデータの収集、分析、解釈に関する一般的な方法論を提供する。このように違いがある。

  1. 適用範囲:
    社会物理学は主に社会現象に焦点を当てていますが、統計学はあらゆる分野のデータ分析に適用可能である。

  2. 理論的背景:
    社会物理学は、社会に物理学的な法則性を見出そうとする独特の理論的枠組みを持っています。統計学は、より一般的な数学的・確率論的基礎に立脚している。

  3. 「平均人」の概念:
    ケトレーの社会物理学では「平均人」という概念が中心的役割を果たしているが、これは統計学一般には見られない。

  4. 歴史的位置づけ:
    社会物理学はケトレーによって19世紀に提唱された特定の学問的アプローチですが、統計学はより長い歴史を持ち、多くの研究者によって発展してきました。

  5. 方法論の違い:
    社会物理学は社会現象の「法則」を発見することを重視し、現代の統計学はデータの分析や推論により重点を置いている。

ケトレーの功績

 ケトレーがみつけた法則は、正規分布を社会にあてはめたことと、
やはり、平均人という概念を提唱したことが大きいように思われる。

ケトラーは老いについてはそんなに言及していないようであるが
このテーマについて、平均人という概念とは別のアプローチを使って今日は書いてみたい。

老いについて(平均人としてでなく)

 老いという人生の季節は、平均という概念から解放され、真に自己を見出し、固有の存在として生きる絶好の機会である。
 ケトレーが提唱した平均人の概念は、確かに社会を俯瞰する上で有用な指標となり得るが、老年期においてはこの枠組みを超越し、個としての自由を謳歌すべき時期なのだ。
 老いを迎えた者は、社会の期待や規範から解き放たれ、自らの内なる声に耳を傾ける余裕を得る。
 長年の人生経験を糧に、自己の本質を見極め、真に価値あるものを追求する機会が訪れるのである。この貴重な時期を有意義に過ごすためには、以下の点に留意すべきである:
 ◯第一に、自己探求の旅に出ることだ。長年抑圧してきた欲求や情熱を解放し、真の自己と向き合う勇気を持つべきである。これは時に苦痛を伴う過程かもしれないが、真の自由への道筋となろう。
 ◯第二に、新たな挑戦を恐れぬことである。年齢という数字に縛られることなく、未知の領域に足を踏み入れる勇気を持つべきだ。それは芸術であれ、学問であれ、社会貢献であれ、自己の可能性を広げる機会となるだろう。
 ◯第三に、世代を超えた交流を積極的に持つことである。若い世代との対話は、固定観念を打ち破り、新たな視点をもたらす。同時に、自らの経験や知恵を次世代に伝承する喜びをも味わえるのだ。
 ◯第四に、内なる声に従い、自らの価値観に基づいて生きることである。社会の期待や他者の評価に囚われることなく、自己の信念に忠実に生きる姿勢が求められる。
 ◯第五に、宇宙的視点を持つことだ。個人の生を大いなる宇宙の営みの一部として捉え、生死を超えた永遠の流れの中に自己を位置づける洞察力を養うべきである。

 老いは衰退ではなく、真の自己実現に向けた飛翔の時期なのだ。平均という概念を超越し、固有の存在として生きることは、人生の集大成としての老年期を真に豊かなものとする。それは単なる個人の満足にとどまらず、社会全体に新たな価値をもたらす可能性を秘めている。我々一人一人が、この貴重な時期を自覚的に、そして創造的に生きることで、老いという人生の季節に新たな輝きをもたらすことができるのだ。それこそが、真の意味でのサクセスフル・エイジングの姿なのである。

PS

シンプソンズという漫画には、
ヒッグス粒子の予言の話が出てくるらしい。相当知性の高い執筆陣で書かれているらしいので、トランプ大統領の当選を予言しているなど憶測がまことしやかに言われる。

<来年の宿題>
・ ヒッグス粒子について

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