いい肉の日
まえがき
いい肉の日については前回の記事で結構書いた。
遠いか近いか将来的には牛肉はさらに希少になっていく。
この書き方だと誤解がある。牛の出すメタンガスがオゾン層を破壊するので
牛の生産量は減らさないといけないというだけである。これについてはまた別の機会に論じることにする
今日はいい文具の日であるということなので、
そちらで書くことにする。
2017年文具メーカー、販売店、ユーザーの交流促進を願い定められた記念日である。一般社団法人日本記念日協会(なんか大本命っぽい)が定めた。
書くこと・そして道具
文房具が本能的にわたしは好きである。
一時期には、iPadでペーパレス化を試みたが、日記と雑多なメモだけは手書きで残ってしまった。本当は、この作業こそiPadでやりたかったが、ノスタルジックにも紙の魅力に舞い戻ってしまった感じがある。
あのマテリアルの持つ魅力が欲しくて紙に戻ったのだが、
基本 資格取得やそのほかの勉強についてはiPadで、それ以外の日記や行動のときのメモは紙でと切り分けはうまくいっている。iPadは多機能すぎて、
完全にノートたりえなかったといえる。ほかの用途でもついつい使いたくなってしまうのである。対策はノート専用のiPadを用意することである。
将来的にはそうしたいものの、予算の問題があるが、多機能なものを機能を絞るというのはいかにももったいないように思われる。ということで精神的、金銭的な理由で紙を使っている。
キーボードについては、新たな趣味だが、これは、デスクツアーの方に書いたので譲ろう。なにか文章を書くときに道具にこだわりたいということであるが、これは実は弘法筆を選ばずに反する。空海のほうが潔いしなんか自分的はそちらのほうが正しさみたいなものを感じる。それに対し、道具にこだわりたいというのは、背徳感みたいなものがあり、ますます欲に艶が出る。
メモ帳
今日はメモ帳を紹介することにしよう。
まぁ要するに紙なのであるが、なんとなく引きずられて(何に? 笑)
モレスキンを使ってきたが(割と高価であるので)日記用のものでこちらは利用している。
では、普段はどうしようかというと、RHODIAはどうかと思うのである。
こちらは、ベラム紙を使って作られている
ROHDIA
フランス生まれのRHODIAノートは、1934年の創業以来、世界中の文具通を魅了し続けている逸品だ。特筆すべきは、90g/m²の高品質ベラム紙の採用だ。この用紙は、万年筆使いには垂涎の的と言っても過言ではない。インクの裏抜けがほとんどなく、インクの発色の良さは格別だ。私も愛用している万年筆、特にファインニブでの筆記感は絶品で、紙との相性は抜群だと断言できる。
アイボリー色の上質な紙面は、長時間の筆記でも目が疲れにくい。これは深夜のアイデア出しや、長時間のミーティングでのメモ取りに重宝する特徴だ。さらに、表紙のオレンジ色は、RHODIAの象徴的なアイデンティティとして知られている。このデザインは、フランスらしい洗練された美意識を感じさせる。
実用面でも秀逸な機能が満載だ。ゴムバンドによる固定機能は、かばんの中での乱れを防ぎ、ブックマークの紐は、必要なページへの素早いアクセスを可能にする。個人的に重宝しているのが、インナーポケットだ。ちょっとしたメモや名刺の収納に便利で、ビジネスシーンでの使い勝手は抜群である。
サイズ展開も用途に応じて豊富で、A6からA4まで取り揃えている。私の経験では、A5サイズが最も汎用性が高く、デイリーユースに最適だと感じる。罫線の種類も、横罫、ドット、無地と、用途に応じて選べるのが嬉しい。特にドット罫は、図表の作成やスケッチにも使え重宝する。
87カ国以上で愛用されているという事実が、このノートの真価を物語っている。私も20年以上文具に携わってきたが、これほどまでに筆記具を選ばない万能性と、高い品質を両立したノートは稀有な存在だ。万年筆愛好家の間で特に支持が厚いのも納得で、インクの特性を最大限に引き出してくれる。
裏を返せば、これだけの品質であるため、一般的なノートと比べると価格は決して安くはない。しかし、筆記の歓びを存分に味わいたい者にとって、この投資は必ず報われるはずだ。書く喜びを知る者にとって、RHODIAは最高の相棒となることだろう。
ベラム紙
紙の世界には多くの逸品があるが、ベラム紙は特別な存在だ。その歴史は18世紀のイギリスにまで遡り、イギリスの製紙技術の革新者であるジョン・バスカヴィルとジェームズ・ワットマンによって生み出された。その後、フランスの職人たちの手によって更なる改良が重ねられ、1780年頃に現代のベラム紙の原型が完成した。
その名称は、フランス語で羊皮紙を意味する「ベラム」に由来する。実際に手に取ってみると、その名の通り、まるで上質な羊皮紙のような滑らかさを感じることができる。紙の表面は極めてきめ細やかで、通常の紙で見られるような紙の粒子が目に見えないほどだ。真っ白な色調と、筋目が全く存在しない均一な表面は、まさに至高の紙と呼ぶにふさわしい。
特に興味深いのは、ロディアとクレールフォンテーヌという二大メーカーの違いだ。同じフランスを代表する文具メーカーでありながら、その個性は際立っている。ロディアのベラム紙は、よりビジネスライクで実用的な使用感を追求している。90g/m²の紙厚で、インクの裏抜けを防ぎながらも、スピーディーな筆記を可能にする表面処理が特徴的だ。
一方、クレールフォンテーヌは、より芸術的な表現を重視している印象を受ける。同じ90g/m²の紙厚でありながら、インクの染み込み方がわずかに異なり、万年筆のインクがより豊かな表情を見せる。私の経験では、特に細字の万年筆を使用した際、クレールフォンテーヌの方がインクの階調がより繊細に表現される。
ただし、これは好みの問題であって、品質の優劣を示すものではない。実際、両社ともにヨーロッパの伝統的な製紙技術を継承しながら、現代の需要に応える製品作りを行っている。ロディアはよりビジネスユースを意識した実用性を、クレールフォンテーヌは芸術的な表現の可能性を追求している、と捉えるのが適切だろう。
光の反射を抑える加工も、両社で微妙に異なるアプローチを取っている。ロディアはより均一な光の拡散を実現し、蛍光灯の下でも書きやすい特性を持つ。一方、クレールフォンテーヌは、若干マットな質感を残すことで、より自然な書き心地を追求している。
このように、ベラム紙は単なる紙製品という枠を超えて、書く喜びを追求する人々の心を掴んで離さない魅力を持っている。高級ノートや文具製品に使用されるベラム紙は、まさに「書くことの贅沢」を体現していると言えるだろう。
あとがき
今日は、メモ帳の特に紙についてnoteしてみた。自分の身の回りの紙にこだわると実はとてもメモをとるのが楽しくなる。
次回は文房具にこだわった作家たちというテーマで書いてみようと思う。
フランスの文豪はどんな製品を使っていたのだろう。