悪用厳禁!世の中を変える「群衆心理」
世の中を変えたいと思う人は多いが、大衆の支持を得ることは重要なのだ。大衆は自分が好きな人以外の話にはあまり耳を傾けないのだ。現在はこの傾向がますます強まっているのだ。ヒトラーは群集心理を研究し、その原則を利用して大衆を動かしたのだ。しかし、言っている内容よりも、誰が言っているかが大切なのだ。信頼できる人が発言すれば、大体のことはみんな耳を傾けるのだ。
「群衆心理」はフランスの社会心理学者ギュスターヴ・ル・ボンによって書かれた古典的な著作であり、ヒトラーも愛読していたと言われているのだ。この本は、人々が群衆になると非合理的な判断をし、被暗示性を示し、動物的になるという特性を分析しているのだ。ル・ボンは、群衆心理を利用して議員になり、そして独裁者になったロベスピエールの例を引用しているのだ。このような心理的なメカニズムは、社会全体を「単純化」「わかりやすさ」のみに覆い、瞬く間に一色に染め上げてしまうのだ。
人はわかりにくいことを言う人には関心を寄せないのだ。
わかりやすい事を言う人に親しみを覚えるのだ。わかりやすいというのは、物事の簡略化、簡素化なのだ。民衆はそうした簡略化されたものを好んで消費する傾向があるのだ。そして簡略化された商品や人に愛着をもつのだ。
ヒトラーが大衆扇動の際に参考にしたこの本は、人々が群衆になるとアホになるという極論を示しているのだ。具体的には、非合理的な判断をするようになり、被暗示性を示し、動物的になるということなのだ。
このような心理的な特性を理解することは、社会や政治において重要であり、私たちは付和雷同に気をつける必要があるのだ。