デ・キリコ展(2024年6月)
※ここ数年で載せ損ねた過去の展覧会の記事を載せます。
6月の終わりに上京して、上野の東京都美術館で開催中のデ・キリコ展に行ってきました。
キリコといえば、いわゆるあのマヌカン(マネキン)が登場する「形而上絵画」。(幻想的な風景や静物によって非日常的な世界を表現する絵画)
なんだか不安を誘うのは、「ともだち」(20世紀少年)に似てるから?
わたしは「形而上絵画」しか見たことなかったんですが、実はいろんな絵を描いていて、どれもすんばらしい。
伝統的なネオバロック絵画もお手の物。しかしパッと見てこれがキリコの絵だとわかる人はいるのかな?
いろんな絵を描いて、最後にはそれらを合わせ技にした「新形而上絵画」を描きます。
でもやっぱ初期の「形而上絵画」の方が好きだなぁ。
晩年の「新形而上絵画」には、不安な感じが足りない気がする。
↓ちょっと1コマ漫画みたい…
そして、キリコが絵画だけにとどまらず、彫刻や舞台芸術、挿絵なども手掛けていたとはまったく知りませんでした!
会期むちゃくちゃ長いですね。
ここから話は脱線しまくります。
キリコといえば、ブラックジャックのライバル。
少し前に高橋一生さん主演でドラマ化。
話題になったのは、キリコのキャスティング!
なんと女性(演:石橋静河)が演じたんですよね。
だから何だっちゅう話なんですが…
あまり必然とはいえない改変。
漫画原作は特に思い入れが強い人が多いので、どうしても批判されるだろうなぁ。
わたしも個人的に大好きな作品なので、ちょっと微妙な気持ちになりました。
同じ高橋一生さん主演の『岸部露伴は動かない』でも改変はされています。
ドラマでは彼のよき相棒的存在の編集者・泉京香。
原作ではもともと1エピソードにしか登場しない人物だったんですよね。
でも全く違和感がない。
ファンもみんなドラマの泉くんが大好きだろう。
これは稀有な成功例なのかも。
再現度が半端ないと話題になった飯豊まりえさん。
なんかキリコ展より漫画の話の方が長くなっちゃった…てへ!