信じるってどういうこと?
少しだけ昔の話。
どうしても手放したくない恋があった私は、自分の力ではどうすることもできなくて「確実に願いを叶える方法」を必死になって探していました。
そして出会ったこの言葉。
"あなたがいま信じていることが、現実化します。"
引き寄せの法則を知っていると、一度は聞いたことありますよね。
これを聞いた私は
"よし、彼と私は絶対に結ばれるって今日から信じるぞ!"
"彼は絶対浮気なんてしてないし、私のことが大好きって信じてる!"
"彼は仕事が忙しすぎて連絡できないだけ。絶対そう。私信じる!"
と早速意気込んでいました(笑)
そして意気込んだわりに、音信不通になってしまった彼のSNSを覗いては
"あれ・・ここってデートスポットじゃん。誰と行ったんだろう。。あ、信じてることが現実になるんだった。疑っちゃダメじゃん。えっと「彼は絶対に浮気なんてしてないし、私のことが大好き」。うん、そうだよ。これもきっと男友達と遊びに行ったんだよ。そうだって信じよう。てか信じてることが現実になるなら、男友達と行ったんだって私が信じれば、そういうことになるんでしょ。よし、男友達と行ったんだって、私は信じるぞ。"
こんなかんじで「信じるぞ!!・・・でも信じられない、、でも信じなきゃ!!!」って、ごちゃごちゃと葛藤してばかり。
で、ふと思ったんです。「あれ、信じるってどういうことだ?」って。
このときの心の中を、よーく深堀りをしてみます。
"もしかしたら他の女の子と付き合い始めたのかもしれない・・・"
"私のこと嫌いになっちゃったのかな・・・"
"このまま私捨てられちゃうのかな・・・"
本当は不安や恐怖で心の中はいっぱい。
だけどそんな気持ちを上から押さえつけて、
"違う!!彼はそんな人じゃない!!私に一途だもん!!!"
と言い聞かせていました。
そう、心の声が聞こえてきたら、うるさい雑音のように耳を塞いで、「彼は私の思ったとおりの人間であるはずだ」と期待していたんですね。
私にとって「信じること=期待すること」だったんです。
「彼を信じる!」と言いたいとき、私の心の中は疑いでいっぱいでした。
でもそんなことには気づかないふりをして、「神様お願い!!絶対こうなりませんように!!」という祈るような気持ちをこめて、期待している感覚。
これが、私にとっての「信じる」でした。
で、どうなったかと言うと、一生懸命に彼を信じていた(彼に期待していた)私は、見事に裏切られてしまいました(笑)
「期待」と「期待が裏切られる」はセットです
"神様お願い!!絶対こうなりませんように!!"
彼に期待しているとき、私の心の中には
・受け取りたくない現実 = 彼に振られてしまう
・受け取りたい現実 = 彼から愛される
の2つが存在していました。
そして「受け取りたくない現実」の方は覗くことすら恐怖で、どうにか「受け取りたい現実」だけを掴み取ろうと必死でした。
・・・まるで正体不明のオバケを怖がって、全力疾走で逃げる子供みたいに。
"嬉しい出来事(プラス)だけ受け取りたい!嫌な出来事(マイナス)は絶対に避けたい!"
これってみんな思うことですよね。
でも実は、プラスとマイナスはコインの表裏のように、2つがセットで存在しています。
しかも「避けたり、否定したり、見て見ないふりをしている方が現実に現れてくる」というのがこの世の仕組みです。(また別の記事で詳しく説明しますね。)
つまり「私は彼を信じてる!」と言っていたとき、
・ 心の中で「彼はこういう人間のはず!」と期待をして、
・ 受け取りたくない現実(彼に振られる)を外側の世界に映し出しては、
・「裏切られた!!こんなに信じてたのに!!」
と叫んでいたのです(笑)
このように、誰かや何かに「期待」をしたとき、それと同時に、自動的に「期待が裏切られる」という現実が創り出されます。
この2つは常にセットで、表裏一体的に存在しているのです。
逆に、何かに対して「裏切られた!!」と感じたのなら、何かに「期待していた」とも言えます。
ここで「そっか、期待しちゃだめなんだ!」と捉えてしまいがちですが、これではまた「期待することは悪いこと」というマイルールを増やして、今までどおりのループを繰り返すことになるんですよね。
このループから抜けるためには、良い悪いという2択で判断する平面的な視点を卒業し、「ああ、私って期待してたんだなぁ」と、たしかに存在している「期待している私」を、ただただ受け入れることが大切になります。
いま、あなたが何かに期待しているのならば、
・「こうなるのは絶対に嫌だ!!」って何かを避けようとしているのかな
・ 避けようとしているのなら、なんでそんなに嫌なんだろう?
・ 不安や恐怖、相手や現実をコントロールしたいという思いはあるかな
と、自分の心の中を深堀りしてみてください。
今まで見ないようにしてきた「それ」に気づいただけで、もうオールオッケーなのです◎
じゃあ、信じることの本当の意味って?
"信じるとは、ほぼ意識しないレベルで、そうであることを知っている状態のことです。"
色々な表現の仕方があると思いますが、私はこれが一番しっくりくる気がします。
たとえば、コンビニで買ってきたお弁当を温めようと思ったら、特に意識しないで電子レンジに入れますよね?
それは、何も考えなくても「電子レンジに入れれば、食べ物を温めることができる」と知っているから。それが当然だと信じられているからです。
「電子レンジに入れて、ちゃんと温まるかな・・・」とかいちいち考えたりしないですよね(笑)
この「当たり前に、そうであることを知っている」感覚が、信じるということなのかなと思います。
今回は「信じる=期待 になっていませんか?」というお話でした。
こうやって自分が普段何気なく使っている言葉でも「どんな意味で使っていたかな」と興味を持ってみると、自分の無意識が意識化されて、新たな発見があるかもしれません。
そしてもちろん「自分=まわりの人」なので、期待しているその相手は自分自身の姿です。
ぜひ鏡の実践を使って、映し出されている自分の分身を見つけてあげてくださいね。
「たしかに相手も自分自身だった」と気づいたとき、
"なーんだ、「信じたいけど信じられない!」とか「信じてたのに裏切られた!」とか、そういう話じゃなかったんだ!"
って、クスッと笑ってしまうかもしれません。
そうしたらもう、電子レンジと同じです(笑)
信じるとか信じないとか、そんな2択で判断する視点を超えて、ただ安心の位置から、当然のように相手のことを信じられているでしょう。
ここまで来てやっと、
"あなたがいま信じていることが、現実化します。”
ここに繋がるのです。
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