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心が反応するあの人の正体

"あいつ嫌いだわ〜!超むかつく!!"

この人は好きだけど、この人は嫌い。
口には出さなくても、誰しも自分にとっての"好きな人"や"嫌いな人"っていますよね。

「でもなんで、私ってこんなにこの人のことが嫌いなんだろう?」って考えたことはありますか?

実は嫌いな人の中には、嫌な気持ちだけで留めておくのはもったいないくらい、たくさんのメッセージが詰まっているのです。

この記事でも触れましたが、本当の私を知る上で「自分はどう感じたのか、何を思ったか」をまっすぐに見ることはとても大切です。

好きとか嫌いって、誰かに言われたからとかではなく、あくまで私の感覚で、私の心が反応した結果だからです。「好きになりなさい!」とか「嫌いになりなさい!」って言われても、なれるものではないですよね(笑)

友達: "Aくんって空気読めないところあるよね〜。協調性ないっていうか。(嫌い)"
私: "えー?そう?言いたいことははっきり言う!ってところがカッコイイんじゃん!(好き)"

こんなふうに「私の好きな人は友達の嫌いの人だった」なんていうのはよくある話。

ここでも、同じAくんを見ているはずが、友達の世界には「空気の読めないAくん」が、私の世界には「言いたいことははっきり言うカッコイイAくん」が登場しています。

そして、自分の世界に登場させた配役付きのAくんに対して、好きだ嫌いだと、心が反応しているのです。

とくに"嫌いな人"が私の世界に登場したとき「私はいま何を感じているのか」をまっすぐに見つめると「自分の世界にどういう意味付けをしてきたのか」に気づくことができます。

そしてこれは、本当の私を知るきっかけにもなるのです。

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その人のどんなところが嫌いなの?

って、ちょっと自分に聞いてみてください。できれば、紙とペンを用意して、思いつくだけ書いてみるといいかなと思います。いくつか下に例を書いてみますね。

・ 上から目線で偉そうに馬鹿にするところ
・ 何でも人のせいにするところ
・ 八方美人で不誠実なところ
・ 感情的に怒鳴るところ
・ 約束を守らなくていい加減なところ

・・・書き出しましたか?
これ全部「相手のこういうところが許せない!」っていう要素ですよね。

ここで、前にご紹介した鏡の法則の1つを思い出してみます。

<鏡の法則>
まわりの人たちは、自分が否定してきた自分、隠してきた自分、見ないふりをしてきた自分、知らなかった自分を見せてくれている。

そう、嫌いな人って、実は自分自身の姿。元々は私の中にいたのに「こんなの私じゃない!こんなの要らない!」って外に追い出されてしまった私の姿なのです。

この記事で書いた、外の世界に追い出されてしまった色たち。これは、私の世界にいる”嫌いな人”を表しています。正確に言うと、私はその人に、自分の中から追い出したはずの色を見つけて、嫌がっていたのです。

見たくなくて隠してきた自分の姿だから、私の中にいることを許せなくて認めなかった自分の姿だから、その人を見ると不快に感じて「嫌い!」ってなっていたんですね。

つまり「自分自身の嫌いなところ」を相手の中に見つけたからこそ、その人が嫌いになっていた、ということだったのです。

好きも嫌いも実は同じ

好きな人も嫌いな人も、なんだか無性に気になって、目で追っちゃったり、SNSをチェックしちゃったりしませんか?(笑)

実は「この人が好き」という感情も「この人が嫌い」という感情も、たくさんいる人の中からその人だけを特別視してしまうという意味では同じなんですよね。

"こんなすごいところ、私にない!素敵!!好き♡"
"こんなひどいところ、私にない!最低!!嫌い!"

どちらも「私にないところを、あの人は持っている」と反応して感情が動くのですが、本当は、全部、私の中にあったということなのです。

本当は全色の色鉛筆を持っているのに「ピンク色なんて、素敵すぎて私は持ってない!」とか「青色なんて、最低すぎて私は持ってない!」と言ってるのと同じということになります。

私の心が反応する、あの人の正体。
それは、外側の世界に追い出してしまった私の分身。自分自身の姿。

心が反応する人って、実は私にとってギフトを運んできてくれたメッセンジャーでもあります。なぜならそこには必ず、自分が否定してきた自分、隠してきた自分、見ないふりをしてきた自分、知らなかった自分が隠れているからです。

じっくりじっくり観察して、そこにいる「私」を見つけてあげてください。見つけて「たしかに私だわ〜!」と受け入れてあげればあげるほど、目に映る世界は、暖かくて優しい温度を取り戻すことでしょう。

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・・・でも「そんなこと言われたって、私にそんな最低なところないもん!」って言いたくなりますよね(笑)
次回、鏡の中にいる「私」を見つける方法をご紹介したいと思います。






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