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鏡の実践 相手=自分編

前回の「心の中を深掘り編」に引き続き、鏡の実践について書いていこうと思います!

ちょっと長くなりますが、最後までお付き合いくださいね。

ステップ1. 自分の心が反応する人をピックアップする
ステップ2. その相手を通して、自分の心の中を深掘りする
ステップ3. 「相手=自分」として自分の分身を拾っていく(受け取る)

*** ステップ3. 「相手=自分」として自分の分身を拾っていく(受け取る)

ステップ3では、3つ質問の回答をじっくり紐解いていきましょう。

ここで大切なのは、「自分=まわりの人」という視点から、書き出した内容を冷静に見つめてみるということです。

今までの記事にも書いていますが、

鏡の法則の前提:
「まわりの人たちは、自分が否定してきた自分、隠してきた自分、見ないふりをしてきた自分、知らなかった自分を見せてくれている。」

これ!!この視点がとっても大切なのです!!

最初のうちは、大嫌いな相手を見て「これも私の姿なんだなぁ」だなんて、一瞬でも思いたくないかもしれません。

でも「ひょっとしたら、本当にそうなのかも?」と心の片隅において、進めていきましょう。

それでは、私が書いてみた回答例をもとにお話しますね。

★1つ目:相手にどんなことをされたと感じていますか?

・ 無視された
・ 都合よく利用された
・ 馬鹿にされた
・ 傷つけられた
・ 冷たくされた

これは「自分が自分にしていること」が現象となって外側の世界に現れてきた、と見ることができます。

つまり今回の例の場合は「私が私を無視して、都合よく利用して、馬鹿にして、傷つけて、冷たくしていた」ということです。

ひとつひとつ、ゆっくりじっくり、心当たりを探してみましょう。

私の場合、家族や友達、彼に愛してもらうことに必死で、自分自身の扱いなんて考えたこともなかったので、心当たりがたくさんありました。

逆を言えば、私が普段自分のことをどんな風に扱っているのかが、この質問の回答から分かるということになります。

一見しっくりこない場合でも、丁寧に探してみれば「あ、たしかに自分が自分にそんなことしてたわ!」という気づきがあるはずです。

★2つ目:相手はどんな人だと思いますか?

・ 思いやりがない
・ 頑固
・ 言いたい放題でわがまま
・ 自己中心的
・ ナルシスト

「否定してきた自分、隠してきた自分、見ないふりをしてきた自分、知らなかった自分を、目の前の相手を通して見ている」ので、ここに書いたものも全部、自分の中にある要素なんですよね。

(今回の例の場合)思いやりがない自分、頑固な自分、言いたい放題でわがままな自分、自己中心的な自分、ナルシストな自分・・・・

書き出したものを見つめてみてください。

例えば「ああ、たしかに、友達とかにはしたことないけど、家族に見せてる私そのものじゃん。」みたいにすんなり受け入れられるものと、「私そんなんじゃないもん!」と言いたくなるものがあるかなと思います。

「私そんなんじゃないもん!」と思った時は、その要素の定義と「それだとなんでダメなの?」を自分に聞いてみてください。

「私、わがままじゃないもん!」と思ったのなら「わがままってどういうこと?」「わがままだとなんでダメなの?」って。

ここには「べきねば」の鎖だったり、いつの間にか握りしめていたマイルールが隠れていたりします。俗に言う、ジャッジメント思考ってやつです

(* 詳しくは以下の記事に書いているので、ぜひ読んでみてくださいね。)

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私の場合は、こんな答えが返ってきました。

*「わがままってどういうこと?」
「自己主張が激しくて、自分の考えとかやりたいことを押し通すことだよ。」

*「わがままだとなんでダメなの?」
「だって、わがままな人は嫌われるから。」
「だって、相手の気持ちを考えないで自分のやりたいことを押し通すのは、最低なんだよ!」

・・・せっかくなので、私の言い分をもっと聞いてみましょう。

「え、なんでわがままだと嫌われるの?なんで最低なの?」って。

こうやって心の奥まで深掘りしていくと、小さい頃に経験した悲しかった出来事だったり、幼稚園の先生やお母さんから言われた言葉だったり、「なんでそれがマイルールになったのか?」に行き着きます。

例えば「わがままを言ったらいけません!」というお母さんの言葉。

お母さんは「わがまま=人様に迷惑をかけること」という意味で言ったのかもしれない。

けれど小さかった私は「わがまま=自分の思いや感情を表現すること」という意味で受け取っていたのだ、ということに気づきました。

(少し話がそれてしまいますが、「わがまま」という言葉ひとつ取っても、人によって意味づけが違うって面白いですよね。)

これが、私が世界を見るときのマイルールになっていたんです。

「我のまま(わがまま)を許さず、己を殺して、自分を犠牲にして、聞き分けのいい子でいると、まわりの人から愛される」というマイルールのもと、「わがままな私」「わがままという要素」を外の世界に追い出していたんですね。

だからこそ、

「私は我慢しているのに、なんであいつは平気でわがまま言うのよ!」
「なんであの人のわがままに付き合わされないといけないのよ!」

のように、

「わがまま」という要素を感じる現象や人と出会っていた、「わがまま」という要素に気付かされる体験をしていた、ただそれだけでした。

「ここにいるんですけど〜!」って、私に気づいてもらうために、目立つように表現してくれてたんですね。

私が体験しているこの世界のトリックは、良いか悪いかなんていう私の評価に関係なく、こんなにも機械的に、まるで数学の公式みたいに、簡単に紐解けるものだったのです。

***

こんなかんじで「私そんなんじゃないもん!」と拒絶したくなる要素に出会ったら、自分自身にたくさん質問をして、私が無意識に持っているマイルールを見つけてみてください。

奥に潜んでいたマイルール、ジャッジメント思考の存在に気づいただけで大成功です!

★3つ目:相手になんて言いたいですか?

私が相手に言いたいこと。これはそのまま、私が私に言いたいことです。

今回の例の場合で見てみると、「私のことを、どれだけ無視して、都合よく利用して、馬鹿にして傷つけて、冷たくしているのか」ということについて、

これだけ尽くしてるのに、私が何したって言うのよ!無視しないでよ!!
いつだってあなたに合わせてあげてるのに、なんでいつもそんなつまんなそうな顔するのよ!私がどれだけ辛い思いしてるか知らないでしょ!!
これ以上どうしろって言うのよ!!もう頑張るの疲れた。
どうして愛してくれないのよ!!お前なんて不幸になってしまえ!!!

と、私が私に訴え続けていた、ということになります。

そこに書き出した内容はすべて、私から私に宛てたお手紙です。

まさか目に見える形で受け取れるなんて、ちょっと不思議なかんじがしますよね(笑)

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はい、ステップ3は以上になります。いかがでしたか?

小さい頃に「こういうことをしたら愛されないんだ!」と感じて、自分なりに作ったお手製の「愛されるためのマイルール」。

このマイルールに基づいて、自分の中から追い出した要素を、相手を通して見ることになるのが、鏡の法則です。

ぜひ鏡の実践を使って、心に引っかかる相手や出来事から「いろんな私」を見つけてみてください。

「ああ、私ってこんなマイルール持ってたんだなぁ。」
「私のこと、こんな扱いしてたんだなぁ。」
「私にこんな思いをさせてたんだなぁ。」

こうやって気づきを繰り返すたびに、固く閉ざされていた心の扉が開いて、追い出されていた私の分身は、私の中に走って戻ってきます。

「追い出してごめんよ〜!おかえり〜!」って、両手を広げて受け入れてあげてくださいね。

この、「どんな私も裁かずにそのまま受け入れること」。実はこれが「私を愛すること」の本当の意味なんです。

私が私を受け入れるたびに、私が私を愛するたびに、外側の世界も同時進行で、愛を感じることができる世界へと整っていきます。

ミラクルともいえるこの体験を、ぜひ味わってみてくださいね。

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