平成から令和|那覇2019
名護・国頭 土砂降り
沖縄の取りこぼしていた、名護と国頭の位置情報を取るべく、沖縄北部へ。
バスの乗り継ぎを行うため、バスターミナルで待っていると、突然の土砂降り。沖縄はもともと雨が多い地域ではあるが、それにしても僕が沖縄を訪れると、雨率が100%である。
土砂降りの中バスに乗り込み、1時間ほど揺られていると、やがて雨はあがってきた。が、空は相変わらずの鉛色。そして国頭の位置情報が取れるギリギリのバス停で降りた。
位置情報の境目の場所は、自治体の端であることが多いため、周囲に何もないことも珍しくない。ここ名護と国頭の境目も、バス停と一軒の土産物屋がある程度の場所だった。ただ海が近いので景観的には気持ちのいい場所なのだろう。晴れていれば。
今帰仁城 石
戻りのバスに乗り、今帰仁城へ。取りこぼした位置情報を取る旅とはいえ、何も観ないのも味気ない。
今帰仁城は、13世紀ごろに築城された城跡で、琉球王国以前のものとされている。沖縄といえば首里城だが、その首里城よりも古いのがこの今帰仁城で、単純な規模でもこちらの方が大きい。
当たり前ながら、本土の城跡とは違い、石造りの城壁である。どちらかと言えば大陸のものに近く見える。当時交易を行っていた中国の影響らしい。日本なのに日本じゃない感じが最高にグスク。
ちなみに、ここで使われている石は古生代石灰岩と言うらしく、石の中には化石となった古生物も眠っているらしい。
那覇で一泊 令和
那覇市に戻り、夕飯を買いに国際通りへ。そう言えば国際通りに来るのは今回が初めてだ。
途中「琉球醤油屋」という店を見つけて覗いてみる。塩醤油というものがおすすめらしく、試飲させてもらった。普通の醤油よりも薄味で出汁が効いているような味。そのままお湯で割れば、お吸い物になるそうだ。素晴らしい。
お酒と夕飯と塩醤油を買い込み、宿に入る。面積は広くないが、室内にロフトがあるという小洒落た部屋だった。
ところで、この日は元号が平成から令和へと変わる歴史的な日。テレビをつければ、カウントダウン的な催しが行われている。そんな中僕は、小洒落た部屋で、旅の雰囲気と塩醤油をつまみにお酒をいただいていた。旅先で飲むお酒は最高である。
・・・気がついたら朝、気がついたら令和だった。
苦笑いしながら、帰りの飛行機に乗るべく空港に向かった。
平成でやり残したこと。カウントダウン。
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