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夏の青森無理矢理一周|青森2013
「ケータイ国盗り合戦」という位置情報ゲームの旅。10年かけて全国600に分かれた位置情報を取得するため、東西南北を、電車・車・飛行機・フェリー・自転車・徒歩で巡りに巡った記録。
十和田 現代アート
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8月の夏の暑さから逃れるがごとく、僕は上野始発の新幹線はやてに乗りんだ。9時半ごろに七戸十和田駅に到着し、改札を出たところで、ハワイでレイをかけてもらうがごとく、バラを手渡される。おもてなし的にはうれしいけど、これから青森一周しようかという身にはちょいとお荷物。。。
七戸十和田駅は在来線のない新幹線のみの駅。駅名に十和田と入っている割に、十和田に行くためにはバスに乗らなければならないというワナが仕掛けられている。駅の外でバスを待つも、真夏ながら日陰なら風が心地いいあたり、さすが青森県だ。
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バスにしばらく揺られて到着した十和田市街地、の目的は十和田市現代美術館。規模はそこまで大きくないものの、きっちり力の入った現代美術館だ。
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展示は、蜷川実花の写真がたっぷり。
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屋外の大型展示も、Fat house「太った家」が面白い。まさか中で家がおしゃべりすると思わなかった。
美術館を出て、食事できるところを探して十和田市内をぶらつく。新渡戸稲造記念館なるものがあるらしいので向かったが、あまりの古さにUターン。ちょっとこれはリニューアルが必要。(後に、この記念館は耐震強度の問題が上がったらしい。)
下北半島往復
バスに乗り八戸へ。そして、ケータイ国盗り合戦の下北半島制覇のため、青い森鉄道に乗り、終点まで向かう。ただこの鉄道、真夏にも関わらずクーラー無し。そして時期はお盆の帰省ラッシュど真ん中。
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帰省客らしい家族が、車両の窓を開け「窓を開ければ涼しいあたり、さすが青森だよね。」と話しているが、こちらはその風が届かず、暑さと混雑でもはや何のために下北まで向かっているのか分からなくなっているのだ。
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下北半島の終点、大湊駅に到着すると、帰省客の家族を待っていた実家の人々が、久しぶりに会う孫との再会を楽しんでいる。一方、僕はケータイ国盗り合戦で下北半島制覇を楽しんだ。無事に制覇したので、改札を出てから数分、再び改札を通り、乗ってきた電車に乗り混んだ。
戻りの車両は、当たり前ながら帰省客もおらず、ガラガラ。風の入る席を陣取り窓を開けると、風が気持ちいい。あの家族が言っていたことは本当だった。
いくつかの乗り換えを経て、青森、そして宿のある弘前へと向かった。時刻はすでに夜。朝イチで弘前城を観るつもりだったので、城の近くの宿をとったが、その分駅から遠かった。
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弘前城 早朝
朝4時に起床。チェックアウトは5時からのため、その間に弘前城を見て回る。
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朝イチとはいえ、さすがに早すぎた。本丸に入れない。
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ただ、遠くからでも現存天守はばっちり見ることができたのと、早朝で涼しく、誰もいない城址公園を散策できたので十分。弘前城のベストスポットと言われる「赤い橋越しの弘前城」や津軽氏銅像はきっちり見られる。
むしろ、本丸に入って何があるのか、というレベル。
弘前城をひと回りし、ホテルに戻ってチェックアウト。駅までの遠さにへこたれたので、タクシーを呼んでもらい駅へ。そして国盗りのために始発で五所川原駅へ向かう。運よく五所川原周辺で目的だった位置情報を全て制覇できたため、予定よりも早く、青森に到着することができた。
青森 ねぶたと連絡船
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予定より早めに到着できたので、水曜どうでしょうの対決列島で「気になるりんご」対決が行われた場所を確認。
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軽く食事した後、ねぶた博物館「ワ・ラッセ」を見学。真っ先に思うことは、ラーメンズのコントのセリフ「凄みのあるエレクトリカルパレード」という表現は大変適切ということである。
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小ネタとして分かったことは、ねぶたは職人ごとで特徴があり、それが最も現れるのは「鼻の形」だそう。なるほど。
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続けて隣にある「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」を見学。青函連絡船の博物館だ。
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中はかなり広大で、当時の船と機械がそのまま残っているのでおもしろい。昔は、この連絡船で鉄道車両なども運んでいたようで、ごちゃっとした機械の塊を見るのは少年心をゆさぶられる。
三内丸山遺跡・青森県立美術館
10時のバスに飛び乗り、教科書でおなじみの三内丸山遺跡へ。かなり大規模な遺跡にも関わらず無料。しかもボランティアのガイド付き。これはすごい。
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竪穴式住居や高床式倉庫など、教科書でお馴染みのものを見られる。
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そして今まさに発掘作業をしている現場もあり、よいものを見れた。ここからあらたに何かが見つかるかもしれない。さらにミュージアムも無料で見られて、なかなかに見応えのある遺跡だった。
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ただミュージアムの最後が、打ち切り漫画のようで笑う。
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遺跡の向かいには県立美術館がある。現代美術がメインと思われるが、地元芸術家の作品展示も多め。
ただ驚くのは、巨大な展示も悠々と置ける館内の大きさ。青森駅から少し離れた山の中という立地を活かしてか、天井が高く広く、とんでもなく大きな絵がロビーにあるすごさ。
広々としたホワイトキューブは、静寂がとてもよく似合い、1日過ごせる。惜しむらくは、写真撮影可なのが、屋外の「あおもり犬」のみなこと。
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そしてこの「あおもり犬」、この美術館のシンボル的な展示なのに、ものすごく分かりにくい場所にある。いったいどういうつもりだ。
帰りは、美術館から徒歩で駅まで歩くことを予定していたが、暑さでへこたれ、文明の利器タクシーで移動。新青森駅では帰りの新幹線の時間まで食事とお土産の買い物をする。
ホタテサンドなる、地元アイデア料理なものを食べたが、正直あまり、、、なお味。
これだからアイデア料理は。。。