出張ついでの位置情報|洲本2022
スーツで位置情報とり
神戸に出張となった日がちょうど金曜日。そして帰りの交通費が神戸よりも東京よりなら経費精算OK。
これは一泊して位置情報とるしかない。
出張が決まった日から、金曜日の夕方からの移動ルートを必死に考える。神戸よりも遠くなるとマズイので、位置情報を取りながら移動して、大阪か京都あたりから新幹線に乗ることが出来れば、このゲームはクリアとなる。
あ、淡路島行こう。
淡路島の洲本市から、大阪と和歌山の境まで行けるフェリーを見つけたとき、この行程が決定した。
迎えた当日、神戸での仕事が終わった夕方、スーツを着替える間も無く、旅モードへと移行する。長年位置情報の旅をしているが、スーツのまま移動するのは初めてだ。
とりあえず向かった先は有馬温泉。神戸市の北にある有名な温泉郷だ。ここでドラクエウォークのお土産とニッポン城めぐりの城の位置情報をそれぞれ取得。これで今日は有馬の湯にゆっくりと・・・
そんなゆっくりする僕ではない。位置情報取得を確認後、乗ってきた電車で神戸へと戻る。
神戸三宮駅に戻り、神戸ポートタワーへと向かい、ドラクエウォークのお土産をもう一ついただく。
ここまでは順調だったのだが、ここで地下鉄を逆に乗ってしまうという凡ミスをおかす。さらに神戸はJRと地下鉄とライナーとがバラバラに存在しているため、乗り継ぎがいちいち遠く、やたらとタイムロスが多い。
どうにかポートタワーから神戸三宮駅まで三度戻ってくると、時刻は20時。次はいよいよ洲本である。
洲本 そして伝説へ
軽く食事をすませ、洲本行きの高速バスに乗り込む。明石大橋を渡り、1時間半ほどかけてようやく洲本へと到着した。
時刻はすでに22時すぎ。ただ、まだホテルにはチェックインしない。
洲本にも、ドラクエウォークのお土産スポットがある。その名も「ドラゴンクエスト記念碑」。ドラクエの生みの親である堀井雄二氏が洲本出身ということにあやかり、立てられた記念碑だ。
ロトのつるぎ、ロトの盾、スライムの三点セット。どれをみても、一発でドラクエと分かるあたり、ドラクエのアイコン力が強いのはさすが。
ようやく、この日やるべきこと(=移動)を終え、ホテルにチェックイン。寝るだけの一泊だ。
翌朝、今度はニッポン城めぐりの方の位置情報取得のため、洲本城へ向かう。
洲本城は、三熊山に築かれた山城で、脇坂氏や仙石氏、蜂須賀氏あたりの所領があった場所。大阪へも近いことから、防衛拠点としての価値は高く、豊臣時代、徳川時代のいずれも、重要な人物が治めることになる。
ただ、思った以上に山城なので、登るのをやめた。
天守は模擬天守(模擬天守としては最古)ながら、曲輪や石垣が復元されているそうだが、いかんせん往復に時間と体力を消費しそうであり、大阪方面のフェリーの時間のため、泣く泣く諦めることにした。
決して面倒くさくなったとか、そういう理由ではない、決して。
大阪 出張で来た
洲本からフェリーで1時間ほどで、大阪の南端に到着。ここから大阪港に向かい、海遊館でドラクエウォークのお土産をいただく。
このあたりで、予定していた位置情報取得ルートは完了した。ただ、若干の時間の余裕がある。ならばということで、ニッポン城めぐりの方の、取りこぼしていた大阪の城の位置情報取得に向けて移動する。
目的地は、電車もなく休日はバスもまばらな工業・オフィスエリア。やむを得ず、僕はタクシーでそこへと向かう。
タクシーに乗り込み、位置情報を取得できる交差点の名前を運転手に伝える。休日は訪れる人も少ないのだろう、妙齢の女性運転手は「仕事ですか?」と僕に尋ねた。
「・・・えぇ、出張で。」
ウソは言っていない。
交差点で降りた僕は、タクシーを見送った後、そそくさとバスと電車を乗り継ぎ、新大阪から東京へと帰路についた。
ウソは言っていない、よな?