田端から田畑|松本2010
甲府城 舞鶴城
初めて一眼レフカメラを手にしたので、そのテストも兼ねて、松本への旅をした。
ただ行くだけでは面白くないので、何かないかと調べていたら、飯田線には田畑駅という駅があるという。当時住んでいた最寄駅が、
山手線の田端駅だった。大変グッドでナイスなダジャレのために、田畑駅を目的地の一つに追加した。
と、その前に甲府に寄り道。甲府駅前にはそのまま甲府城という城がある。別名舞鶴城。ただ舞鶴城の異名を持つ城は全国に15以上あるので、あまりアテにならない。
甲府といえば武田信玄であるが、甲府城は武田氏滅亡後の城のため、武田信玄の居館だった躑躅ヶ崎館に比べると、知名度はイマイチ。ただ、櫓や複数の門、石垣がしっかりと復元されているので、見どころとしては十分だ。ある意味、躑躅ヶ崎館(武田神社)よりも城っぽくさえある。
なお、甲府城には天守台も復元されているが、ここに実際に天守があったかどうかは議論が分かれているそうだ。
ではここにある天守台はいったい・・・。
田端から田畑という大変面白いダジャレ
甲府から諏訪を通りぬけ、飯田線の田畑駅へ。
見事に何もない。
道路もあるし人家もちらほら見えるものの、いわゆる地方の無人駅である。晴天にもめぐまれ、旅情のおもむくまま、僕は初めての一眼レフカメラのシャッターを切り続けた。
そして「田端から田畑へ」という、大変面白いダジャレを、友人らに送りつけた。
一時間ほど無人駅で遊んでいると、上り電車がやってくる。この電車に乗り込み、ようやく松本へと向かう。
途中、乗り換えのため辰野駅で降りると、辺りはすでに夕暮れ。この辺りは蛍が名産のようで、あちこちに蛍の看板を見かける。今回は時期的に難しいが、いつかタイミングが合えば蛍を観にくるのもいいかもしれない。
松本城 黒
松本市に着いたのはすでに日が暮れたころ。とりあえず予約していた宿にチェックインを済ませ、食事に出かける。
と思ったのだが、入りやすい食事処を見つけられない。旅先で吉野家というのも味気ない。(当時はそう思っていた。今は余裕で吉野家。コンビニでも可。)
ぶらぶらと夜の松本を歩いていると、いつの間にか松本城に着いてしまった。
たまたまなのか、松本城の夜のイベントで、城内で雅楽演奏をやっており、敷地内でそれを聴くことができた。ついでにお茶セットも振舞われている。これはこれで良いもの。今夜の食事、決まり。
翌朝、あらためて松本城へ。さすがに夜は城内には入れなかったので、ようやく中を見学。
松本城は、現存12天守の一つにして国宝、全体的に黒っぽい見た目がカッコいい天守。見た目的には真っ白な姫路城とライバルっぽい。(もちろん両者に関係性はない。)
城内に入ると、こちらも全体的に黒っぽい。この黒は長年墨と考えられていたが、後に黒漆の痕跡が見つかり、以後、修復の際には黒漆が使われ、黒い松本城の景観を保っているそうだ。大変カッコよろしい。
名実ともに松本市のシンボルなので、城内では昨晩の雅楽演奏のように一年を通して様々なイベントが行われているようだ。
諏訪大社 いつか制覇
松本を後に、東京への途中、諏訪に寄り道をして、諏訪大社に参拝する。
諏訪大社は二社四宮があるわけだが、さすがにこのときに全てを制覇することはできず、下社秋宮のみ。この秋宮が最もアクセスがよいため、参拝客も多いようだ。