台湾、日本語フレンドリーすぎ|台湾2014 #2
前日の行程:
初海外で友人と現地集合するという、なかなかのチャレンジ精神。臭豆腐のニオイにやられながら、友人と合流した。
中正紀念堂公園 太極拳vsラジオ体操
午前6時、早朝から「本場の太極拳を観に行く」という友人らの言葉で、中正紀念堂公園へ。前日の夜に台湾入りしたところだったので、僕の初海外における本格的な観光は、知らないおじさんの太極拳から始まった。
中正紀念堂(ちゅうせいきねんどう)は、中華民国台北市中正区に位置する初代総統である蔣介石の顕彰施設。台湾の三大観光名所の1つであり、中国の伝統的な宮殿陵墓式が採用されている。中正紀念堂の「中正」とは蔣介石の本名である。
引用:Wikipedia_中正紀念堂
太極拳と聞くと、公園で老若男女が集まってゆったりした動きをしている、というのをイメージしていたが、ここ中正記念堂公園では、一定間隔で各々単独で太極拳をやっている様子。単に時間が早かったからなのか、台湾の人は人見知りが多いのか。
ここで台湾の太極拳に対し、友人らとともに、日本の誇るラジオ体操で対抗することに。僕ら的には南国の朝にするラジオ体操は意外と清々しいものだったが、台湾の人の目には謎の3人組の謎の動きはどのように映っただろうか。
この公園の中心に位置する中正記念堂は、衛兵交代式が観られる主要観光スポットであるのだが、我らは、太極拳とラジオ体操のみでこれを素通りし、近くにある朝市(正確には室内市場のようなところ)に入る。
時刻は朝7時ごろ。どうもほとんどの店舗は準備中のようだった。搬入のためか、室内に乗用車が入ってきているのに驚く。豪快。
一部営業していた乾物屋のおじさんに日本語で話しかけられながら、食べ歩き。
国立故宮博物院 日本語フレンドリー
士林駅からバスで、故宮博物院へ向かう。バス停で待っていると、おじさんから流暢な日本語で話しかけられた。
「故宮博物院に行くのかい?そしたらXXX線に乗れば行けるよ。故宮博物院っていう停留所があるから、そこで降りるんだよ。」
よく「海外において日本語で話しかけてきたら、ほとんどがぼったくりか詐欺だから注意せよ」と言われるが、どうもこのおじさん、100%親切だったようで、僕らに乗り方を説明したら「それじゃ楽しんで」と、去っていった。よほど日本好きの人なのか、あるいは、今朝の我らのラジオ体操に感銘を受けた人に違いない。
程なくして到着したバスに乗り込み、バスの運転手の鼻歌を10分ほど聴いていると、故宮博物院に到着。都市部から少しだけ離れた緑豊かな場所だ。
国立故宮博物院(こくりつこきゅうはくぶついん)は、中華民国の台北市にある博物館である。この博物館は、中華民国の国立博物館のうちの1つであり最大のものである。2011年5月現在の収蔵品は約68万点である(清朝が残した文物は全体の90%以上である)
引用:Wikipedia_国立故宮博物院
入場に際して、荷物を預ける必要がある。だが、リュックはNGでもショルダーバッグはOKらしい。基準が分からない。
博物院のスタッフのほとんどは日本語で対応しており、展示物の説明も中国語、英語、日本語の3種類表記。まさに日本語フレンドリーだった。
故宮博物院といえば、「翠玉白菜」(白菜っぽい石)と「肉形石」(角煮っぽい石)の二つ。日本でも国立博物館あたりでときどきお目にかかることができる。・・・と、思ったので、団体客が取り囲んでいる隙間から小さく小さく見えたもので満足した。
最も印象的だったのは、「故宮象牙多層球(象牙から作られた美術品)」だった。超繊細に何層にも掘り込まれた細工が美しい。超絶技巧。
展示物が膨大なのと大勢の団体客がいたこともあり、全てを見るにはおそらく3日を要すると判断し、およそ1時間ほどで主要なものを見学したところで、台北市内に戻ってくる。
茶芸館「小慢」 長居する
台湾茶をいただくために、茶芸館へ向かう。どうもその場所は、台湾師範大学(日本で言うところの学芸大あたり?)付近にあり、学生街+オシャレ雑貨街といった雰囲気。文房具屋やファンシーショップなどをのぞきながら、散策しながらお茶屋に向かう。
途中の化粧品店で、友人が、商品の説明をしてくれた店員さんに「Your skin is beautiful.」と伝えていた。なるほどこれがコミュ力というヤツか。(なお言われた店員さんはメチャクチャに照れていた。)
そんな学生街・雑貨街から少しだけ離れた路地裏に、目的の茶芸館「小慢(シャオマン)」はあった。住宅街のような場所に、小さな入り口でポツンとあるので、かなり迷いながらの到着。
この小慢、お茶の美味しさもさることながら、静かで落ち着いた雰囲気で最高に居心地のよい空間だった。あまりの心地よさに2時間ほど滞在した。茶葉の香りを楽しみながら、何度かお茶を入れることができるので、時間の許す限り、この雰囲気を楽しむことができる。(後に、この旅で一番良かった場所に、ここをあげるほど、素敵な空間だった。)
また、台湾茶の飲み方を、お店の人が丁寧に説明していただいたが、これが日本から修行に来ていたお兄さんだった。地元京都で台湾茶のお店を開くために修行中とのこと。(後に、小慢Kyotoとして、実際にお店を開いたらしい。)
少々長居をしたところで、オーナー手書きの名前が着いたお茶パックをお土産として購入し、店を出た。入ったときは昼過ぎだったが時刻は夕方ごろ。学生街らしく、地元の学生や子どもが歩いているのを見かけるようになる。
この後、夜市に向かう予定だったが、日が落ちるには少々時間があったため、付近を散策する。中でも地元図書館に入ったのが面白かった。それほど大きくないない図書館で、本棚2つ分ぐらいの「日本コーナー」があった。日本で売られている本と同じ、日本語で書かれた本。こんな地区レベルの図書館にすら日本語があるとは、台湾の人たちの日本びいきっぷりに驚いた。
近くに、醤油専門店的なお店を見つける。僕はしょっぱい=美味いと思っているぐらいの、醤油好きなので、思わず入ってみる。醤油専門店らしく、○年モノの醤油、といった形で紹介され、試飲をさせてくれると言う。
醤油の試飲というのも珍しい。半年モノと5年モノを飲み比べたところ、僕のバカ舌でも、その風味の違いを感じることができた。そしてまんまと5年モノの醤油を購入する。海外で醤油をお土産にするというのも、中々ないはず。
士林観光夜市 人多すぎ
日が落ちてきたところで夜市へ。台湾でも最大規模の観光夜市。
小籠包や魯肉飯といった台湾のローカルフード屋台が軒を連ねる。最大規模の夜市だけあって、密着して歩くしかないほど、人でごった返していた。
屋台で胡椒餅とカキ焼きを買い、エリア内の広場に腰をかける。僕らと同じように、地元の学生らしきグループもいくつか屋台飯を食べながら談笑している。会話の内容は分からねど、こういうときの会話は楽しいものだ。
キャッキャウフフしている彼らの会話の端々から、日本語で「ゴーメンナサーイ」と、声が聞こえる。様子からして、テレビか何かのセリフを真似ているのか、楽しそうに笑い合っている。ほんと、日本語フレンドリーすぎ。
人の多さと、夜の湿気とで、かなり疲労の中、職場へのお土産として、太陽餅なるものを購入した。が、どうやら、これは台中名物だったらしい。
人の多さにやられた体でホテルへと戻り、そのまま就寝。明日は台湾といえばで思い浮かぶ人の多い、九份に向かう。
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