撮りがい|安曇野2015
写真仲間の友人と、どこかに行こうという話題になり、安曇野に行くことになった。安曇野には、それはそれは撮りがいのある大王わさび農場という場所があるらしい。
レンタカーを走らせ、長野県安曇野の「大王わさび農場」に到着すると、予想以上に撮りがいのありそうな、いやそれ以上に広大な農場だった。
わさび農場として日本最大規模であり、日本アルプスの水による一大産地である(わさびは綺麗な水でしか育たない)。荒地だった場所を長年かけて完成されたとのこと。なお、大王というのは敷地内にある大王神社からの由来で、決してキングオブキングとかそういう意味ではない。
観光農場となっているので、土産物屋には、わさびソフトやらわさびコロッケといった、ご当地にありがちな変わり種スナックが並んでいる。ここで採れたわさびそのものを試食することもできる。
わさびの試食?とは思いつつ、興味半分に擦りおろしたわさびを舐めてみると、
・・・甘い!
新鮮なわさびは甘味があるという発見。もちろんその後にツーンと刺激もある。
ところで肝心のわさび園は、少し不思議な景色だった。わさびは、直射日光に弱いため、黒い網で覆われており、常に一定の水温である川に浸されて育つ。そのため、わさび園を見渡すと、川に黒い網がどこまでも続いている。わさび農園自体を見たことはないが、この独特の景色は、確かに撮りがいがある。
ぐるりと農園を一周し、周辺を散歩しつつ食事をとり、近くのちひろ美術館を見学。大王わさび農場とちひろ美術館が、安曇野の2大スポットらしい。
ただ僕は、いわさきちひろにあまり興味がなかった!
安曇野を出て、東京に戻る途中で、蓼科に立ち寄った。避暑地として有名な場所であり、ペンションなどが立ち並ぶ。山の中に有名なアイスクリーム屋があるらしく、それを探して山に入ったわけだが、どうにも見つからない。
途中の小さなホテルの受付で道を聞くと、だいぶ奥まで入りすぎていたらしい。ナビに入れた住所は、山のある一点を目的地にしていたが、どうやら山全体がその住所にあたるらしい。ご当地あるあるである。
仕方がなく、来た道を引き返すと、途中で何やら美しい池を発見して立ち寄る。
このときは何も知らないまま眺めていたが、後で調べたところ「御射鹿池」という、東山魁夷の絵のモチーフとして有名な場所とのこと。
この御射鹿池、農業用水として利用するため池ではあるが、酸性のため魚などは生息していないらしい。また、ため池なので波もあまり立たず、水面が鏡のように綺麗に反射している。
時期的なものもあるが、緑色だけで構成された景色は確かに美しい。これは確かに絵のモチーフになるし、僕らも撮りがいがある。
アイスクリーム屋を探して山の中に迷い込んだ僕らだったが、おかげで美しい御射鹿池を、たっぷり堪能することができた。後はアイスクリームを食べて帰るだけである。
山をおりて、麓にある目当ての有名なアイスクリーム屋に、どうにか、たどり着くことはできたが、、、
すでに閉店時間。
御射鹿池、美しかった。