結局京都が最強|京都2014 後編
京都の歴史に殴られる。
比叡山延暦寺 高い
友人と別れた後、一人旅に移行し、比叡山延暦寺へと向かう。延暦寺といえば、最澄によって開かれた天台宗の総本山であるほか、織田信長によって焼き討ちされたことで有名な寺院。そして当然のように世界遺産。
京都の東方の山の上にあり、住所的には滋賀県に位置する。そのため、JRの比叡山坂本駅から少し歩いた先にあるケーブルカーで登っていくこととなる。片道860円という、中々のお値段をかけて登った先の延暦寺は、巨大な本堂のほか、仏塔や各種お堂が点在し、観光向けの施設等がそろった、一つの街のような雰囲気だ。さすが総本山。
山まるごとが延暦寺の境内にあたり、そのエリアは東塔、西塔、横川の3つに分かれている。その広大さは天台宗のテーマパーク。ただ、参拝料が各エリアごとで取られるということから「じゃあもういいよ!」と思い、さっさと下山してしまった。
延暦寺の時間が予想よりもショートしたため、前日夜にも訪れた嵐山花灯籠を再び見学する。やはり竹林は歩いているだけで気分がよい。
そしてこの日の宿をとった福知山へ。うっかり初めてのカプセルホテル。安いのと大浴場があるのとで選んだが、あまり寝心地の良いものではなかった。何かこう、収容されている気分になる。
天橋立 日本三景制覇
始発で天橋立へと向かう。天橋立は日本三景の一つであり、他の松島と厳島神社はすでに訪れたことがあるため、この天橋立でコンプリートとなる。
平日早朝ということもあり、ほとんど人がいない。そんな中、およそ3.6kmの天橋立の砂洲を歩いているのは気持ちがいい。松並木を見事に独り占めである。
途中、自転車で走る学生とすれ違った。日本三景といえども、地元にとっては生活道路としての面もあることが面白い。
天橋立自体を歩いたものの、そこで全景をみることはできない。天橋立を渡り切った先の高台傘松公園へとケーブルカーで登る。と、登ったと同時に雪。。。おいおいこれじゃあ見えないんじゃ。。。
どうにか全景をみることができた。逆さまに見ると龍が天に登っているようにみえるとのことだが。。。うーん、どうだろうか。
無事に天橋立全景を見られたので、下山しようとすると、ケーブルカー駅の職員の人たちが総出で雪かきをしたり、雪の積もった地面にマスコットキャラを描いていたりしていたのを見て、少し楽しくなる。このような遊び心は大事。
下山のケーブルカーは一人だけだったので、運転手のお兄さんに話しかけられ、この辺りのことを聞くことができた。冬はそもそも個人客は少ないらしく、完全オフシーズンである冬に、平日朝イチでくる一人旅はいないっすよー、とのこと。
うん、僕もそう思う。
鯖江 メガネ
天橋立往復の疲れからか、駅で切符を買った後、待合室で電車を待っていたら、ついウトウトしてしまう。そしてふと気がつくと電車が入ってくるところ。乗り遅れる!と思って慌てて待合室を飛び出す。
そしてなぜか再び切符を買う。
手の中にある二枚の切符を握りしめながら、とりあえず舞鶴へと向かった。
舞鶴は、古い港町であり軍港である場所。港町らしい、赤レンガテーマパークとやらに行ってみるが、横浜赤レンガ倉庫を思っていると、どうもしょっぱい。それならいっそ、軍港めぐりができるという遊覧船に乗ってみようかと思ってみたものの、12月「だけ」は休航。どういうことだ。
仕方がないので、舞鶴を後にして、福井県鯖江へと向かう。敦賀を抜けたあたりから、そりゃもう雪国。さすが日本海側である。
すっかり雪に埋まった鯖江の街は、鯖江は市民の大多数がメガネ産業に携わるという、メガネの街。市のキャッチコピーも「めがねのまち さばえ」という、とんでもなくメガネ推しの街である。
そんな鯖江では、メガネミュージアムを見学。メガネミュージアムは、鯖江のメガネ作りの歴史や各種ショップ、さらにはメガネ制作体験ができるという、メガネ好きには夢のような場所。そして館内のオブジェがすべてメガネ由来という統一感。
ただキャッチコピーの「めがねを見て、触れて、体験ができる」というのは、メガネユーザーならただの日常なのでは、、、
たっぷりメガネを体験し、お土産を買って鯖江を後にした。元の予定ではメガネミュージアム閉館後に鯖江に着く時間だったため、舞鶴をショートした成果が出た。
福井 雪
この日の宿である福井へ向かう。ただ宿に入る前に、位置情報取得のため一度福井から越前大野まで遠征。この越前大野までの路線は「九頭竜線」と言い、某飛天御剣流を思い出さないわけにはいかない。
そんな九頭竜線に乗っていると、時間と共に雪は深くなり、ぼさぼさした雪が降り始めていた。どの駅のホームも雪で埋まっている。
もし雪で電車が止まったら、雪のホームで凍えるところだったが、そこは雪国の電車。スピードはなくともパワーはあるのだ。
無事に位置情報を取得し、福井駅まで戻り、ようやく宿へと向かう。宿への途中、福井県庁を通りかかる。
この福井県庁、福井城があった場所に建てられており、堀がそのまま残っている。福井県庁は、日本一防御力の高い県庁だろう。
京都 再び
翌朝、始発で一度小松まで赴き、位置情報を取得後、再び京都へと向かう。元の予定からかなりショートしていたため、京都での時間を多くとることができた。
まずは京都の伏見稲荷へ。千本鳥居が有名な場所で、エキゾチックジャパンを求めてやってくる外国人に大人気な場所である。ただそれを「外国人に一番人気!」のノボリが立っていたのをみて、それを日本人に知らせてなんか意味あるのか、訝しんでしまう。
いらない心のツッコミはさておき、千本鳥居は確かに見応えがある。山一つ鳥居だらけなのは、他には無いだろう。これは外国人に一番人気。
次に、三条・祇園周辺をぶらぶら。Angersという、オシャレ雑貨屋をのぞき、八坂神社を参拝。祇園といえば舞妓さんなわけだが、さすがに日中に無防備な舞妓さんとエンカウントすることはなかなか無い。というよりも、そもそも一見さんお断りなのだ。
最後に京都駅前にある東寺へ。当然のごとく世界遺産であり、京都の象徴的な五重塔が美しい。ただ時間もなかったため、中には入らず、そのまま駅から東京へと戻ることになった。
いろいろとノープランだったが、さすが京都は日本最強の観光地であり、世界遺産がごろごろしている格を見せてくれる。