こんな時代だからこそ!VRヘッドセットを清潔に保つ方法
新たにOculus Quest2も発売され、盛り上がりを見せているVR業界ですが、ヘッドセットを使う際、衛生面が気になる方もいるのではないでしょうか。本体部分やコントローラーなど直接触れる部分が多いデバイスであるVRヘッドセット。こまめな清掃と、ウイルス予防策でより安心に使うことができます。
主な汚れの原因
皮脂や汗、髪の毛、化粧品、ホコリなどがヘッドセットの主な汚れの原因です。各部の隙間に入り込む可能性がありますが、フェイシャル部品の周辺やノーズガード、レンズやその周辺内部に付着しています。
また、ウイルスやバクテリア、原虫、真菌などの病原体を含む、目に見えないものも含まれます。こういったウイルス等は上述の皮脂や汗などが大好きなので、ヘッドセットを清潔に保つことで、菌の増殖を防ぐことができます。
ウイルスパンデミックがあろうとなかろうと、常にヘッドセットを綺麗に保つことは良い習慣ですよね!
注意点
各メーカーに独自のクリーニングに関するガイドラインがありますが、考慮すべき一般的な注意点がいくつかあります。
<アルコール消毒の使用>
アルコールや研磨剤、溶剤を使用しないでください。これらは、布地やプラスチックの部分を傷める可能性があり、場合によっては使用箇所が曇ってしまうことがあります。
<除菌クリーナーの使用>
除菌クリーナーのような家庭用クリーナーは使わないでください。ドラッグストア等ですぐに購入でき、簡単に使えるので魅力的かもしれません。
しかし、薬品が染み込んでいるため、目元や鼻、皮膚等と接することが多い内側は特にこういった化学的刺激物を使用することはお勧めできません。ヘッドセットの外面やコントローラーのような硬いプラスチック部分への使用は問題はありませんが、内側の顔周辺やレンズ、ノーズガードには近づけないようにしてください。
<エアダスターの使用>
これは議論の余地がありますが、缶タイプのエアダスターの使用は控えた方が無難です。ホコリを除去しようとした際に、ヘッドセットの内側の凹部にゴミを吹き込む危険性があります。また、缶の中のフロン推進剤が誤って液体として噴出された場合、プラスチックを損傷させる可能性があります。
掃除の手順
ヘッドセットの内側と外側、両方の大部分を掃除する際は、マイクロファイバークロスを使用してください。
レンズ部分は傷がつきやすいので、付属のマイクロファイバークロス等で、優しく円を描くように拭き取ってください。
レンズ以外の部分は、非研磨性の抗菌性ワイプを使用してください。
取り外し可能な部品は出来る限り分解して、個別に拭き取ってください。顔周りやノーズガード、ライトブロッキングガード等は、どのメーカーのヘッドセットでも比較的スムーズに取り外せることが多いです。
ウイルス予防策
ウイルス予防策として、ニンジャマスクのようなVRカバーを購入するか、PUレザー(別名プリーザー)のような表面が汚れにくいフェイシャルインターフェースを購入することがより効果的です。
各メーカーからも、汗や汚れを吸着するスポンジ状のフェイシャルカバーが発売されています。ヘッドセットを長期的に清潔に保つには最適な方法です。
また、紫外線すなわちUV-C放射を使えば何でも除菌できます。そのため、紫外線を使用したUV-C ボックスと呼ばれる衛生管理機器を購入するのも1つの手段です。
美容室やエステ、マッサージなどの施設で使われている消毒装置です。
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Oculus、HTC、Pimax、Googleなどの様々な展示会やデモスペースを見ていると、スタッフが素早く簡単に清潔さを保つために、アルコール消毒を使用していることが多いです。
しかし、これらの企業はデバイスの寿命よりもユーザーの安全性を優先しているため、個人的にヘッドセットを使用している人に同じようにアルコール消毒が適切か、というと手放しで推奨はできません。
ヘッドセットを掃除する際は、まずメーカーのガイドラインを確認するようにしましょう。
参考:https://www.roadtovr.com/how-to-clean-your-vr-headset-oculus-vive-index-quest/