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2022大阪星光学院(シンプルに考える中受国語1)前編
大阪星光学院の特徴とスイッチについて
動画URL
https://www.youtube.com/watch?v=T0buvRwpK58
灘から大阪星光学院へと第一志望校を変更した場合、一番面食らうのは長文と記述だろう。難しいというよりなじめないという感じだろう。
(01:33)
解き方云々を語る前に、時間の使い方を点検する方がいい。
本文の通読については、あらすじを拾い出すという意識を持ってなるべく速く読む。ここで「あらすじを拾い出す」とは「場面に分ける」という作業と同一である。
■灘の場合は、ある程度段落の中身を理解しつつ、その中にふくまれている設問を処理することも可能である(誤解がないように書いておくが、その段落までで処理できる場合に限る。全体把握が前提の問題は通読後である。その判断がつかないばあいは設問はみるだけで解答までは手を出さない)
過去問にふれるのは5,6年あればいい。
2020年 藤野恵美「ザリガニ釣りの少年」【少年の成長・強さとは】
2021年 佐藤まどか「一〇五度」【兄弟が本音をぶつけあい和解する】
2022年 村山由佳「雪の名前」【いじめから立ち直ろうとする少女の成長】
2023年 辻村深月「さくら日和」【母娘の会話・少女の恋心と成長】
2024年椰月美智子「昔はおれと同い年だった田中さんとの友情」【少年たちの成長・戦争】
これだけあれば大阪星光学院の文学的文章のだいたいの雰囲気はつかめるだろう。それにしても驚くほど女性作家が多い。読みやすいことと、今のはやりの文体である「会話主体」だからであろう。
動画でもふれたが、私個人の考え方では、「なるべくシンプルな解法で立ち向かうほうが実戦的」であるので、この五年分で「シンプルに物語を処理する」という練習を積んでもらうといい。
特に灘中を第一志望としてきた人からすると、こういう文章には不慣れだと思うが、がんばってあらすじをつかみとる練習をしてほしい。
動画でもふれたが、入試は「6割程度の理解で書いていく腕力」が必要である。「シンプルな解法をぶつけて、刻々と変わる戦況をしなやかに生き延びる」サバイバルな記述をマスターしておくこと。
シンプルな解法とはどんなものか。
テーマが大きくかわりそうなので、小さな動画を(今から)作って、記事はいったんここまでにしておこうと思う。
<<近況>>
この11月、授業以外のことをする体力をかなり失っていたのだが、やっと復帰できた。冬休みは全力でがんばる。