見出し画像

精神病棟ごと消滅した!?ハワイの不思議な問題解決方法

1980年代、ハワイ州立病院の厳重警備の精神病棟があり
重症患者が収容されていました。

犯罪によって病棟に入った患者も多く、
足かせが付いているような状況です。
そこで働く人は患者に決して背中を向けてはなりません。
危険すぎるからです。
歩く時は必ず背中を壁に向けて歩く必要がありました。

そこで1983年から勤務していたのがハワイ出身の精神科医
ヒュー・レン博士でした。
今回はこの病棟で患者がどのように癒やされ、
最後に病棟ごと消滅したというお話です。


ヒュー・レン博士

ヒュー・レン博士は精神科医でありながら、
当時ハワイの伝統的な問題解決方法を学んでいる過程でした。
その解決方法をホ・オポノポノといいます。
ホ・オポノポノとは「間違いを正す」という意味です。

その精神病棟からのオファーがあり、
乗り気でなかった彼は断っていましたが
1983年から1987年まで勤務することになりました。

その間、ヒュー・レン博士は精神科医の治療法を
全く使いませんでした。
では何が起こったのでしょうか。

患者に会わずに治療

ヒュー・レン博士は病棟に行くと事務室に入ります。
患者のいる病棟内に入らないため、
患者とは会ってもすれ違う程度でした。

では事務室で何をしていたかというと、
患者のリストをずっと見ていました。
1人1人の患者の名前、住所、連絡先などを順番に確認します。
そして次の4つの言葉を言い続けました。

  1. ごめんなさい (I'm sorry)

  2. 許してください (Please forgive me)

  3. ありがとう (Thank you)

  4. 愛しています (I love you)

ヒュー・レン博士は言います。

"私の目の前で起きている問題は
すでに私の中にあるものが見えているだけです。
患者はそれを私に見せてくれている。
私の中にあるその記憶を消去すれば
患者の問題は解決されるのです。"

ヒュー・レン博士は患者を治療しようとはせず、
患者のリストを1つずつ追いながら
患者と関係のある自分の中の記憶を消去し続けました。

これを勤務中に繰り返したのです。

病棟の変化

そこで働く人も患者に何もしなヒュー・レン博士に
初めは不思議に思ったことでしょう。
しかし、ゆっくりと患者の様子が変わっていくことに気づきます。

今までの攻撃的な様相は次第に落ち着き
患者の足かせも外せるほどになりました。
通路を歩く際も壁に背中を向けなくても
危険を感じなくなりました。

さらにはそこで働く人と患者で
共同のイベントが行われ
ハワイ人特有の体の大きな患者と
一緒にクッキー作りをするほどでした。

患者数は次第に減少し、最後の患者も病棟から去りました。

とうとう厳重警備の精神病棟はシャットダウンされました。

最後に

不思議に思った同僚もヒュー・レン博士に
一体何をしているのか尋ね始めます。
そしてホ・オポノポノはハワイから
世界へ広がっていきました。

目の前に見える問題はすでに自分の中にある。
そしてその問題は自分で解決できる。
4つの言葉を唱えれば。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

(終)


いいなと思ったら応援しよう!