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体験者からの言葉を紹介します

わたしは、2016年頃からファミリーコンステレーション/家族の座のワークショップ主催(オーガナイズ)を行っていました。わたしが主催していたのは、このファミリーコンステレーションというワークの愛に溢れた美しさと繊細さをわたしに最初に見せてくれた恩師の斎藤ダソさんです。

そのダソのファシリテートするワークショップに集まってくださった方々の体験談を共有したいと思います。すべて匿名で掲載は当時ご承諾をいただいています。様々な言葉が散りばめられているので、「ファミリーコンステレーションって、家族の座って一体何?」と思われる方に、ぜひ読んでいただけたらと思います。

まずは、ワークショップ参加を終えて「感想」を寄せてくださった皆さんのお声から。

自分だけではこれまでどうにもならなかったテーマや課題に対して、きっと助けになると思う。私自身そうなったから。自分に起きていることを、環境や周囲の人の責任として処理してしまうことこそが、解決へ遠回りになるということ。「大きく変わる」ということが大切なのではなく、変わっていくこととは、プロセスの連続であり、積み重ねでしかないことに気づけたのが貴重な体験でした。

ワークショップご参加者・女性

私の座を開いていただき、母に対し、本来であれば彼女に属する「荷物」を母に対して返す、というシーンをこの目で見れたことは重大なことでした。自分にとって、母から大きな荷物を引き継いでいるということは、思考の上ではずっとわかっていたことだったけど、それを持ち続けて生きる方法、どうやってうまくやったらいいのか?を、これまでずっと探してきたように思います。単に母に返せばいい、なんてことは、これまで思いつきもしませんでした。なんというか・・・、ほっとした。という感じです。

ワークショップご参加者・女性

自分は夫であり、この家族の責任は自分が持つという覚悟と、それを妻へ伝えることが大切だと思った。妻ができること以上のことを彼女にさせてしまっていることが、妻が自身の身体の調子を崩しているかもしれない、ということが大切な気づきです。すべての関係の根本は、家族の関係性からきているとファシリテーターの方は言っていた。家族の座では、今気になる関係性をヒモ解いて、その根本にある思いや関係性に気付ける。プロセスを感じられる。(男性)

ワークショップご参加者・男性

他の参加者のお父さんの代理人をしたとき、それが自分と自分の父親との関係性だったことに気付かせてもらえた。とても貴重な体験でした。また、別の方の「本人」の代理人をした時も、母親や祖母とのつながりも同じように私にもあてはまることで、とても腑に落ちて軽くなりました。(女性)

ワークショップご参加者・女性


次に、【Q: 参加してどんな気づきがありましたか?】という質問へ寄せられた回答を集めてみました。

色々なことを他人のせいにしていたことに気づけました。仕事に対しては、今感じていることと同じことを(コンステレーションの進行の中で)見れて
うれしく感じました。(女性)

仕事での成長を妨げているものが見られたこと。(女性)


ある特定の人間関係において、心の中ではりつめたものが長い間あったけれど、それが一気にゆるんだ感じがした。緊張がほぐれた。(女性)


凝り固まった心=体が解放されるのを感じ、心と体が喜んでいた。(女性)


母に対する重苦しい気持ち、時々感じた自分の娘を「許せない」と湧き上がる気持ち、妹たちとの距離、それらの理由が、私の両親やそれ以前の家族の
在り方、夫婦の在り方に起因していると気づけたこと。(女性)


経営者間のワークができるということは興味深かった。ファミリー企業では特に参考となりそう。自分の家族の関係を深く見つめなおすことができた。(男性)


私はパートナーからとても愛されていたこと、相手に寂しい思いをさせていたことに気づけてよかったし、今は申し訳なかったと思っている。(女性)


代理人として「母親」の役が多く、その感情を体験できたこと。今あるものを大切にしようと思ったこと。ないもの(理想)を追いかけないこと。
ただ、感謝できたこと。(女性)

その気づきを日常にどんな形で活用したいか、を聴いてみました。

これまでのように、自分の勝手な思い込みによって、自分以外の人をコントロールしようとしない。自分の立ち位置をしっかり見据えた上での素直な心でいたい。(女性)


母に対してもう少し素直に愛情を表し、そして母からも受け入れることができるようになれば、これまで感じていた「わたしは何もできなかった」という自分の感じた無力感は、解消されるのかもしれないと思える。娘に対しては、私の心からの愛情だけを受け取って、自由に伸び伸びと生きていってほしい。(女性)


人に対して緊張をしない。信頼できる人には自分の弱さを見せる。このままの自分を受け入れる。(女性)


仕事で成長したいし、質の良い人間関係を構築したい。(女性)


全ての事象に対し、目を背けるのではなくて、そこにそういった事がある、という事を頭で理解せず心で理解し、受け入れて許すという事。私自身をもっと愛することを実現したい。(女性)


かつてのパートナーとの関係をしっかり受け止め、人とコミュニケーションを深めれる自分になりたい。この先、まだ相手はわかりませんが、出会えた人と家族を築ければいいなと思います。(女性)


より体の感覚を大切に、自分の感覚に素直に謙虚に、実際に行動にうつすこと。感じる痛みそのものが自分ではない、ということを覚えておきたい。(女性)

夫に感謝を持って愛情を伝えて、向き合いたいです。(女性)

夫を愛すること・尊重すること。くつろいだ自分で、生まれ持った才能を開花させたい。生活の中で愛のあるエネルギーと共に活動する。( 女性 )

最後に、実際に体験したからこそ「どんな人」にこのファミリーコンステレーションへの参加を進めたいですか?または、「~~な体験ができる」と伝えますか?という質問への回答集です。

何か生きにくいことがあったとして、そしてそれを少しでも良くしたいと
思っている人に、「参加してみるといいよ」と勧めます。(女性)


自分の座に限らず、あらゆる場面で自分を見つめ、向き合い、知ることができて、それによって、くつろぎが積み重なっていくことが体験できる、と伝えます。(女性)


自分が困難に面していて、自身のことを見つめたい時に。自分の状況を客観的に見たい時に。やりたいことが上手くいかない時に。参加を勧めます。
(女性)


自分が抱えているモヤモヤに焦点を当て、自分ではなくワークの参加者を
代理人として立てることで、その人が持つ座を開くという経験を通じて、
解消へ導かれていく体験ができると伝えます。(女性)


関係性において何か「?」なことや見たいことがあったら、ありのままの事実をみる素晴らしい機会だよ、と伝えます。(女性)


自分自身の内面とのタイミングが合えば、シンプルに自分と向き合える
ワークです。家族との関係で抱えているものがあると感じている人には
特におすすめします。(女性)


誰に相談しても、自分自身でも解決できない悩みや苦しみに、必ず何かきっかけが見つけられる機会になる、と伝えたいです。(女性)

ここに寄せられたすべての言葉に頷いている自分がいます。

直近、2022年10月29, 30, 31の3日間、名古屋市内にてファミリーコンステレーションのワークショップを行います。詳しいご案内は、以下の画像をクリックしてただき、イベントページからご覧いただけます。1日参加・代理人での参加枠も設定しています。ご希望やニーズに応じて、参加方法を選んでみてください!お待ちしています。

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