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【開催報告】Cosmic Constellation 2023

記憶がまだ定かなうちに、記念すべき第6回目そして前回から1年半を経て開催が実現したコズミックコンステレーションの様子を記録しておきたいと思います。

そもそも一体それなんやねん?という方には、第1回を始める前に書いたこちらからどうぞ。

2023年のCosmic Constellation

今回は1日ずつ参加してくださる方がほとんどで、1日目・2日目は使用する会場のお部屋とそこに集う顔ぶれがそれぞれの日で違ったこともあってか、これまでにない「新鮮さ」を感じました。このワークショップは、参加者の皆さんと共に創っていくことでしか成り立たないので、その意味で、おひとりおひとりの存在のエネルギーがその場に丸っと反映されていくことがよくわかります。そして、わたしたちの提案するコズミックコンステレーションでは、

『ホロスコープを体感する』

という表現を使っています。なぜなら、やることはまさにそこに尽きるから。会場の床にホロスコープ(出生図)に描かれている十字の線を設置して、それに合わせてサインの目印を置いていくんです。これで一先ず準備完了。そこから、太陽をはじめとする主に個人天体をまず置いていきますが、これも本人(参加者)次第で、その方の話を聞きながら進めていきます。

占星術を日常的に扱っていたり学んでいる参加者さんの多くは、置きたい天体のリクエストをご自身ですでにお持ちだったりするので、もちろんそのリクエストを反映していきます。占星術ビギナーの方には、お話を聞きながら一先ずスタートとして置いてみる天体を、その人の出生図を見ながら、主催チームの中で唯一の占星術師であるマーリが提案してくれるのです。配置していく天体は、本人以外の参加者の皆さんが、代理人として担当してくれます。これも挙手制で、体感してみたい天体を選ぶことができるようにしています。

そして、そこから何が起きるかを見ていきます。

カマラとわたしは、交代でその場に起きることの交通整理役として、ファシリテートしていきます。そして、フォトグラファーの友紀ちゃんは、フィールドに作り上げられた天体図とその持ち主の色んな瞬間をレンズ越しにとらえてくれています。

こんな感じで十字の軸を設定します。2021年豊橋で開催した時の模様。Photo by Yuki Yokohama

天体の代理人たちは、それぞれに感じていることを口にしたり、動きがやってくる場合はその動きを表現してくれます。それも本当に毎回様々で、同じ天体だから同じ感じを発するとか動きをする、というわけでもありません。起きることは毎回すべて違うので、何が起きていくのか予測すらもつきません。

予定調和は皆無。
そして、占星術の知的情報を超えていく体感。

つまり、一個人の「想定」を軽々と超えたことが目の前で繰り広げられる、そんな風に言っていいと思います。これがコンステレーションという手法を導入する最大の面白さだと思っています。そして、代理人として体験する天体を通してやってくる感覚は、それまで蓄積されていた占星術としての情報を超えてくるのです。わたしは、このワークを通して、例えばそれまで土星や冥王星に抱いていた「重くて、厳しそう」な印象がもっと多角的になったというか、ただ単に「重くて、厳しそう、ではない」という印象に変わりました。あと、そこに階層構造(ヒエラルキー)もないという感覚も今回体験しました。それが正しいとか間違っている、というところに陥るのは時間の無駄だとつくづく思っています。体感を通してやってきたことをただ受け止めてみることで天体への理解の層が増える、そんな感じでしょうか。

バラバラになった「自分」のパーツと出会う

今回、この6回目の2日間を通して強く印象に残っていることは、各天体の代理人が発する動きや言葉は、本人の内側で起きているドラマの再現なんだなあ、ということ。例えば、外の世界にエネルギーを放出して飛び出していきたい火星と、不安でおびえている繊細な月の間での葛藤が表現されたり、はたまた、自由にのびのびと表現したい水星に、あたかも無言の圧をかけているかのように見える(~ように見える、というのがポイント!)土星といったように。また、月が自分の普段なかなか表に出すことをためらってしまう、もしくは無意識に感じることを避けているような感情を、代わりに表現してくれている、そんな様子にも数多く遭遇します。

そんな風に天体の代理人を通して露になる「自分」の中の様々な構成要素。もし仮に、解決指向型の人がその様子を見ていれば、「一体この葛藤をどうまとめていったらいいの?」というような感覚になるかもしれませんが、このコズミックコンステレーションでは、敢えてその葛藤を「ただ見る」ということをする機会と時間と空間として、提案しているんですね。そこは、ファミリーコンステレーションというワークでの在り方を継承しています。

普段、あたかも何かに追い立てられるかのように日常を過ごさなければならないわたしたちにとって、この「起きていることをただ見る」というシンプルな行為を実現することは、そんなに容易ではありません。ですが、この「起きていることをただ見る」という行為は、非常に大きな力が実は潜んでいる行為でもあります。コンステレーションのワークは、その功名を最大限利用しているのです。

今回は、そのような「自分の内側で起きていることをただシンプルに見る」という場面を数々目にしながら、

これってまさにセルフヒーリングのワークだなあ

と痛感している自分がいました。

ファミリーコンステレーション/家族の座では、主に自分と自分以外の誰かや何かとの関わりを見ていくケースが多きを占めます。ですが、このコズミックコンステレーションは、外側の存在ではなく、あくまでも自分の内側にいる様々な自分と出会うことができる。そんなことを確信した6回目の開催でした。自分の天体でつくりあげられたフィールドに、その人自身によって実際に奏でられた歌が注ぎ込まれる、という瞬間がありました。また、自分の内側で様々な役割を担ってくれている自分に、今一度出会い直す、そして、その存在を自分が誰よりも認知する、そんな瞬間も目撃しました。

その場にいる誰もの心が震えた瞬間だったのではないか、と思いたくなってしまうような、ただただ美しい瞬間の数々。わたしも何度か出所のわからない、それでいて熱いと感じる涙を何度も流す機会を得ました。

No Dance, No Cosmic Constellation!  Photo by Yuki Yokohama

その時の空模様を体験してみるエクササイズ

今回は、2日目に参加者おひとりおひとりの出生図に加えて、

・土星が魚座に移動した日
・冥王星が水瓶座に移動した日
・木星が牡牛座に移動した日

の天体図を2日目の参加者の皆さんと共に置いてみる時間を取りました。主催チームで相談した結果、コンステレーションというワークに初めて触れる方が数名いらっしゃったこともあり、導入としてまずは体験してみるのにいい機会になるね、という結論に。

個人的な印象としては「意外!」でした。特に木星の牡牛座入り。キラキラと華やかな雰囲気を感じるであろう、というわたしの想定とは大きく違っていて、マーリともそんな話を交わしたのでした。実は、以前に2021年の夏至ー東京オリンピック開催の前の天体図をその時の参加者の皆さんで置いてみた時に感じた「華やかさ」と「イケイケモード」のような雰囲気をすごく覚えていて、それに近いイメージをしていたんですよね。魚座の土星入り + 冥王星水瓶座入りで感じたちょっと重めの雰囲気が、そのまま木星牡牛座入りのコンステレーションに引き継がれている、そんな感じがしました(あくまでもわたし個人の所感です!)。

そんな体験も、その時の空模様を自分なりに理解するときの参考になるんですね。

1日目の最後のコンステレーション。何が起きていたかは、ヒ・ミ・ツ ♪
Photo by Yuki Yokohama

次回開催は2024年に!

あっという間に過ぎていった2日間。こうして振り返りながら、胸が再び熱くなる数々の瞬間を思い出しています。

『出生図の太陽ってどんな感じが体験してみたい!』という発想に端を発したこのコズミック・コンステレーション。これまで参加してくださった全ての皆さんが一緒に育ててくださったからこそ今回に繋がっていることは、間違えありません。そしてまだまだこれからも成長していくのだと思っています。

次回はまた来年に!その時にご縁の繋がる皆さんと、「わたしという宇宙の座」を一緒に再現する機会が今から楽しみです。

そして最後に、、、

当初ほぼ「ノリ」で、大した説明もなく「こんな会をやってみたい」と思ったわたしに賛同してくれた、3人の仲間の皆さんへ。
コンステレーション・ファミリーであり、リアル・シスターのカマラ、そして星の世界への道先案内人であり、内面の繊細な動きまでもいつも共有し合える心友・マーリ、そして、そのレンズで煌めく瞬間を絶対に逃さないで捉えてくれている、フォトグラファーの友紀ちゃん!本当にありがとう。こうやって複数人でワークを進めることに、こんなにもリラックスして、そして阿吽の呼吸でできることは、奇跡に近いと思っています。

興味をもってくださる方はぜひ、わたしたちの誰かとfacebookやinstagramでつながってくだされば、来年の開催情報はお届けできると思います!

会を重ねるごとに進化して育っていく、コズミックコンステレーションの世界へようこそ。

2023/5/23
持田 直子

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