1960’s Contemporary fashion from New York
伊藤です。
今回は
「New york 1960’s Contemporary fashion」
こちらをテーマに商品のご紹介。
長いっす。
1960年代ファッションの象徴IVY。
1950年代アメリカ東海岸8つの私立大学の通称「IVY League」から生まれたファッション。
もはや説明不用のスタイル。
さらにルーツを辿ると1900〜1930年代のイギリス。
キリがないのでこちらは割愛。
富裕層の白人エリート大学生のファッション。
代表的なアイテムでいうと
•ボタンダウンシャツ
•三つボタンブレザー
•ネクタイ
•トラウザーズ
•ローファー
などなど
第二次世界大戦前、世界の中心を牽引してきたイギリス、大戦後は変わって大国として世界の中心になっていくアメリカ。
ファッションも同じくアメリカがリードしていきIVY同様に様々な服、ファッション、トレンドを生み出し、世界のファッションに様々な影響を与えていきます。
特に1950、1960年代のアメリカは力強い服、ファッションがとても多くおもしろい。
フランスのFrench IVYもアメリカからの派生IVYファッションの1つ。
これも富裕層の小綺麗なファッション。
アメリカのIVY League Fashion
フランスのFrench IVY
この2つが日本でもIVYファッションとして広く認知され、ルーツになっているように思います。
キメキメで上品。
PITTZZにIVYイメージはほとんどないかと。
スタイルとしての提案はそんなにしてきていませんでしたが、実はアイテムで見ると多数取り扱ってきました。
ずーーーっと好きで推している1960’sスラックスなんかもその代表。
自分のファッションには欠かせない、本当に良いパンツ。
今回はスラックス紹介ではないのでやめにしますが。
今回アイテムを紹介するにあたり、店としてアイテムをどんなスタイル提案するか考えた時に、今まであまり紹介していないIVYに触れて紹介しようと思いました。
(商品紹介は後半です。もうしばらくお付き合いを)
前述のIVYスタイルも好きですが、より自分の好きな感じのスタイルがしっくりくるのでそちらを。
「1960’s New York Contemporary Fashion」
1950年代後半頃からNew Yorkを中心に黒人Jazz man達から始まったファッション。
IVYと言うならば 「Black IVY」
基本的なスタイルはIVYの基本型ですが崩しがあって好きです。
富裕層ほどキメキメお堅くなく、程良くぬけた感じ。
演奏中はネクタイ、タイなど決めてスーツでバリバリだったり当然するわけですが、普段はボタンダウンシャツのボタンをあけてラフに着たり、1960年代ならではのお得意テーパードスラックス(ベルトレスの細いの履いてる人結構多い)やボロボロのチノパン、ジーンズなどなどレングス長さのバランスとって、足元はヴァンプローファーなど、それも最高で、それ以外にチャッカブーツや、Mid〜Late1960’s頃になるとチェルシーブーツにあわせてなんて超Coolなスタイル。
キメキメな色気じゃなく、やさぐれた色気とでも言いましょうか、そっちの感じが自分にはしっくりきました。
Black IVYは従来の硬いIVY Fashionに個性という流れを示したとも言えます。
様々なレジェンドジャズミュージシャン達のファッションはもちろん、当時の一般人もほんっとかっこよかった。
参考にしたい人達多すぎますが、まずはやはり
「Miles Davis」
他にも
ちょっと脱線しますが
1950〜1960’s Jazz manといえば外せない
前回のブログで紹介したヴィンテージ無地Tシャツやオープンカラーシャツを着るチェット•ベイカー。
無地の白Tはアイコン的アイテム。
他にもサマーニットもイメージありますね。
かれこれ60〜70年前
そうは思えない程現代的。
サイズ感こそ今の主流とは違いジャストでクリーン、モダン。
Tシャツジャスト、パンツジャストなんかもそろそろ気分の方いらっしゃるかと。
上に着る物だけデカくしたりなんやかんや。
ファッションのやりようは無数。
などなどキリがありません。
まだまだかっこいい人はたくさんいますが、
前置きはここまでにして今回ご紹介のアイテム。
IVYの基本「1960’s Button down shirt」
1960’sスラックスも揃えたので合わせて店頭でお試し下さい。
今回半袖もボタンダウン中心にタブカラーやクラブカラーなど買い付けてきました。
基本のコットンオックスフォードと少しブロード。
古着屋で良く見かけるRalph Laurenや昨今流行ってるBrooks Brothersなどの現代IVYも源流たどると1960年代IVYがオリジナル。
それがなければ今のIVYはないと言って良いでしょう。
シャツ1枚の話しとしても、ラルフやブルックスなどのブランドネームで心踊る人は多い気がしますが、本物、オリジナルの1960’s B/Dシャツを探す方は極端に少なく感じます。
逆転現象が不思議。
ヴィンテージだから古き良き物が集まらなくなり、単純に店で見かける機会が減り、触れる機会が少なくなって馴染みないアイテムになっているのも理由としてある気がしますが、トレンドという部分が日本は大きいようにも思えます。
だからか古着屋でこの辺推してるところも最近少ないですね。
どちらが良いかは人それぞれの主観ですが。
個人的には歴史背景の面白み、醸し出す雰囲気、説得力、服のクオリティなどなど1960’s物は特におすすめ。
トレンド大多数とは違うけどせっかくならオリジナルが良いし、物として良い物ならなおさら。
なので今回こちらをやってます。
サイズは16〜16 1/2位の身幅もあり、丈も長すぎず適度な良い塩梅で着れる物をご用意しました。
大した数買えてませんが、とてもおすすめです。
響く方はお試しなさってみて下さい。
昔のジャズメン達をイメージして。
モロな着こなしもこれは良いんじゃないでしょうか。
今着ても古さを感じずモダンでクール。
今の気分を取り入れて気崩すのもまた楽しいので、あれこれ考えて楽しんで着て下さい。
極端にいえば今トレンドが1990〜2000’sストリートなら、その感じにミックスして違いを楽しむのだってあり。
具体的なスタイルの話しはここでは割愛しますが、何かとあるので、正解、不正解は知りませんが、店頭で話しながら服を見て着て楽しんでもらえたら良いなと思ってます。
ヴィンテージにはIVYに限らず様々年代、スタイル、服があって、今着てもなお、いや、現代の感覚で着るとより生きる物が多くあると思います。
ヴィンテージと聞くと、はいはいお堅い物、年代関係ないよね。なんて聞いたりしますが、それはもったいなくて、ヴィンテージ離れが進む昨今、古き良き物をファッションで着こなのも今はよっぽどニッチな感覚なんじゃないかなと思うこの頃。
あくまでもファッションありきでの話。
今の感覚とミックスして、新鮮なスタイルを楽しんでもらえたら嬉しいです。
長くなりましたが、読んで頂きありがとうございました。
次回は何か決めてませんがまた書きたい事あったら書いていきます。
御来店お待ちしてます。
PITTZZ