試合でも負荷設定はあります。
Writer
望月航介
“サッカーはデータじゃない”
そんな言葉を耳にします。
僕の経験上、良い選手、活躍する選手は良いデータを“出しちゃいます”
あまり良くない選手ほど良いデータは不思議と“出ません”。
果たしてこの差はどこにあるのでしょう?
僕は幸運なことに大学サッカーで10年目、2年前から高校生の指導も始めました。
学生時代を含めると約14年間、現場で主観的に見ることと、客観的なデータを照らし合わせることで、チームのパフォーマンスの根拠はどこにあるのか、この数字はどういう意味なのかを示し、トレーニングに落とし込んで指導してきました。
最近では嬉しいことに「望月はデータを読める」と言われることが増えてきました。
データをどうやってチームに落とし込むのか、どう分析するのかなどデータにまつわる話を皆様と共有、議論させて頂ければ幸いです。
「ちょっと、うちのチームを“客観的”に見てよ」と言われれば飛んでいきます!
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試合でも負荷設定はあります。
前回記事
#7
試合当時でも負荷設定はあります。
さあ試合当日です。
いやいや、試合当日は書くことないのでは?
と思われた方。
僕なりのピリオダイゼーションではありますが、
試合を含めて初めて完成します。
遠足は家に帰るまでが遠足なわけです。
試合で出来るだけ良い状態で臨むために、計算して、練習して、ああでもない、こうでもないと言ってきたわけですから、ここで試合は試合、練習は練習となってしまったら本末転倒です。
試合にも、もちろん練習同様に求める基準があります。ポジションによる違いはありますが、基本的にはこの数字で、主観的に見ても良い動きをしているという事が一つの基準です。
例えば、言い方悪いですが、相手がかなり弱かったとします。前半だけで5−0になっちゃうような。ゲームの勝敗はほぼ決まっています。こういう時に勝敗は決まっているからといって強度を緩めてしまうと、基準に届かなくなります。
つまり、1番のトレーニングになる日に、1番のトレーニングにならない可能性が出てきます。
1番良いトレーニング効果を望める日に、自ら緩めてしまう。
それは時間がもったいない。
時間はみんなに平等に流れているのに、1番のトレーニングになる日に、相手が弱いからと言う理由だけで落としてしまうのは勿体ない。こういう相手にこそ、自発的に力を発揮して自分たちで良いトレーニングにしなければなりません。
でないとフィットネスが落ちてパフォーマンスに影響します。そうすると余計なトレーニングが必要、もしくは調整しなくてはいけません。
では、僕の考える試合の日の負荷設定を見ていきましょう。
走行距離 10km くらい
加減速 100回 くらい
スプリント回数 20回くらい
試合時間 90分
S R P E 700
スピード強度(ポジションによって多少変わります。)
低強度 75%
中強度 14%
高強度 8%
スプリント 3%
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