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成長期のスネ内側の痛み!それってホントにシンスプリント?サッカーの競技特性を考えて~後編~
Writer
安江大輔
普段は栃木県の病院で理学療法士として整形外科・スポーツを中心に、現場のコーチとドクターと連携を取りながら、競技復帰を目指しリハビリを行っています。外部活動として高校サッカー部のトレーナーをしております。また、個人として「かけっこ教室」・「フィジカルトレーニング」指導を行っております。医療と現場を繋げられるような、現場で役立つメディカルの情報を主に発信できればと思います。よろしくお願いします。
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こんにちは!
前回は成長期のスネ内側の痛みについて、シンスプリントと疲労骨折の鑑別を含めて説明してきました。
少しずつ学校が始まり、活動が再開になったチームも多いのではないかと思います。ケガには注意をしていきたいですね!!
前回の復習
まず、簡単に前回の記事の内容を復習していきます。
シンスプリントの発生の多因子
シンスプリントの発生原因は多くの因子が重なり発生すると報告されています。しかし、現在も科学的根拠のある原因は分かっていません。
長距離走の選手に多いですが成長期のサッカー選手(特に新入生)にも多いです。
サッカーのアクションで考えると「走る」「ジャンプ」「ボールを蹴る際の軸足」など着地(接地)時にスネの内側に痛みを訴える選手が多いです。
身体的な要素に着目すると足首が柔らかく、不安定な足部と足首が硬く衝撃吸収ができない足部に多いです。
また股関節外転筋の筋力低下があり股関節が不安定な選手に多い印象です。
今回は現場で出来るシンプルな観察のポイントと足部と股関節に対する具体的なケアとトレーニングについて書いていきます。
発生因子から考える現場での観察のポイント
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