データとの付き合い方
Writer
望月航介
“サッカーはデータじゃない”
そんな言葉を耳にします。
僕の経験上、良い選手、活躍する選手は良いデータを“出しちゃいます”
あまり良くない選手ほど良いデータは不思議と“出ません”。
果たしてこの差はどこにあるのでしょう?
僕は幸運なことに大学サッカーで10年目、2年前から高校生の指導も始めました。
学生時代を含めると約14年間、現場で主観的に見ることと、客観的なデータを照らし合わせることで、チームのパフォーマンスの根拠はどこにあるのか、この数字はどういう意味なのかを示し、トレーニングに落とし込んで指導してきました。
最近では嬉しいことに「望月はデータを読める」と言われることが増えてきました。
データをどうやってチームに落とし込むのか、どう分析するのかなどデータにまつわる話を皆様と共有、議論させて頂ければ幸いです。
「ちょっと、うちのチームを“客観的”に見てよ」と言われれば飛んでいきます!
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2月2つ目の記事は、新ライターの望月さんです!
データに基づいた客観的な視点を現場に反映させることに強い専門性を持つフィジカルコーチです。
日本サッカー界に必要なことの一つだと思います。
「僕はもう、日本で1番サッカーが上手い人たちのチームが負けた言い訳がフィジカルだなんてごめんです。」(記事より)
Kei Matsu
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データとの付き合い方
僕の付き合い方
僕にはデータとの付き合い方があります。数字を出したら必ず根拠を示します。データ分析では当たり前のことだと思います。僕が皆さんのチームで測定したとして
データ出しました、
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‥
だけでは、それで?良いの悪いの?ってなりますよね。
体重計を想像してみて下さい。
実際に見てもらっても大丈夫です。出来ましたか? では乗ってみて下さい。想像でも、実際にでも大丈夫です。すると数字が表示されます。もしかするとメーターが振れた方もいるかもしれません。
数字出ましたよね?
あ、数字が出たら体重計から降りて下さいね。人それぞれの数字が出ました。40kg、58kg、72kg、85kg、103kg色々あると思います。数字が出ると同時にもう一つ出てきました。
さて、何が出てきたでしょう?
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“根拠(意味)”です
“根拠”?いや表示されてないっす。そんな体重計あるんですか?
多分ないです。
“根拠”とは数字が出た時点で、その人にとって軽いのか、重いのか、痩せたのか、太ったのか、昨日飲みすぎたからなのか、食べすぎたからなのか、断食しているから、運動しているから、人それぞれの物語“根拠”が発生します。
数字は数字でしかありません。
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