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育成年代におけるフィジカルトレーニングの考え方〜判断基準はなんですか?〜

Guest Writer

宮脇晴己

宮脇さんプロフィール

みなさん初めまして!
街クラブの育成年代でフィジカルコーチをしている、
宮脇晴己(みやわき はるき)です。
普段からnoteで育成年代に対してフィジカル的な側面から何かできないか考え発信をしていたところイクサポさんにお声をかけていただき、今回PITTOCKROOMで記事を書かせていただくことになりました。
よろしくお願いします!

SNS
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育成年代におけるフィジカルトレーニングの考え方〜判断基準はなんですか?〜

宮脇さんアイキャッチ2

では記事に入っていきたいと思います。
まず始めに、皆さんのチームではフィジカルトレーニングに1週間でどれくらいの時間をかけているでしょうか?

10分のチームもあれば、1時間かけるチームまで様々なチームがあると思います。
いきなりですが、皆さんのチームで20分間フィジカルトレーニングを指導するとしたら何をしますか?

体幹トレーニング、20分間走、自重での筋力トレーニング、コーディネーショントレーニングなど様々な選択肢があります。

実際にトレーニングする上では時間が限られているので、全てを行うことは出来ません。
その中から何かを選択する必要があり、その選択をする際に優先順位をつけておくことが大切になってきます。

突然ですが、指導対象は中学2年生で指導時間は20分です。
その時に体幹トレーニング、20分間走、自重での筋力トレーニング、コーディネーショントレーニングの4つに優先順位をつけるとするとどうなりますか?
みなさん少し考えてみてください。


どうでしょうか?もちろんこの4つの順位に正解はありません。ただ判断基準が存在するだけです。

みなさんは何をもとに優先順位の判断をしましたか?経験でしょうか?周りがやっているからでしょうか?それともただなんとなくでしょうか?

僕の場合は経験やなんか良さそうのような主観的なものではなく、知識や根拠に基づいた客観的なもの頼りに優先順位を決めます。

僕が持っている知識に基づいて4つの順位をつけると

1️⃣自重での筋力トレーニング
2️⃣コーディネーショントレーニング
3️⃣体幹トレーニング
4️⃣20分間走

の順番になります。

何故このような順位になったのか、今回はその根拠になったYouth Physical Development model: YPDモデルをもとに育成年代でのフィジカルトレーニングについて考えていきたいと思います。


YPDモデル

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