あのころはフリードリヒがいた (岩波少年文庫)
あのころはフリードリヒがいた (岩波少年文庫)
ヒットラーの政権下に、死んでいったユダヤ人の少年フリードリヒの生活が描かれています。
普通の生活がどんどん酷いことになり最後の少年の死は痛ましい。
人間がどのように変わっていくのかを体験しているようにわかります。
はじめは、のどやかな風景なのですが、だんだんとすごいことになります。
子どもが読むものでいいのかなぁとつい思ってしまいます。
ショックを受けてしまう内容です。
日本ではどうだったのでしょう。
同じような悲惨なことが起きていたのでしょう。
その当時は常識だった、だから市民はこぞってその路線にまっしぐらです。
疑問を持つ人の声はかき消されてしまう。
では、もしあなただったらと問われると絶句してしまう。
どの恐怖の人に、あなたは感情移入をするのでしょう。