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【早期退職は悪いこと?】石の上にも三年の考え方は危ない

Q.入社してまだ半年も経っていないのに、仕事を辞めたいなんて甘えなのでしょうか?

さあどうでしょう。
あなただったら、こんな相談になんて答えるでしょうか?



▶こんな症状が出ていたらSTOP!

仕事をはじめてまもないころ(1〜3年)はとくに気をつけてほしいと思います。

"仕事が辛い"と感じているのに、「仕事ってそういうものだよね」・「みんなそうだよね」と考えてはいないでしょうか?
仕事を辞めるなんて選択肢にないでしょうか?

体に不調が出ている場合にはすぐにでもお休みしてほしいですが、
(たとえば、腹痛・胸が痛い・耳鳴り・不眠とかですね。)

からだ以外にも下記のような症状が出ていたら十分すぎるくらいにアウトです⚠

☞職場に近づくにつれて、胸が締め付けられたり嫌な感じがする。
☞日曜日の夜が憂鬱。
☞休みの日も仕事のことが心配で気が休まらない。
☞仕事の帰りに涙が出てくる。
☞怪我や病気で会社を休めると思うと嬉しく感じる。

どうでしょうかね。
ひとつでも当てはまるなら逃げましょう!
(たぶんNGな状態、もっとたくさんあります⚠ 随時更新…)

▷1社目がベストな確率は20%(くらい)

私がまわりの知人に話を聞いていったところ、
1社目で仕事が楽しい、少なくとも苦痛ではないと思えた人は2割くらいの印象です。
これは大げさに言っている数字ではないんですよ。

ほとんどの方が1社目で、
☞自分に仕事が合わずうつ状態になったり、
☞長時間労働で体を壊しかけたり、
☞人間関係に悩んで苦しんだりしています。

一社目で自分に合う会社に出会える方が珍しいんですよ。

よく考えたら(よく考えなくても)、これだけたくさんの人がいて会社があって、そこから一発で最高のお相手が見つかるなんて難しいに決まっていますよね。

もちろん無作為に選んでいるわけではではないでしょうが、入社前の面接や会社説明でわかることなんて会社のほんの一部でしかないですからね。

だからですね。
今仕事が辛いと思っているあなたの心やからだのサインを、 "仕方がないことだ" と処理してしまわずに、一日でもはやく、あなたが楽しいと思える会社を探したほうがいいはずなのです。

仕事を辞めたいと思う気持ちは、甘えなんかではないですよ。

▶“石の上にも三年”の考え方

こんなことを言っている私ですが、
新卒1社目の会社にいたころ、会社に行きたくないと確実に感じていたはずなのに、
(会社に向かう階段を登るのが毎日苦痛で仕方がなかったのです。)

「石の上にも三年っていうじゃん。つらいけれど、3年はがんばらなくちゃいけないなあ。」
そう思っていたんです。

今思うと、よく毎日あんなに辛い日々に耐えられていたなと関心しますね。
人は良くも悪くも慣れる生き物ですから恐ろしいものです。

▷石の上にも3年とは

このことわざの意味は、皆さんご存知ですよね。

「石の上にも三年」とは…
どんなに辛くても辛抱していれば、やがて何らかの変化があって、好転の芽が出てくる。

石でもじっと3年座っていれば暖まる」ということから来たようです。

でも、このことわざ、
上手に活用しないと、人生を狂わせる威力があるということに気づいてほしいのです。

▷温める必要のある石なのか?

さて、ここからが本題なんですが。

たしかに、三年継続すればできなかったことができるようになったり、変化が現れて楽しくなることもあります。

ですが、
ここで一度立ち止まって再確認してほしいのです。
"いま座っている石は、あなたが温めたい石ですか?"
ということです。


▷待てば変わるものですか?

会社に入ってみたら想像していた仕事内容と違った。自分の目指す方向ではなかった。
こういったことって意外とよくあることです。

もちろん、どんな仕事でもすべてが楽しいわけではないし、辛いこと・楽しくないことだってあります。

でも、もっと根本的なところに目を向けてほしいのです。

いまつまずいていることができるようになったなら、あなたのそのもやもや(仕事が嫌だと感じる気持ち)は晴れるでしょうか?
越えた先には何があるでしょうか?
働いている先輩方を見ていて、自分がその仕事にやりがいを感じられそうでしょうか?

これらに、頷くことができそうにないのなら、
それは“待てば変わるものではない”かもしれませんね。

自分の場合はどうだろうか?
わからない方はぜひコチラの記事もあわせてよんでみてくださいね↓


▶損切りの考え方


“石の上にも三年”とは逆の意味で“損切りそんぎりの考え方があるんですけれど、聞いたことあるでしょうか?

「損切りそんぎりとは…(投資用語)
含み損が生じている投資商品を見切り売りして損失額を確定すること。

投資するうえではとても大切な考え方です。

私は人生においても、“石の上にも三年”より“損切り”が大切だと考えています。

前項で、"待てばかわるものなのか" という問いをしてきましたが、
もし、あなたがいま抱えているもやもやは、待てば変わるものではないと感じたなら、一日でもはやく損切りすべきと思いますよ。

▷“後戻りしない”は危険な考え

ときどき、「後戻りはしないと決めた」という方がいらっしゃいます。
とても格好いいように思いますが、実はかなり危険な考え方だということを覚えていてほしいと思います。

(写真のような状態でしょうか。後戻りしなくて大丈夫そうでしょうかね…)

揺るぎない目標を持つことは大事ですが、目標に向かう道筋というのはたくさんあるものです。

ですから、直進することばかり考えずに、常に環境や前に立ちはだかる壁をよく観て、
「引き換えそうか?いやまだ進む価値がありそうだな。」と、いろいろな選択肢をもっておくことのほうが大切であったりします。

仕事もおなじです。
会社に属しているときというのは、退職することが悪いことで、会社に居続けることが良いことのように感じさせられるものです。

それもよくよく考えれば(よくよく考えなくても)あたりまえのことですが、
会社に長く居る上司は自分がそうであることが良いと思っているし、もしそれが上司にとっては最適解であったとしても、あなたの人生においても最適解とは限らないということをもっと強く考えるべきです。

▶人生は短い

人生というのは、嫌なことを我慢するほど長くはないのです。

“あなたが温めたい石はどれなのか?”
これをしっかり考えていかないと、温める必要の無かった石を温める続けて、
自分が温めるべき石に出会えなくなります。

はじめに座った石が、温めるべき石だとは限りません。
自分がしっくり来る石に出会うまでは、三年間も座り続ける必要はないのです。


「よし!会社やめよう!」と思ったかた、でも辞める勇気が持てない人、
是非次回のnoteお楽しみに。

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