いつか来る楽しい日のため?そんな日は来ない
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▶いつかのために生きてきた
“いつか”のための今日を積み重ねて生きてきた私。
なんだけれど、そろそろ気づいてしまったわけです。
“いつか”っていつ来るんだろう?
そう。“いつか”はいつになっても来ないようなのです。
だから、今から“今日” をその “いつか” の日にしよう。
それが、コンサマトリー = それ自体を目的とした 生き方のことだ。
▶「コンサマトリー」とは?
コンサマトリーというのは社会学で使われる言葉で、「それ自体を目的とした」「自己充足的な」といった意味があるそうです。
社会学といわれるとなんだか難しそうですが、わかりやすく言うと、「結果ではなく、そのプロセス自体を楽しむ」「今この瞬間を楽しむ」ということですね。
▶過程こそ楽しもう
もし、目標を達成することにしか意味がなく、夢を叶えられないと幸せでないのだとしたら、
私たちの人生の大半は意味のないこと・楽しくないことになってしまいます。
なぜなら、人生のほとんどの時間は 達成した “瞬間” より何かの “過程”である状態 が圧倒的に長いからなんですね。
人生というのは、長い山登りのようなもので、
山頂に着いたときは気持ちがよく、見晴らしがよく、それを感じたくて私たちは登るのです。
でも、そんな苦労をしなくとも、車やロープーウェイで簡単に山頂にいくことだってできる。
なのになぜ私たちは苦労をして登山をするのでしょう?
それは、過程を楽しみたいから。
人生もそうあるべきです。
夢を叶えるその瞬間に、重きを置きすぎてはいけない。
たとえてみるならこんな感じ。
人生を楽しむというのは、過程を楽しむこと。
それに気づくことができたら、人生はもっと、楽しくなります!
▶先人の後悔から
死ぬ瞬間の5つの後悔という本をご存知でしょうか?
この本は本当に凄い。
と、この本について語ると長くなってしまいそうなので置いておいて。
本書のなかから一説をご紹介。
結果を強く持ちすぎることで、そこに至るまでの過程を犠牲にしてしまう。
それはとんでもなく勿体ないことなんです。
そんなことにすら人間は、死ぬ瞬間まで気づかないのですね。
私たちは本を読むことで、先人たちの後悔を知ることができるのですから、ここはぜひ彼らの思いを無駄にはしないように、この一瞬一瞬を大切にしたいものです。
▶葬送のフリーレンより
人気アニメ『葬送のフリーレン』の主人公フリーレンも、実はコンサマトリーの考え方を知っているんですよ(笑)
第21話で、魔法使いの頂点に立つゼーリエと、フリーレンのこんなやりとりがあります。
ゼーリエ:
「望む魔法を言うが言い。一つだけ授けてやる。
(中略)
魔法使いというものは人生を懸けて望んだ魔法を探し求めるものだ。
それを言え。私が授けてやる。」
フリーレン:
「いらない。魔法は探し求めているときが一番楽しいんだよ。」
なんの努力もせずに成果をものにしたって、なんの面白さもないわけですよね。
そして、求めているものが手に入ってしまった時というのは、手にしていない状態から見るととても輝いて見えるのですが、いざその立場になってみると、急に退屈になってしまったり、無気力になったり、人生の楽しみを失ってしまったりするものです。
手に入れたいものを手にしたのに、なんだかモヤモヤしている。
物足りない感じがする。そうやって悩んでいる人を何人も見てきたんです。
人間は何かを追い求めているときが実はいちばん楽しかったりするんです。
だから、今、何かを手にしていと思いながらも、その過程は苦でしかないと思っているあなたに、私はなんとかこの幸福に気づいてほしいんです。
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