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2025年1月の長崎旅行


1月19日 飛行機で長崎へ

旅行名物、夜明け前の暗い中起き出して、電車で羽田空港第2ターミナルへ(今回はANAを利用)。なぜか予定の時間よりもかなり早く到着したので、国際線の方まで行ってスタバでキャラメルクリームとワッフルの朝ご飯を食べた。全面ガラス張りのだだっ広いフロアから飛行機が眺められるので、ここのスタバ好き。
のんびりと保安検査を通過して、離陸。自分が乗った飛行機の全貌を見るタイミングがなかったのだけど、機体が黄色いスターウォーズジェットだった模様。そういえば客室乗務員さんのエプロンも黄色くて、「こんにちは。C-3POだよ。R2-D2だよ。」みたいなアナウンスも流れていた気がする(私はスターウォーズを見たことがない)。飛行時間は約2時間。ANAのコンソメスープを飲みながら、古畑任三郎第2シリーズの唐沢寿明のクイズ王のやつを見て過ごした。

黄色い飛行機

空港には定刻に到着。何気に九州初上陸だ。長崎空港の到着フロアは静かだったけれど、春節の飾りつけがたくさんあった。今はランタンフェスティバル直前の時期らしい。バスで長崎市内へ向かう。

1月19日 長崎観光1日目

ホテルに荷物を置いて観光開始。まずはお昼ご飯を食べよう。早速名物をと思い、老李というお店で長崎ちゃんぽんを食べた。

老李の長崎ちゃんぽん

具沢山でスープが濃厚で美味しかった。特に小さいタコがこりこりで良いアクセントになっていた。人生であれこれ比較できるほどの数ちゃんぽんを食べたことがないのだけど、これは美味しい気がする。自分が入店した時は空いていたものの、その後すぐに人が並んで待ち時間が発生していたので、タイミングが良かった。

大浦天主堂へ向かうために路面電車の駅を探している途中、無表情の動物たちに遭遇した。

動物たち。ランタンフェスティバル準備会場にて。


何年か前に、世界ふしぎ発見!のかくれキリシタンの回を見て以来、潜伏キリシタンの歴史・文化に興味を持っていたので、今回の旅行では大浦天主堂の見学を一番楽しみにしていた。入場料は1,000円で、教会だけで1,000円とは、なかなか観光地価格だねぇ…と思ったけど、実際は隣接する建物2つ(旧羅典神学校と旧長崎大司教館)も博物館になっていて、やっぱり1,000円安いかも、と思うほど非常に見応えがあった。音声解説もあったので、天主堂の椅子に座って聞いた。「ここが宗教史に残る信徒発見の舞台か…」と(全然詳しくないくせに)感慨に浸りつつ、一人旅なのをいいことに合計1時間半ぐらいかけてじっくりと見て回った。こうなると外海や五島の教会も見に行ってみたくなるな。

大浦天主堂。建物内は撮影禁止になっている。


次はグラバー園へ。こちらは歴史を学ぶというよりは、園内の散策をメインとする方針。なにせ山手に建つ居留地なので、坂や階段ばかりで歩くの大変かも…と思っていたけれど、各所にエスカレーターや動く歩道が整備されていて、すいすい頂上まで行くことができた。

坂に設置されている動く歩道。長すぎて出口が見えない。

園内では、江戸末期~明治にかけて活躍した外国人たちの邸宅を見て回りつつ、山手からの景色も堪能。数日前までこの日の長崎の天気予報は雨で、何なら一時雷マークまで付いていたくらいだったのだけど、いざ蓋を開けてみれば予報を覆す綺麗な青空で、高台から見渡す長崎の海沿いの景色が最高に綺麗だった。

木漏れ日の差し込む素敵なお部屋。誰のお宅かは失念。
オーシャンビュー!

散策ルート終盤にあるカフェ・自由亭に入店したら、上手いこと窓際の席に座ることができた。なんかまだ昼のちゃんぽんがお腹にいたので、飲み物だけにしようと思い、紫陽花ソーダを注文。紫色のソーダにレモンシロップを注ぐとほんのりピンク色に変わるという仕様で、お洒落だった。

窓辺の紫陽花ソーダ

お会計の時に、「(グラバーさんの故郷スコットランドにちなんで)タータンチェック柄の何かをご提示いただければ、5%割引になりますよ」と、突然のタータンチェックチャレンジを仕掛けられたが、咄嗟に何も出せず、正規の料金を支払った。ちょっと悔しかった。(ただ、後でゆっくり考えてみても特に何も持っていなかった。)
最後にお土産ショップでグラバーさんマークのマグネットを買った。

グラバー園周辺の坂道も風情があるという情報を得ていたので、少しだけ歩いてみたけれど、確実に足にガタが来るレベルの坂&階段だったので、早々に退散した。

ホテルにチェックインして一旦休憩。今回の宿泊先は、ホテル H2 長崎。露天風呂付き大浴場がある所と、部屋に電子レンジがある所がナイスだと思う。フロントにフリードリンクサービスもあって、立ち寄ったら、宿泊者(常連の風格)のおばあちゃんが、長崎名物 そのぎ茶 をおすすめしてくれた。味が濃く、香り高かった。

夜ご飯には、長崎名物トルコライスを食べにビストロ ボルドーへ。

トルコライス

ナポリタン、とんかつ、ハヤシライス…と、洋食好きにはたまらないワンプレート。トルコライスには様々なバリエーションがあるようだけど、白米よりはサフランライス、カレーよりはデミグラスソースがかかってるトルコライスが良かったので、このお店を選んだ。見た目のボリュームの割にはぺろっと食べることができて、美味しかった。

ホテルに戻って露天風呂付き大浴場を堪能。既に観光の満足度が高すぎて、明日どうしよう…と思いながら就寝。

1月20日 長崎観光2日目

朝風呂からの朝食ビュッフェからの二度寝という、ホテル泊の醍醐味をキメる。朝食はパンに好きな具材を挟むサンドイッチビュッフェ。具材も趣向が凝らされていて美味しかったのだけど、それが全然伝わらない写真しか撮れなかったので、ここに載せるのは諦める。

今日のプランについて、稲佐山展望台に行くとか軍艦島を見に行くとか、遠出する案もあるにはあって具体的に下調べもしていたのだけど、なんか、ただ街中をのんびり散歩するのでもいいかもしれない、という気持ちになったので、そうすることにした。気ままな旅。

まず最初に、あ、忘れてた…と気付いたので、眼鏡橋へ。長崎の定番スポットといえばここ。

眼鏡橋 ~黄色いランタンを添えて~

今日も天気がよく橋が水面に反射しており、ちゃんと眼鏡橋が眼鏡型に見えて良かったなと思った。眼鏡橋以外にも色々な形の石橋があって、川沿いにはランタンが飾り付けられていて、風情を感じた。

路面電車に乗って海辺へ。きのう大浦天主堂へ行く時に車窓から見えて気になっていたカフェを確認しに行った。CAFE lx(カフェ ルクス)というお店で雰囲気は良さそうだったけど、 朝食ビュッフェのおかげでまだお腹が空いていなかったので、眺めるだけにしておいた。空腹度合いを自在に操れる能力がほしい。
そのままフラフラと歩いて港や出島の方へ。港では船の汽笛がボーーッと聞こえてきて、非常に港だった。正面に登らなかった稲佐山が見えた。
出島は外から雰囲気を見て満足。向こうの方に見えた出島の入り口に、笠を被った江戸時代の人がいたような気がした。

左に見えるのが出島(外側)


そういえば散策してなかったなと思い、中華街へ。長崎の中華街は、こぢんまり&おっとりしている感じがした。角煮まんを1つ買って食べた。ここにも無数のランタンがあって、ランタンフェスティバルへの気合いがすごい。

ランタンに彩られた長崎新地中華街


続いて梅月堂へ。1階がケーキ屋さん、2階がカフェになっているお店で、長崎銘菓シースクリーム(というケーキ)が食べられると聞いて足を運んだ。

シースクリームと紅茶

上にのっているのは黄桃とパイナップルと生クリーム、土台はただのスポンジじゃなくカステラっぽくて、間にカスタードが挟まっていた。これが、美味しかった!まぁ構成要素全部好きだから美味しくて当然と言えば当然なのだけど、甘い素材ばかりなのにしつこく感じることはなく、全てがとても良い塩梅だった。特にあっさりめの生クリームがバランスの鍵を握っているのではないかと考察した。店内は、家庭画報を読んでいるおひとり様マダムたちがいらっしゃって優雅だった。

その後は、特に目的はないけど長崎駅へ。再開発中のようだったけど、整備済みの所はとても綺麗だった。ふと後ろを振り返った時に、アパホテルとバスターミナルという、いかにも駅前な建物の間に、とんでもなく急勾配に建つ住宅街が見えたのが印象的だった。近くで見ても遠くで見ても坂の街だ。

急勾配の住宅街が見えますでしょうか

適当に歩いていたら、カトリック中町教会を発見。瓦の塀と松の木の後ろに教会があるのが、こちらも独特の風景だなと思った。長崎ならではの和洋折衷。

カトリック中町教会

どこまでも続く坂道に挫けそうになりながら西坂公園へ。きのう大浦天主堂で学んだ二十六聖人のモニュメントがあった。博物館も気にはなったけど、微妙に時間が足りない気がして結局スルー(これは後から考えたら入ってもよかったかもしれない)。

長崎に来たからにはカステラは食べておきたいなと思い、路面電車に乗って松扇軒のカフェへ。カステラの老舗だそう。今まで文明堂と福砂屋くらいしかカステラのブランドを知らなかったけれど、他にも名門が色々とあることが分かった。確かに京都の八つ橋も色んなブランドあるもんな。
ノーマルのカステラと、チョコレートカステラ(ショコラーテ)を食べた。どちらも生地がむちっとしていて弾力があって美味しかった。

松扇軒のカステラ

セットドリンクの選択肢が、コーヒー or カルピスの二択で、なぜ…?と思った。

そろそろ空港へ向かうバスのことも考えないといけない時間なので、中町商店街をのんびり歩いてホテルの方まで戻る。ちょうど小学校の下校時刻だったようで、ランタン飾りの連なる地元の商店街の中を、ランドセルを背負った子どもたちが楽しくお喋りしながら歩いていた。美しい光景だった。

ホテルで荷物をピックアップして、バスで空港へ。空港ではカステラとかんころ餅を購入。かんころ餅、たしか中学生の頃に、五島列島に行った人からお土産で貰ったことがあって、当時食べながら、「おいし~。けど五島列島なんて行く機会ないやろうから、滅多に食べられるものじゃないよな~。」とか思ったことを薄っすらと記憶している。「かんころ餅」という名前すら忘れていたけれど、このたび中学生以来の再会を果たした。

飛行機では、ANAのコンソメスープを飲みながら、古畑任三郎第2シリーズの澤村藤十郎の古美術商のやつを見て過ごした。

まとめ

今回長崎を初めて訪れて、海を臨み、川が流れていて色々な形の橋があり、そこを路面電車が行き交うという街のつくりや、街中で聞こえてくる「~ばってん」「~とよ」という方言など、素敵だなと思うポイントがたくさんあった。名物が海鮮に偏っていないのも個人的には嬉しい。
キリシタン関連で言えば平戸や生月島も気になるし、海に眠るダイヤモンド視聴勢としては軍艦島も気になるし、レモンステーキって何?という思いもあるし、まだまだ興味は尽きない。
多分また来ます。

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