扁桃腺摘出手術をして人生が一変した話〜3〜
目が覚めると、手術は終わっていた。
まだぼやぼやとする意識の中、すぐに異変に気が付く。
「なんだか息苦しい…喉が苦しい…」
上手く言葉に出来ない喉の違和感。
パニックになりながら、息が苦しいと何度も訴えた。酸素濃度を測ってもらうが正常だったようだ。全麻中に、サチレーションが下がったからかな?という医師の声がうっすらと聞こえた。
すると、突然の悪寒で体が震えだした。
恐らく全身麻酔の副作用だったのだろう。
看護師さんがすぐに暖かいタオルを掛けてくれた。
そして、病室に運ばれていく。
私の病室はナースステーションから1番遠い場所だった。
病室に到着した途端、恐怖心と吐き気が襲ってくる。吐き気はすぐに座薬で対応してくれた。
1人になるのが怖くてたまらなくなり、ナースステーションが見える回復室?に移動して貰った。
全身麻酔なので、3.4時間はじっとしていなければならない。寝る事すら出来ず、喉の激しい違和感と恐怖心に襲われながら、ただただ横になって天井を見つめていた。
この時間がとてもとても苦痛だった。
「こんなに辛いなら手術なんてしなければよかった··」とネガティブな事ばかり考えていた。
それから、ナースステーション近くの病室へ変更してもらえた。人の声や雑音が聞こえるだけで、安心できた。夜には1人でトイレに行く事ができた。その日はほとんど眠れずに朝を迎えた。