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失恋したから、地下アイドルオタクになったよ

これは、私がオタクになるまでの物語――。


失ったものと出会ったもの


それは雪の降らないある年のクリスマス前、彼女からの突然の一言でした。

「あの、別の人が、好きになっちゃった」

「へぇ~~~………ヘァッッェッェッ!!??!?」

クリスマスに食べたいケーキが決められないなら、全部食べちゃえばいいじゃない?と呑気なマリーアントワネットみたいなことを考えていた私にはあまりにもインパクトの強い言葉でした。

現実を受け止められない自分に「皆の者かかれェ!出陣だァ~~~~!」と錯乱、ヒステリー、躁鬱、不眠症などあらゆる精神障害が襲いかかり、人間の恥・醜さを出し尽くして彼女に復縁を希うも当然叶わず。

そこから白髪が増え、飲酒量も著しく増加、トントン拍子に色んなことが上手く行かなくなり、最終的にこの世の全てを呪うぼっち男がそこに爆誕したのでした。

・・・・・・・・・

その後はかつて2人の思い出をシェアしたInstagramでリール動画を死んだ目でスワイプするだけの日々を半年くらい過ごしていました。

指を動かす極小のカロリーだけで無限の情報が入ってくる廃人育成システムにどっぷり頭まで浸かっていたある日、リールに何度も流れてくる一人の女性の姿が目に付きました。

恥ずかしながらかつての彼女に少し似た素敵な笑顔と、それに反比例するやや過激な動画内容のギャップに私は惹かれてしまいます。

それこそが、私の出会ったアイドル、BLUEGOATSのチャンチーでした。


流れてきたリール動画たち。
これが気になり出したらオタクまで後一歩だ!

オタク:オリジン

Instagramのプロフィールを確認したところ、チャンチーはBLUEGOATSというアイドルに所属していることが分かりました。

これまでアイドル文化とはさっぱり縁が無かったものの、さすが便利なご時世でサブスクで曲が配信されていたので、ものは試しにと聴いてみました。

その時オタクに電流走る―――。

イヤホンから流れる彼女たちの歌は、私の今まで考えていた”アイドル”という概念からは全くかけ離れたものでした。

「元気だしてこうよーーー!」
「クヨクヨしないで頑張ろーーーー!」

こんな言葉たちは、疲れきって枯れた心には今まで届きませんでした。
しかし、BLUEGOATSの歌う言葉は、

「ありのまま生きれば良いんだ そんな綺麗事を言うな」
「死にたい夜やり過ごしても 夢や希望なんてない」

あーーーーーー…
これだ、今の人生これなんだよ…。
彼女たちの言葉はクソみたいな現実をそのまま歌ってくれていました。

アイドルもこんな気持ちなんだ。自分とおんなじで。

しばらく聴き込んだ後、「ヨシ!暇を持て余すくらいならライブ行ってみよう!」の精神で実際に会場へと足を運びました。

流石に入場するまではビクビクしていたのですが、ライブハウスという間近な環境で見るBLUEGOATSのパフォーマンスと歌に圧倒され、あっという間にファンになってしまいました。

その後もライブに通いながら彼女たちの言葉に共感することを繰り返すたびに、自分の心も次第に癒えていきました。

『心を楽にしてくれるのって誰かを元気付ける言葉だけじゃないんだ』
『一緒の気持ちで頑張ってるかもしれない人達を、自分も応援したい』

そんな気持ちに気付いた時には、すでに立派なオタクと化していました。

ぼっち男からぼっちオタクへと無事ジョブチェンジを果たしました。

預金残高くんも毎日痩せ細りながら主の幸せのために頑張ってくれています。

BLUEGOATSというアイドル

ここで改めて彼女たちに感謝を込めてBLUEGOATSというグループについて少し紹介させて下さい。

詳細に付いては先人の方が丁寧に記載してくださっているので、こちらを読んでいただければ彼女たちについてたくさん知れると思います。

⇩公式HP⇩

現在(2024年2月)のメンバーは、

ほんま・かいな
初期メンバー。作詞担当。
TikTokでファンのコメントを元にオリジナル曲も作っている。
聴けばわかる、一瞬で引き込まれる歌唱力。歌詞の表現も味わい深い。

ほんま・かいな

ダイナマイト・マリン
初期メンバー。作詞担当。
Youtubeチャンネルの企画も担当。
クールに見えて実はグループ1の負けず嫌いで熱いパッションを持つ。

ダイナマイト・マリン

チャンチー
初期メンバー。振り付け担当。
Short動画などに多数出演!
BLUEGOATSを知るキッカケ。多分全人類で5本の指に入る笑顔の持ち主。

チャンチー

ソンソナ
途中加入。新曲の作詞・振り付けに挑戦中。
チャンチーに次いでTikTokも頑張ってる!
その言動、愛嬌、THEアイドルで思わず虜になるファンが多数存在。

ソンソナ

の4人で活動を行っています。
メンバーについてそれぞれ詳しく書き出すと赤本くらいの分厚さになってしまうので、昂ぶるオタク心を抑えながら簡単な紹介に留めます。

これからは私の思うBLUEGOATSというグループの魅力を少し語らせて下さい。


目標に向けて毎日全力

3年で横アリを目指す!という目標のもと、常に全力で活動しています。
かなりハードなスケジュールの中、妥協している瞬間を全く見たことがありません。心配になる時もありますが、きっと彼女たちにとっては余計なお世話でしょう。夢に向かって全力投球な姿からたくさんの勇気を貰えます。
仕事をサボりつつnoteを書く自分の毎日が恥ずかしい限りです。

youtubeとライブのギャップ

「アオヤギチャンネル」という名前でYoutubeでも活動しています。

過激なドッキリ身体を張った企画が非常に多く、自分が今までイメージしていたアイドルとは一線を画していました。ライブは想いを伝えるのに真剣全力、でもyoutubeは皆が笑えるようなエンターテイメントを、そのギャップにやられてしまいました。オタクはいつだってギャップ萌えに弱いです。
普段のライブでは伝わらないメンバーの魅力を味わえるでしょう。
ちなみにメンバー全員お酒が弱いので飲酒系の企画は神回確定です。
アイコン画像がギャルっぽいプリクラなのは永遠の謎です。


おすすめの動画たち。これが令和のアイドルだ!!

魅力溢れるメンバー

アイドル界隈では「推し」という言葉で特定のメンバーを応援するような文化がありますが、忖度抜きに全員のメンバーを大好きになれるような魅力がBLUEGOATSにはあります。
かわいい!ふつくしい!!は大前提として。
等身大の彼女たちの悩み・怒り・悲しみが、自分たち自身で作る歌詞と振り付けにそのまま繋がっているので、激しく感情移入してしまいます。
そんな皆のブレない考え方、姿勢が見ていて本当にカッコいいです。
この中の誰が欠けても、BLUEGOATSたり得ないと思います。
メンバー全員、所見の印象からは分からない激しいギャップを秘めているので是非たくさん探してみて下さい。それ即ちBLUEGOATS沼です。

進化し続けるグループ

現在進行系でBLUEGOATSはグループとして変化し続けています。
かつてはストレートな感情をありのままにぶつける歌が多かったですが、最近の曲では彼女たちなりの形で悩む誰かに寄り添う歌も増えています。
ライブ中のパフォーマンスも、見る度に格段に成長しています。最近では皆で手拍子したりするパートも増えて、楽しさを感じられる瞬間がグッと増えました。
そんな彼女達の成長を間近で実感できるのが、BLUEGOATSというグループだと思っています。


最近のライブの様子。この日は盛り上がる楽しいライブでした!筋肉痛になったよ


少し紹介と言ったのについつい早口で語りすぎてしまうの、オタクの悪い癖です。本当にすみません。

ここまで読んでくれた貴方に

軽快なトークを交えつつオタクになるまでを自分語りしてしまいましたが、それでも別れた当時は本当に死を考えるくらいに辛い日々でした

今でも思い出すと心が少しだけチクッとします。

今まで心を満たしてくれていた存在が突然無くなり、かと言って代わりのものも用意しておらず、宙ぶらりんの毎日でした。

「誰もお前なんて必要としてないんだから、そのまま消えちゃえば?」
と言われているような気分の毎日でした。

当時の自分に、「この後アイドルにドハマりするからダイジョーブ!笑」なんて言っても全く信じられたとは思いません。
私はそれまでアイドルという存在にまるで興味がありませんでした。

でもドン底な気持ちを共感できる人達と出会い、その人達を全力で応援して恩返しすることが、今の自分の大きな生きがいです。

今悲しみに暮れている人、前を向けずにどん底にいる人、そんな貴方を支えてくれる存在は実は意外なものかもしれません。

そして意外なものは、貴方の近くに何気なく転がっているかもしれません。

興味の湧いたものに手を伸ばしてみる少しの勇気が。
未来の貴方をいつか幸せにしてくれると思います。

それがもしBLUEGOATSだったら、とっても嬉しいなと思います。

あなたを助けてくれるヒーローかも?

最後に何曲か、自分の大好きな曲を紹介させて終わらせて下さい。
どの曲も、心の何処かに刺さる魅力を感じられると思います。


稚拙な文章に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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